Xserve
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Xserve(エックスサーブ)は、アップルが開発・販売していた、1Uラックマウントサイズのサーバ製品の名称、またはその派生および後継製品の総称である。最終モデルは、CPUにIntel Xeon 5500を搭載し、lights-out management (LOM) [1]に対応している。
オペレーティングシステムとしてMac OS Xをベースにサーバ利用に特化したMac OS X Server Unlimitedライセンスをバンドルし、リモート管理ソフトサーバモニタと、シリアルポートが搭載されている。ラックマウントサーバという性格上、Xserve G5まではビデオカードはオプションであったが、ユーザからの要望によりXeon搭載モデルからはメザニンボードとして標準搭載されている。
歴史
- 2002年5月17日:Motorola PowerPC 7455 1.0GHzプロセッサを搭載したXserveを2002年6月下旬より発売と発表[2]。
- 2003年2月10日: Motorola PowerPC 7455 1.33GHzプロセッサ, FireWire 800を搭載したXserve (slot-loding)を発表[3]。
- 2004年1月6日:IBM PowerPC 970FX 2.0GHzプロセッサ搭載のXserve G5を3月下旬より発売予定と発表[4]。
- 2005年1月5日:IBM PowerPC 970FX 2.3GHzプロセッサ搭載のXserve G5を1月下旬より発売予定と発表[5]。
- 2006年8月7日: Intel Xeon 5100 プロセッサ搭載のXserveを10月より発売予定と発表[6]。実際には11月20日になるまで出荷されなかった。
- 2008年1月8日: Intel Xeon 5400 プロセッサ搭載のXserveを発表、発売開始[7]。
- 2009年4月7日: Intel Xeon 5500 プロセッサ搭載のXserveを発表、発売開始[8]。
- 2010年11月4日: Xserve、2011年1月31日で販売終了と発表[9]。後継機種がない為、Mac Pro ServerとMac mini Serverを利用するように移行ガイドが公開された[10]。
仕様
2009年4月7日発表と同時に発売開始 - 2011年1月31日で販売終了 - 2016年3月16日の時点でサポート終了[11]
- OS : Mac OS X Server v10.5.6〜 v10.6 (Leopard Server, Snow Leopard Server)、OS X El Capitanまで対応
- CPU:Xeon 5500 2.26GHz 1個(4コア、仮想8コア)、もしくは2.26GHz、2.66GHz、2.93GHz 2個搭載(8コア、仮想16コア)
- メモリー:最大48GB (1066MHz DDR3 ECC DIMM 12スロット)
- ハードディスク:160 GB シリアルATA、最大6TBまで拡張可能、SAS対応、ホットプラグ対応
- ソリッドステートドライブ:128GB (オプション、ドライブベイ非占有)
- 光学式ドライブ:2層記録型対応 8x SuperDrive(DVD±R/RW)
- 内蔵ビデオ回路: Nvidia GeForce GT 120 PCI Express(256MBのGDDR3 SDRAM、Mini-DisplayPort)
- 入出力ポート:オンボード搭載のギガビットEthernetインターフェイス(10/100/1000BASE-T)2基:バックパネルにFireWire 800ポート2基、USB 2.0ポート2基、DB-9シリアルポート1基。フロントパネルにUSB 2.0ポート1基。
- PCI Expressスロット: ハーフレングス(6.6インチ)16レーン PCI Express 2.0 スロット1基、9.25インチ 16レーンPCI Express 2.0 スロット1基。
- PCI拡張オプション:以下のオプションが選択できる。
- PCI Express Dual-cahnnel 4Gb Fibre Channel card
- PCI Express Quad-channel 4Gb Fibre Channel card
- PCI Express Dual-channel Gigabit Ethernet card
- サイズ、重量:4.4cm(高さ)×44.7 cm(幅)×76.2 cm(奥行き)14.0kg(基本構成)
- PCI Expressスロットを消費しない、専用Xserve RAIDカードがオプションとして用意され、内蔵のSATA/SAS HDDでハードウェアRAID 0/1/5/および拡張JBODに対応出来る。
- ホットスワップ対応のロードシェア型冗長電源ユニットをオプションで追加出来る。
- IPMI 2.0準拠
2008年1月8日発表と同時に発売開始
- OS : Mac OS X Server v10.5.1〜10.5.4 (Leopard Server)
- CPU:Xeon 5400 2.8GHz 1個(4コア)、もしくは2.8GHz、3.0GHz 2個搭載(8コア)
- メモリー:最大32GB (800MHz DDR2 FB-DIMM 8スロット)
- ハードディスク:80 GB シリアルATA、最大3TBまで拡張可能、SAS対応、ホットプラグ対応
- 光学式ドライブ:2層記録型対応 8x SuperDrive(DVD±R/RW)
- 内蔵ビデオ回路: ATI Radeon X1300 PCI Express(64MBのGDDR3 SDRAM、Mini-DVI-VGAアダプタ)BTOで外すことも可能
- 入出力ポート:オンボード搭載のギガビットEthernetインターフェイス(10/100/1000BASE-T)2基:バックパネルにFireWire 800ポート2基、USB 2.0ポート2基、DB-9シリアルポート1基。フロントパネルにUSB 2.0ポート1基。
- PCI Expressスロット: ハーフレングス(6.6インチ)8レーン PCI Express 2.0 スロット1基(オプションのアダプタにより133MHz PCI-Xを装着可能)、9.25インチ 16レーンPCI Express 2.0 スロット1基。
- PCI拡張オプション:以下のオプションが選択できる。
