野見宿禰神社
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野見宿禰神社(のみのすくねじんじゃ)は、相撲の始祖とされる野見宿禰を祀る神社。
兵庫県たつの市と東京都墨田区に同名の神社がある。
兵庫県たつの市
出雲墓屋伝承地に建てられ、神社敷地内に野見宿禰の塚がある。龍野公園内にある境内には明治大正時代の力士84名および行司が寄進した玉垣が残る。この地で病没した野見宿禰の墓を建てるために人々が野に立ち(立つ野)手送りで石を運んだ光景が、「龍野」「たつの」の地名の由来とされている。
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野見宿禰神社(たつの市)からの眺望
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野見宿禰塚の石碑(たつの市)
交通アクセス
東京都墨田区
野見宿禰神社(のみのすくねじんじゃ)は、東京都墨田区亀沢にある神社である。相撲の始祖とされる野見宿禰を祀る。両国国技館の近隣に所在し、日本相撲協会により管理されている。
歴史
1884年この東側に部屋があった初代高砂浦五郎により元津軽家の屋敷跡に創建された。初代高砂は神社の付近に部屋を構えていた[1]元の社殿は東京大空襲によって焼失したが1953年 6月に再建され、現在に至るまで相撲関係者の崇敬を集めている。
境内
- 歴代横綱之碑:1952年 11月に協会により建立され、二基のうち一基には初代明石志賀之助から46代朝潮太郎まで、もう一基には47代柏戸剛以降の名前が刻銘されている。
- 社殿前には31代横綱常ノ花寛市が奉納した大きな自然石の御手洗がある。
- 境内周囲を囲む玉垣の石柱には多くの相撲関係者の名が刻銘されている。
なお、以前は境内は相撲ファンや観光客に広く公開されていたが、現在では関係者のみしか境内に立ち入ることができない。この神社の現状を2017年の相撲史の記事が報じており、小さな本殿を除くとブルーシートとパイプいすが置いてあり、実質的に物置となっている。周囲の玉垣の石柱は色が剥げ落ちており判読が困難である[2]。
祭事
年3回の東京で行われる本場所の取組編成会議終了後に出雲大社東京分祠の神職のもと、協会執行部と審判部幹部、各一門の審判委員や相撲茶屋関係者などにより例祭が執り行なわれている。また、新しく横綱が誕生した際には、神前で土俵入りを披露する慣例となっている。