陸上自衛隊教育訓練研究本部
提供: miniwiki
2018/7/24/ (火) 21:35時点におけるja>Yokosuka-No1による版
陸上自衛隊教育訓練研究本部(りくじょうじえいたいきょういくくんれんけんきゅうほんぶ)は東京都目黒区の目黒駐屯地において新編された陸上自衛隊の機関。
概要
2018年(平成30年)2月9日に公布された「自衛隊法施行令等の一部を改正する政令」(政令第33号)[1]に基づき、2018年(平成30年)3月27日に陸上自衛隊幹部学校と陸上自衛隊研究本部を統合して発足した防衛大臣直轄の機関である。
教育訓練研究本部においては自衛隊法第25条[2]第1項に規定する事務の実施の企画、総合調整及び統制業務[3]、陸上自衛隊幹部学校の主任務である「陸上自衛隊の部隊の上級部隊指揮官又は上級幕僚としての職務を遂行するに必要な知識及び技能を修得させるための教育訓練の実施」及び陸上自衛隊研究本部の主任務である「陸上自衛隊における大部隊の運用等に関する調査研究」を担任することとされている。
陸上自衛隊研究本部の前身は陸上自衛隊幹部学校研究部[4]であり、実質的には両者が統合される形ではあるものの、陸上自衛隊幹部学校にはなかった、各職種学校の運営を統制する任務が新たに付与されることから、前身組織とは趣旨・性質を異にする点であることに留意。
陸上自衛隊教育訓練研究本部は大日本帝国陸軍における教育総監部に相当する。教育総監部の長である教育総監は、陸軍大臣・参謀総長(陸上自衛隊では陸上幕僚長に相当)と共に陸軍三長官と呼ばれる要職のひとつであった[5]。自衛隊法施行令の規定により、陸上自衛隊教育訓練研究本部長には陸将が、副本部長及び各部長には陸将補(二)[6] が充てられる。
編成
- 教育訓練研究本部長(陸将:政令指定職3号)
- 副本部長
- 総合企画部(部長は副本部長が兼務)
- 教育部
- 研究部
- 訓練評価部
- 陸上自衛隊開発実験団
主要幹部
官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
---|---|---|---|---|
陸上自衛隊教育訓練研究本部長 兼 目黒駐屯地司令[6] |
陸将 | 岩谷要 | 2018年3月27日 | 陸上自衛隊研究本部長 |
副本部長 兼 総合企画部長[6] |
陸将補 | 中村裕亮 | 陸上自衛隊研究本部幹事 兼 企画室長 | |
教育部長[6] | 陸将補 | 鳥海誠司 | 第6師団副師団長 兼 神町駐屯地司令 | |
研究部長 | 陸将補 | 德永勝彦 | 2018年8月1日 | 第2施設団長 兼 船岡駐屯地司令 |
訓練評価部長[6] | 陸将補 | 南川信隆 | 2018年3月27日 | 陸上幕僚監部運用支援・訓練部訓練課長 |
陸上自衛隊開発実験団長 | 陸将補 | 叶 謙二 | 陸上自衛隊幹部学校教育部長 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 岩谷要 | 2018年3月27日 - | 防大28期 | 陸上自衛隊研究本部長 |
関連項目
脚注及び出典
参考文献
- 秦郁彦 編著 『日本陸海軍総合事典』 (第2版) 東京大学出版会、2005年。