- PCI Express Dual-cahnnel 4Gb Fibre Channel card
- PCI Express Quad-channel 4Gb Fibre Channel card
- PCI Express Dual-channel gigabit Ethernet card
- PCI-X Dual-channel U320 SCSI card
- サイズ、重量:4.4cm(高さ)×44.7 cm(幅)×76.2 cm(奥行き)14.4kg(基本構成)
- PCI Expressスロットを消費しない、専用Xserve RAIDカードがオプションとして用意され、内蔵のSATA/SAS HDDでハードウェアRAID 0/1/5/および拡張JBODに対応出来る。
- ホットスワップ対応のロードシェア型冗長電源ユニットをオプションで追加出来る。
- IPMI 2.0準拠
2006年8月発表(10月発売予定と発表されていたが、10月末時点で出荷は11月中旬予定と訂正)
- OS : Mac OS X Server v10.4.7〜10.4.10 (Tiger Server)
- CPU:Xeon 5100 2.0 GHz、2.66GHz、3.0GHz 2個搭載
- メモリー:最大32GB (667MHz DDR2 FB-DIMM 8スロット)
- ハードディスク:80 GB シリアルATA、最大2.25TBまで拡張可能、SAS対応、ホットプラグ対応
- 光学式ドライブ:コンボドライブ(DVD-ROM/CD-RW)または2層記録型対応 SuperDrive(DVD±R/RW)
- 内蔵ビデオ回路: ATI Radeon X1300 PCI Express(64MBのGDDR3 SDRAM、Mini-DVI-VGAアダプタ)CTOで外すことも可能
- 入出力ポート:オンボード搭載のギガビットEthernetインターフェイス(10/100/1000BASE-T)2基:バックパネルにFireWire 800ポート2基、USB 2.0ポート2基、DB-9シリアルポート1基。フロントパネルにFireWire 400ポート1基。
- PCI Expressスロット: ハーフレングス(6.6インチ)8レーン PCI Expressスロット1基、9インチ 8レーンPCI Express(オプションのアダプタにより133MHz PCI-Xを装着可能)スロット1基。
- PCI拡張オプション:以下のオプションが選択できる。
- PCI Express Fibre Channelカード
- PCI ExpressデュアルチャネルギガビットEthernetカード
- PCI-XデュアルチャネルUltra320 SCSIカード
- PCI Express ATI Radeon X1300 (256MBビデオメモリ、デュアルリンクDVIポート) カード
- サイズ、重量:4.4cm(高さ)×44.7 cm(幅)×76.2 cm(奥行き)14.4kg(基本構成)
- 2007年8月7日より、PCI Expressスロットを消費しない、専用のXserve RAIDカードがオプションとして用意され、内蔵のSATA/SAS HDDでハードウェアRAID 0/1/5/および拡張JBODに対応出来る。
- ホットスワップ対応のロードシェア型冗長電源ユニットをオプションで追加出来る。
- IPMI 2.0準拠
2006年8月まで、Xserve G5 シングルプロセッサモデル、デュアルプロセッサモデル、クラスタモデルが発売されていた。(2006年9月終息)
- OS : Mac OS X Server v10.3〜10.4 (Panther Server, Tiger Server)
- CPU:PowerPC G5 2.0 GHz 1個または 2.3GHz 2個搭載
- メモリー:最大16GB (400MHz ECC DDR-DIMM)
- ハードディスク:80 GB シリアルATA、最大1.5TBまで拡張可能、ホットプラグ対応
- 光学式ドライブ:コンボドライブ(DVD-ROM/CD-RW)
- 入出力ポート:オンボード搭載のギガビットEthernetインターフェイス(10/100/1000BASE-T)2基:バックパネルにFireWire 800ポート2基、USB 2.0ポート2基、DB-9シリアルポート1基。フロントパネルにFireWire 400ポート1基。
- PCIスロット: フルレングスの64ビットPCI-Xスロット×2基(133MHz駆動カードは1枚、100MHz駆動カードは2枚装着可)
- PCI拡張オプション:以下のオプションが選択できる。
- Apple Fibre Channel PCI-Xカード
- ハードウェアRAID PCIカード
- Gigabit Ethernet PCI-Xカード
- デュアルチャンネルUltra320 SCSI PCI-Xカード
- VGAポート搭載グラフィックPCIカード
- サイズ、重量:4.4cm(高さ)×44.7 cm(幅)×71.1 cm(奥行き)15.1kg(基本構成)
脚注
- ↑ Lights Out Management について
- ↑ アップル、1UラックマウントサーバのXserveを発表 マルチプロセッシング、大容量ストレージ、高速ネットワーキングを提供
- ↑ アップル、新しいXserveを発表 デュアル1.33 GHz PowerPC G4プロセッサ、FireWire 800と最大720GBのストレージを搭載
- ↑ アップル、Xserve G5を発表 デュアル2 GHz PowerPC G5プロセッサにより、1Uエンクロージャで30ギガフロップ以上の処理能力
- ↑ アップル、Xserve G5をアップグレード デュアル2.3 GHz PowerPC G5プロセッサ、1.15 GHzシステムバスに加え、最大1.2TBのストレージ
- ↑ アップル、クアッド64ビット Xeonプロセッサ搭載のXserveを発表 従来機に比べ、5倍以上の高速化を実現
- ↑ アップル、新しいXserveを発表 これまでで最もパワフルなアップルのサーバ
- ↑ アップル、Xserveをアップデートし性能を2倍に 次世代アーキテクチャとIntel “Nehalem” Xeonプロセッサを搭載
- ↑ Xserveは1月31日をもって販売を終了しますが、サポートは引き続きご利用いただけます。
- ↑ Xserveからの移行ガイト
- ↑ ビンテージ製品とオブソリート製品 - apple.com