掘立柱
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堀立柱(ほりたてばしら、ほったてばしら)とは、土を掘りくぼめて穴をつくり[1]、穴の底に立てた柱のこと。掘り出した土は柱の周りを固めながら埋め戻していき、建物などの基礎とする。
堀立柱の用途
- 祭礼でつかう柱やウッド・サークル(環状木柱列)を検出した遺跡には、富山県小矢部市の桜町遺跡(縄文時代晩期)、石川県金沢市のチカモリ遺跡(縄文後期~晩期)と石川県能登町の真脇遺跡(縄文晩期)などがある。伴出の遺物から祭祀や葬送にかかわる施設である可能性が高い。祭礼については後述する。
- 平地住居や竪穴住居の主柱 - 〈詳細は、竪穴住居 を参照〉
- 掘立柱建物の側柱 - 〈詳細は、掘立柱建物 を参照〉
柱を用いた祭礼
- 日本国内では長野県諏訪大社の御柱祭が著名である。諏訪大社は諏訪湖をはさんで上社と下社に分かれ、さらに上社は前宮と本宮、下社は春宮と秋宮に分かれる。祭礼では、それぞれの社に4本の柱を建てるので、計16本の大木を建てることになる。
- 柱祭は海外にも類似例がある。スウェーデンの夏至祭、イギリスのメイポール、ドイツのオクトーバーフェスト、ネパールのインドラ・ジャートラ、インドの扉曳き祭、ミャンマーの柱立て祭、タイの新年の木、チベットの聖なる木、メキシコのフライングインディアンなどである。
脚注
- ↑ この穴をホリカタという。「掘り方」「掘方」あるいは「掘形」の字をあてる。