生松敬三
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生松 敬三(いきまつ けいぞう、1928年 - 1984年)は、日本の哲学者、思想史家。元中央大学教授。
東京生まれ。東京大学文学哲学科卒業。同大学院修了。1920-30年代を中心に、日本思想から西欧思想まで幅広く研究をおこなった。人文系専門書の翻訳も多数手がけた。荒川幾男や中央大学の同僚だった木田元と親しく、共著・共訳もいくつかある。
著書
- 『近代日本思想史』
- 『森鴎外』
- 『思想史の道標-近代日本文化の究明と展望』
- 『社会思想の歴史-ヘーゲル・マルクス・ウェーバー』
- 『近代日本への思想史的反省』
- 『現代ヨーロッパの精神史的境位』
- 『現代日本思想史4大正期の思想と文化』
- 『日本文化への一視角-思想史的考察』
- 『人間への問いと現代-ナチズム前夜の思想史』
- 『現代思想の源流-1920年代への照射』
- 『現代哲学の岐路-理性の運命』(木田元と共著)
- 『現代を読む座標-1920-30年代思想の意味』
- 『ハイデルベルク-ある大学都市の精神史』
- 『二十世紀思想渉猟』
- 『両大戦間のヨーロッパ』
- 『転形期としての現代』
- 『書物渉歴』1, 2(木田元編)
編著
- 『近代日本社会思想史大系』(古田光・作田啓一と共編)
- 『近代日本思想史』(荒川幾男と共編)
- 『西洋哲学史の基礎知識-西洋哲学の形成と展開』(共編)
- 『日本人の言葉』(安川定男, 数江教一と共編)
- 三宅雪嶺, 芳賀矢一『日本人論』(生松編)
訳書
- ルカーチ『若きヘーゲル』(元浜清海と共訳), 『実存主義かマルクス主義か』(城塚登と共訳), 『理性の破壊』(暉峻凌三, 飯島宗享と共訳)
- ヒューム『人間本性論・序論及び第3巻』(山崎正一と共訳)
- レヴィ=ストロース『構造人類学』(荒川幾男, 川田順造, 佐々木明, 田島節夫と共訳)
- マイネッケ『近代史における国家理性の理念』(菊盛英夫と共訳)
- モールス『性の世界史』(高橋義孝, 中野孝次と共訳)
- バートランド・ラッセル『哲学入門』
- スチュアート・ヒューズ『意識と社会-ヨーロッパ社会思想』, 『ふさがれた道-失意の時代のフランス社会思想』, 『大変貌-社会思想の大移動』(以上3著は荒川幾男と共訳)
- アイザイア・バーリン『歴史の必然性』, 『二つの自由概念』, 『政治理論はまだ存在するか』
- ロック『寛容についての書簡』
- オルテガ『哲学とは何か』
- バウムガルテン『マックス・ヴェーバー 人と業績』
- カール・シュミット『陸と海と-世界史的一考察』(前野光弘と共訳)
- ショーペンハウアー『根拠律の四つの根について』(金森誠也と共訳)
- トーピッチュ『イデオロギーと科学の間-社会哲学』
- マックス・ウェーバー『宗教社会学論選』(大塚久雄と共訳)
- ステント『進歩の終焉-来るべき黄金時代』(渡辺格, 柳沢桂子と共訳)
- クルティウス『読書日記』
- マルクーゼ『一次元的人間』(三沢謙一と共訳), 『反革命と叛乱』, 『美的次元・他』
- カッシーラー『ジャン=ジャック・ルソー問題』, 『シンボル形式の哲学』1(木田元と共訳)
- ジンメル『風景の哲学』, 『哲学の根本問題・現代文化の葛藤』, 『歴史哲学の諸問題』(亀尾利夫と共訳)
- H・G・シェンク『ロマン主義の精神』(塚本明子と共訳)
- アルフレッド・シュミット『フランクフルト学派-「社会研究誌」その歴史と現代的意味』
- フロイト『機知-その無意識との関係』, 『書簡集』(井村恒郎と共訳), 『自叙・精神分析』
- ハンス・ブルーメンベルク『光の形而上学-真理のメタファーとしての光』(熊田陽一郎と共訳)
- H・G・ウェルズ『影のなかのロシア』(浜野輝と共訳)
- 土肥美夫, ポーゼナー, ボレリ, ハルトマン『ブルーノ・タウトと現代-「アルプス建築」から「桂離宮」へ』(土肥美夫訳共訳)
- カトリーヌ・バケス編『ヘーゲル哲学の諸問題』(共訳)
- ジョージ・スタイナー『マルティン・ハイデガー』
典拠レコード: