暑寒別天売焼尻国定公園
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暑寒別天売焼尻国定公園(しょかんべつてうりやぎしりこくていこうえん)は、北海道にある国定公園。1990年(平成2年)8月1日に暑寒別道立自然公園と天売焼尻道立自然公園を統合して日本国内で55番目、北海道内で5番目に指定された国定公園。公園区域は暑寒別山系と雄冬(おふゆ)地区の海岸部、送毛(おくりげ)・濃昼(ごきびる)地区の海岸部、日本海に浮かぶ天売島・焼尻島の3つの地域で構成している。
地域
- 暑寒別・雄冬地区
- 雨竜沼P7020083.JPG
雨竜沼湿原(2006年7月)
- Cape Ofuyu.JPG
雄冬岬(2011年5月)
- 送毛・濃昼地区
- Kokudo231go hamamasu.jpg
石狩市浜益区付近の国道231号(2007年6月)
- 天売島・焼尻島地区
- 天売島.jpg
焼尻島から見た天売島(2004年8月)
- Yagishiri Island.JPG
天売島から見た焼尻島(2004年8月)
自然
暑寒別山系では110を超える高山植物が確認されており、固有種であるマシケゲンゲ、マシケオトギリなどのほか、キバナシャクナゲ、チングルマ、シナノキンバイ、エゾツツジなどを見ることができる[1]。群別岳、天狗岳、雄冬山などの山頂や稜線部にはコケモモ-ハイマツ群落が発達しており、この中には道南地方とは隔離分布しているイワナシの生息が確認されている[1]。雨竜沼湿原は山地型湿原であり、中央部をペンケペタン川が蛇行している[1]。100以上の池塘が点在し、水面には浮島が見られる[1]。湿原性植物と高山性植物が混交して生息しているのが特徴になっている[1]。天売島は大部分がササの草原になっており[4]、西海岸の海食崖地域ではウミネコ、ウミガラス、ケイマフリ、ウトウなどの海鳥類が3月から8月にかけて大規模なコロニーを形成する[4]。焼尻島ではに約5万本のイチイやミズナラなどが天然林を形成している[4]。
- Nests of Rhinoceros auklet in Teuri Island.jpg
天売島のウトウの巣(2011年7月)
脚注
参考資料
- “暑寒別天売焼尻国定公園管理指針 (PDF)”. 北海道. . 2016閲覧.
関連項目
外部リンク
- 暑寒別天売焼尻国定公園 - 北海道