国民文庫

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国民文庫(こくみんぶんこ)は、大月書店から発行されている日本語による文庫本叢書である。

概要

1950年代なかば、マルクス・レーニン主義の文献を容易に読めるようにするという目的から、『マルクス=エンゲルス選集』および『スターリン全集』を刊行していた大月書店、『レーニン選集』を刊行していた社会書房毛沢東などの中国共産党関係書を刊行していた三一書房が、それぞれの著作を担当して「国民文庫社」の名称で共同刊行をはじめたが、大月書店が『レーニン全集』の刊行をはじめた事と、三一書房の撤退により、大月書店の単独刊行となった。

大月書店は、『マルクス=エンゲルス全集』『レーニン全集』『スターリン全集』を刊行していたので、その内容の文庫本という性格をもつこととなり、長く科学的社会主義の文献の学習のテキストとして用いられた。

その後、1970年代からは、「現代の教養」版を刊行し、各種の自然科学社会科学の文献、教育論の本を刊行した。この中では、百ます計算を主唱した岸本裕史『見える学力、見えない学力』が評判になった。

形式

  • 0番台 - マルクス・エンゲルスの著作
  • 100番台 - レーニンの著作
  • 200番台 - スターリンの著作
  • 300番台 - 毛沢東など中国の著作
  • 400番台 - ヨーロッパの共産党関係の著作
  • 700番台 - ソビエト大百科の項目
  • 800番台 - 「現代の教養」版・教育書

関連項目