Elixir (プログラミング言語)
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Elixir | |
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拡張子 | .ex, .exs |
パラダイム | マルチパラダイム、関数型、並列プログラミング、process-oriented、homoiconic |
登場時期 | 2012年 |
最新リリース | 1.6/ 2018年1月17日[1] |
型付け | 強い動的型付け |
影響を受けた言語 | Erlang, Ruby, Clojure |
ライセンス | Apache License |
ウェブサイト | elixir-lang.org |
Elixir (エリクサー) は並行処理の機能や関数型といった特徴を持つ、Erlangの仮想マシン (BEAM) 上で動作するコンピュータプログラミング言語である。ElixirはErlangで実装されているため、分散システム、耐障害性、ソフトリアルタイムシステム等の機能を使用することができるが、拡張機能として、マクロを使ったメタプログラミング、そしてポリモーフィズムなどのプログラミング・パラダイムもプロトコルを介して実装されている。[2]
歴史
高い拡張性があり、Erlangの仮想環境上で動作するシステムを目標に、José Valimによって開発された。 [3]
特徴
- Erlangの仮想環境 (BEAM) 上で動作する
- Erlangの関数を呼び出せるため、Erlangのシステムにシームレスに統合できる
- LISPのマクロと抽象構文木によるメタプログラミング
- Clojureのようなプロトコルによるポリモーフィズム
- ファーストクラス・ドキュメント
- メッセージ交換アクターモデルによるシェアード・ナッシング・アーキテクチャを採用
- 副作用が起こる循環構造の代わりに、再帰や高階関数に重点を置く
- 構文は全て式として扱われる
- 遅延評価と非同期処理
- パターンマッチング
- 標準でUTF-8ユニコードを採用
例
以下のサンプルはiexシェルまたはファイルに保存した上で elixir <filename>
コマンドにて実行可能である。
iex> IO.puts "Hello World!"
Hello World!
- 内包表記
iex> for n <- [1,2,3,4,5], rem(n,2) == 1, do: n*n
[1, 9, 25]
- パターンマッチング
iex> [1, a] = [1, 2]
iex> a
2
iex> {:ok, [hello: a]} = {:ok, [hello: "world"]}
iex> a
"world"
- モジュール
defmodule Fun do
def fib(0), do: 0
def fib(1), do: 1
def fib(n) do
fib(n-2) + fib(n-1)
end
end
- 1000個のプロセスを順番に立ち上げ
for num <- 1..1000, do: spawn fn -> IO.puts "#{num * 2}" end
- 非同期実行
task = Task.async fn -> perform_complex_action() end
other_time_consuming_action()
Task.await task
参考文献
- ↑ Elixir v1.6 released - Elixir
- ↑ “Elixir”. José Valim. . 2013閲覧.
- ↑ “Elixir - A modern approach to programming for the Erlang VM”. . 2013閲覧.