地下鉄駅
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特徴
地下鉄駅は地下駅の一種に分類され、道路の下に設置されることが多い。しかし、“地下鉄”といえども、郊外部では地上や高架の区間もあり、この区間にある駅は地上駅や高架駅に分類される。
地下鉄は人口の多い都市部に作られるので利用者が多く、かつ地下で見通しが悪いため、転落防止のためにホームドアが設置される路線も見られる(東京メトロ南北線や副都心線など)。
また、複数の路線が一つの駅に乗り入れる場合も多くあり、入り口となる地上にはどの地下鉄会社によって運営されているものか、またどの路線が乗り入れているかを示す駅名が描かれる。駅舎はマンションやビルなどの建物の中にある場合もあり、出入口が企業のビルや百貨店、大学などに直結している場合もある。
そのほか、旧共産主義圏(東側諸国)の国々の地下鉄駅は美しい彫刻などで彩られていることが多い(例:プラハやモスクワの駅など)。
問題点
東京などの大都市には多数の地下鉄路線が存在するため、新たに地下鉄路線を建設するには既存の地下鉄路線を避けなければならず、地下鉄の路線が地下深くに建設されることになる。よって、新しい路線の駅は地下深くにある傾向が見られ、地上からのアクセスが不便になる問題点が見られる。
例えば、全体的に地下深くにある地下鉄路線・都営地下鉄大江戸線の1駅間を大江戸線を利用して行くのと、徒歩で行くのではどちらが早いかという企画がテレビ朝日の番組で放映されたが、その企画では赤羽橋駅と麻布十番駅、麻布十番駅と六本木駅の間は徒歩の方が早いことが実証されている。
また、駅が道路の地下にあることなどから、駅の設備やホームの広さなどに制限が多く、拡張も難しいため、利用者に不便が生じることがある。
東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線渋谷駅では、1日60万人以上が利用するのにも関わらずホームや階段が狭く、ホームの増設や幅の拡張も行えないため、ホームに利用客が溢れ、電車の乗り降りに時間が掛かるため、慢性的な電車の遅延が発生している。
第三軌条方式の地下鉄の場合、人が第三軌条に接触すると感電の危険がある。そのため、注意看板を置くなどの方策が必要となる。
工法
地下駅と同様に、開削工法やシールド工法を用いて地下鉄駅は建設される。多くの駅は開削工法で建設されているが、地下深くにある駅などではシールド工法を用いる場合も見られる(永田町駅など)。
特徴のある地下鉄駅
- 福岡市交通局 - 入り口の駅名表示に独自のシンボルマークを作り、分かりやすくしている。