「着氷」の版間の差分
提供: miniwiki
ja>野良人 細 (スタブテンプレートを全幅表示テンプレートの上に移動【 Wikipedia:スタブ#テンプレートの作成と貼り付け 】) |
細 (1版 をインポートしました) |
(相違点なし)
|
2018/9/8/ (土) 21:42時点における最新版
着氷(ちゃくひょう)は、氷点下の環境で、空気中の過冷却水滴もしくは水蒸気が、物体に衝突して凍結もしくは昇華することで、氷層が形成される現象。自然現象としては霧氷や雨氷がある。
航空機が過冷却水滴で出来ている雲の中を飛行するときに、雲粒が機体に当たって凍結し、着氷を起こす。また、漁船などの船舶が高緯度地方の海洋を航行するときに、波飛沫が船体に当たって凍結し、船体着氷を起こす。どちらの場合も事故のもとになりうる。
地上で着氷が発生した場合、木などに付着して重みを増し、枝や幹が曲がったり折れたりする。車や建物の窓に付着すると透明ではなくなり、見通しが悪くなったりする。地面に付着するとスリップを起こしやすくする。線路や電線等にも付着し、被害をもたらす。
着氷に関する注意喚起として「着氷注意報」が、海上での着氷に関する警戒喚起として「海上着氷警報」が発表される。
Contents
着氷の分類
着氷
- 霧氷(Rime[1]) - 浮遊する過冷却水滴が物体に衝突してできる氷。
- 雨氷(Clear ice) - 過冷却の霧が物体に衝突してできた、透明・半透明の層状の氷。
- 雨氷(Glaze ice) - 過冷却の雨が物体に衝突してできた、透明・半透明の層状の氷。
- 霜(Hoar frost) - 空気中の水蒸気が直接的な昇華(気体→固体)によって物体に付着したもの。一般に結晶状の外観を持つ。
- 凍露(White dew) - 露(dew)が凍ったもの。
着氷と似た現象
これらの現象は着氷と似てはいるが異なるものである。
- 凍雨(Ice pellets, Sleet) - 凍った雨が降る現象。
- 氷霧(Ice fog) - 凍結した微小な氷晶が浮遊する霧。
- 細氷(ダイヤモンドダスト)(Diamond dust) - 晴れた空から凍結した微小な氷晶が降る現象。
- 着雪 - 雪が付着すること。
脚注
- ↑ Rimeの下位区分としてはSoft rimeとHard rimeのみが当てはまり、Air hoarは当てはまらない。ただ、訳語としてはRimeを用いることが多い。つまり、日本語での「樹霜」は「霧氷」の下位区分であるが、英語での「Air hoar」は「Rime」の下位区分ではなく同列に扱われる。
着氷による航空機事故
- エア・フロリダ90便墜落事故
- コムエアー3272便墜落事故
- アメリカン・イーグル航空4184便墜落事故
- オンタリオ航空1363便墜落事故
- USエアー405便墜落事故
- エールフランス447便墜落事故
- アエロ・カリビアン航空883便墜落事故
- ミャンマー空軍Y-8墜落事故