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濤沸湖 | |
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所在地 | 北海道(オホーツク総合振興局) |
位置 | |
面積 | 9.25 km2 |
周囲長 | 27 km |
最大水深 | 2.5 m |
平均水深 | 0.7 m |
貯水量 | - km3 |
水面の標高 | 1 m |
成因 | 海跡湖 |
淡水・汽水 | 汽水 |
湖沼型 | - |
透明度 | - m |
濤沸湖(とうふつこ)は北海道東部、網走市と小清水町にまたがる汽水湖[1]。面積は約900ha[1]。網走国定公園に含まれる。ラムサール条約に登録されている(2005年)[1]。
地理
湖の北西端でオホーツク海とつながっているため汽水湖となっている。湖の西側1kmには藻琴湖がある。
湖の北側、オホーツク海に挟まれた砂州には小清水原生花園がひろがる。
歴史
砂州が発達した細長い砂丘により海と遮断されて汽水湖になる。
湖の名前の由来はアイヌ語の「トー・プッ」(湖・口)。
自然
湖岸の低地には塩性湿地帯が発達しており、なかでもアッケシソウのシーズンには多くの観光客が訪れる。
多くの野鳥が飛来する湖で、ガン・カモ類は毎年6万羽以上が飛来する。その他オオヒシクイ、オオハクチョウ、ヒドリガモ、ミコアイサ、ウミアイサは東アジア地域個体群の1%以上を支えている。オジロワシ・オオワシといった猛禽類も多く越冬する。日本では珍しいシマアオジが繁殖している。近年ではタンチョウの繁殖が確認されている。
湖内には藻場も発達し魚介類の水揚げもある。
- 1958年7月1日に網走国定公園第2種特別地域に指定された。
- 1992年10月16日に国指定濤沸湖鳥獣保護区(集団渡来地)に指定された(面積2,051ha、うち特別保護地区が900ha)。
- 2005年11月8日にラムサール条約指定地に登録された。
- 2014年11月1日から特定エリアの立入制限などを設ける自主ルールの運用開始[1]
自主ルールの制定
環境省の2011年度からの3カ年事業の一環として、自治体、観光協会、農協、漁協、専門家、住民によって特定エリアの立入制限などを設ける自主ルールが策定され、2014年11月1日から運用されることとなった[1]。
餌付け
2014年現在餌やりは禁止。この湖では、鳥に餌を与えることができる。もとは地元の小学生が白鳥に餌付けしたことから始まったといわれている。餌は食パンの切れ端で、100円で買える。渡り鳥が飛来する頃には多くの観光客が餌を与えている。しかし過度な餌付けは基本的に自然の生態系を著しく乱すものであり、否定的な声もある。
利用
カキの養殖、ヤマトシジミ、アサリの漁獲がある。湖沼性ニシンの増殖試験に地元漁業が取り組んでいる。
交通
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線
- 網走バス 小清水線・斜里線
- 白鳥公園入口・とうふつ橋・原生花園・浦士別入口下車
- 付近は自由降車区間のため、停留所以外でも降車できる。
- 網走バス・斜里バス 知床エアポートライナー(女満別空港〜網走駅〜知床斜里駅〜知床ウトロ温泉線)
- 原生花園(冬季以外)・白鳥公園入口(冬季のみ)下車
ギャラリー
- Lake tohfutsu.jpg
結氷した濤沸湖と斜里岳
- Lake Tofutsu1.jpg
多くの野鳥が飛来した濤沸湖(2004年12月12日撮影)
- Lake Tofutsu2.jpg
濤沸湖の野鳥に餌をやる観光客(2004年12月12日撮影)
- Lake Tofutsu 2011.JPG
流出部付近
- Koshimizu genseikaen 2011.JPG
湖畔に広がる小清水原生花園