ワッデン海
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英名 | Wadden Sea | ||
仏名 | La mer des Wadden | ||
登録区分 | 自然遺産 | ||
登録基準 | (8),(9),(10) | ||
登録年 | 2009年 | ||
拡張年 | 2014年 | ||
備考 | 2011年に軽微な変更 | ||
公式サイト | 世界遺産センター(英語) | ||
地図 | |||
ワッデン海の位置 | |||
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ワッデン海(ワッデンかい、オランダ語: Waddenzee、テンプレート:Lang-fy、低地ザクセン語:Wattensee、ドイツ語: Wattenmeer、デンマーク語: Vadehavet)は、北西ヨーロッパ大陸の一部と北海の間に横たわる水域とそれに関連する海岸の湿原の名前である。
ワッデン海は、南西端のオランダのデン・ヘルデルから、ドイツの河口をいくつか越えて、北端のデンマークのエスビャウ北部のSkallingenまで、全長約500kmにわたって、約10,000 km²の面積に広がっている。
ワッデン海は、陸と海が絶えずせめぎあうこの地の、干満のある広大な干潟やそれより深い溝そして群島に代表される。その地形は、大部分が激しい潮流によって形成された。
ワッデン海は、豊かな動物相、鳥類相そして植物相で知られている。今日、ワッデン海の大部分は、周辺3か国の協力で保護されている。ドイツ国境内の保護地域については、ワッデン海国立公園を参照。1987年5月には約15万ヘクタールがラムサール条約登録湿地となった。
オランダ、デンマーク、ドイツ政府は、ワッデン海の保護と保存のため1978年から共に活動している。協力は、政治的問題だけでなく管理、監視、調査に及ぶ。さらに、1982年に、「ワッデン海の保護に関する共同宣言」が、ワッデン海の保護のための対等の活動と方策について合意された。1997年には、「三国間ワッデン海計画」が、採択された。
フリース人の一部は、ワッデン海で伝統的なスポーツすなわち泥歩き(ワドローペン)のレクリエーション、つまり引き潮の海を歩き回ることを習慣的に行う。
島々については、オランダの島の一覧、フリースラント諸島、デンマーク・ワッデン海諸島の当該項目を参照。
なお、"wad"という語は、干潟というオランダ語である。
世界遺産
2009年の第33回世界遺産委員会でまずドイツ、オランダの保護区が登録され、2014年の第38回世界遺産委員会での拡大によって、デンマークの保護区も対象となった。
登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。
- (9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
- (10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。