ギリシャ十字

ギリシャ十字（ギリシャじゅうじ）は、キリスト教で最も頻繁に用いられる十字の一つ。正教会で最も頻繁に用いられる十字の一つであるが、西方教会（カトリック教会・聖公会・プロテスタント）でもラテン十字と並んで広く用いられる。キリスト教においてのみならず、各種の紋章・標章等にも広く用いられている。

横木と軸木が同じ長さで構成され、横木と軸木は中央で交差している。

ビザンティン建築をはじめとして、聖堂建築などにおいて平面がギリシャ十字型に構成されるものも多く、建築関連の記事に「ギリシャ十字型の平面」という説明が頻繁に用いられる。また、赤十字や緑十字は、ギリシャ十字を使用したスイス国旗を基にしてデザインされている。

使用例

Byzantine imperial flag, 14th century.svg

パレオロゴス王朝時代初期の東ローマ帝国旗
スイス国旗
Naval Jack of Greece.svg

ギリシャ海軍国籍旗
Russia-Moscow-Cathedral of Christ the Saviour-8.jpg

ギリシャ十字型の平面を持つ、救世主ハリストス大聖堂の冬景色（2006年・モスクワ）
Prato, Santa Maria delle Carceri.JPG

ギリシャ十字型の平面を持つ、イタリアの聖マリア聖堂
HPIM0736.JPG

赤十字のボランティア（ベルギー）
Flag of industrial health.svg

労働衛生旗
赤十字

記号	Unicode	JIS X 0213	文字参照	名称
✙	`U+2719`	`-`	`✙` `✙`	OUTLINED GREEK CROSS
✚	`U+271A`	`-`	`✚` `✚`	HEAVY GREEK CROSS