笹子駅
笹子駅(ささごえき)は、山梨県大月市笹子町黒野田にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である。
歴史
- 1903年(明治36年)2月1日 - 国有鉄道中央本線 大月駅 - 初鹿野駅(現・甲斐大和駅)間開通と同時に開業。旅客および貨物の取扱を開始。
- 1945年(昭和20年)9月6日 - 駅構内で下り列車が車止めを突破したことによる転覆事故。死者60名、負傷者91名。(日本の鉄道事故参照)
- 1963年(昭和38年)4月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1966年(昭和41年)12月12日 - 複線化に伴いスイッチバック運転解消。
- 1985年(昭和60年)3月1日 - 無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 2004年(平成16年)10月16日 - 簡易Suica改札機を導入。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅。駅舎とホームは地下通路で連絡している。かつては通過可能なスイッチバック式の構造を有していた。その後の1966年(昭和41年)12月12日、複線化にともなってスイッチバックは廃止され、25パーミルの勾配をもつ本線上にホームを設ける形に改められた。スイッチバック施設の跡地を利用して2009年に訓練施設「笹子トレーニングセンター」が開設されている。
大月駅管理の無人駅。自動券売機・簡易Suica改札機が設置されている。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■中央本線 | 下り | 甲府・上諏訪・松本方面 |
2 | ■中央本線 | 上り | 大月・八王子・新宿方面 |
当該区間の中央本線のラインカラーは■青であるが、駅の案内サインのほとんどには、当駅に乗り入れない中央線快速インカラーである■オレンジが使われている。また、発車メロディーが使用されているが、下り甲府方面は新宿駅12番線中央線快速ホームと、上り大月方面は新宿駅8番線中央線快速ホームと同じメロディーが使用されている。
利用状況
一日平均乗車人員は以下の通りとなっている。
- 165人(1998年度)
- 162人(1999年度)
- 151人(2000年度)
- 151人(2001年度)
- 141人(2002年度)
- 133人(2003年度)
- 123人(2004年度)
- 127人(2005年度)
- 119人(2006年度)
- 125人(2007年度)
- 147人(2008年度)
- 143人(2009年度)
- 142人(2010年度)
駅周辺
駅前に甲府駅前舞鶴城公園から移された笹子トンネル開通記念碑がある。
- 大月市役所笹子出張所
- 大月市立笹子小学校
- 笹子川
- 山梨県道504号笹子停車場線
- 国道20号(甲州街道)
- 滝子山
- 笹一酒造
- みどりや - 笹子餅などを製造・販売する和菓子店。酒まんじゅうには笹一酒造の酒粕を用いている。
- JR東日本笹子トレーニングセンター-かつてのスイッチバック施設の敷地に2009年に開設された保線、電気、通信などの訓練施設。
笹子餅
笹子峠の入り口にあるため、みどりやにより当駅の駅売り名物として存在した「笹子餅」が販売されていた。みどりやは笹子餅の箱に「中央線笹子駅構内営業」の文字が印刷されており、2014年現在も笹子駅の構内販売業者ではあるが、1985年に駅は無人化され、構内に売店は存在しない。しかし、駅前に工場と販売所があり笹子での購入は可能である。
なお、2014年現在は書籍のような10個入りの紙箱での販売がほとんどで、駅売り時代の伝統を残す経木で包まれた5個入りは販売箇所が限られている。
笹子餅の車内販売や駅構内売店などの外部委託販売は2014年6月30日をもって中止され、本店と工場および笹一酒造でのみの販売となった。