F4B (航空機)
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F4B/P-12
国立アメリカ空軍博物館に展示されているP-12
国立アメリカ空軍博物館に展示されているP-12
ボーイング F4B/P-12(Boeing F4B、Boeing P-12)は、アメリカ合衆国のボーイング社がアメリカ海軍向けに開発した複葉の戦闘機である。1929年より艦上戦闘機として運用され、F3Fが配備されるまで主力戦闘機であった。
概要
ボーイング製複葉戦闘機の集大成として開発されたのがF4Bで、社内名称モデル99として1928年に設計・開発に着手した。試作機XF4Bが完成したのは1929年5月で、同年に採用が決定し直ちに航空母艦への配備が開始された。当初は鋼管骨組みに羽布張りの胴体だったが、後期の型から金属製モノコック構造の胴体となり、尾そりが尾輪に改められた。-1から-4までの型があったが、もっとも多く生産されたのは1932年から部隊配備された-4であった。この型は垂直尾翼が再設計された他、主翼下面に爆弾が搭載できるようになっていた。
1938年にF3Fが登場すると、F4Bは第一線を退いて陸上基地での雑用機として利用された。太平洋戦争開戦時においても、30機以上が海軍に在籍していた。その後は無線操縦による無人標的機として利用されて姿を消した。
スペック
- 全長:6.19 m
- 全幅:9.12 m
- 全高:2.95 m
- 全備重量:1,401 kg
- エンジン:P&W R-1340D 空冷星型9気筒 出力500hp×1
- 最大速度:296 km/h
- 航続距離:1,131 km
- 乗員:1名
- 武装:
- 7.7mm機関銃×2
- 52kg爆弾×2