ロジャー・ウッドワード
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ロジャー・ウッドワード(Roger Woodward, 1942年12月19日 – )はオーストラリアの著名なピアニスト。
シドニーでケネス・ロングに教会音楽を学ぶ。ユージン・グーセンスに指揮法を、ラフマニノフの門弟アレクサンドル・スヴェルジェンスキーにピアノを、レイモンド・ハンソンに作曲を師事した後、ポーランドでパデレフスキの高弟ズビグニェフ・ジェヴィエツキの薫陶を受けた。
オーストラリア屈指のピアニストとして世界中に知られており、早くからアルトゥール・ルービンシュタインやユーディ・メニューインからも認められていた。120以上の音楽祭に出演しており、そのうちいくつかはスヴャトスラフ・リヒテルに招待されての参加であった。
1980年と1992年のエリザベス2世の誕生日に、イギリス政府とオーストラリア政府から叙勲されており、またオーストラリアの人間国宝にも選ばれた。
録音数は100点以上と極めて多く、そのほとんどが、クセナキスやモートン・フェルドマン、武満徹などの音源に代表されるように現代音楽である。しかしながら、パデレフスキやラフマニノフの流れを汲むヴィルトゥオーゾであり、バッハやショパン、後期のスクリャービンも録音しており、これらの演奏は模範的であると評されている。