リチャード・テンプル＝グレンヴィル (第3代バッキンガム＝シャンドス公)

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第3代バッキンガム＝シャンドス公爵リチャード・プランタジネット・キャンベル・テンプル＝ニュージェント＝ブリッジス＝シャンドス＝グレンヴィル（英: Richard Plantagenet Campbell Temple-Nugent-Brydges-Chandos-Grenville, 3rd Duke of Buckingham and Chandos, GCSI, PC, DL、1823年9月10日 - 1889年3月26日）は、イギリスの政治家、貴族。

ヴィクトリア朝の保守党政権で閣僚職を務めた。

生誕から父が爵位を継承する1839年までテンプル伯爵（Earl Temple）、1839年から自身が爵位を継承する1861年までシャンドス侯爵（Marquis of Chandos）の儀礼称号を使用した[1]。

経歴

ファイル:3rd Duke of Buckingham and Chandos.png
1875年5月29日の『バニティ・フェア』誌に描かれたバッキンガム＝シャンドス公の似顔絵

1823年9月10日、後に第2代バッキンガム＝シャンドス公爵位を継承するシャンドス侯爵(儀礼称号)リチャード・テンプル＝グレンヴィル（English版）とその妻メアリー（初代ブレッダルベーン侯爵ジョン・キャンベル（English版）の娘）の間の長男として生まれる[2][3]。

イートン校を経てオックスフォード大学クライスト・チャーチへ進学[1][2]。

1846年から1857年にかけてバッキンガム選挙区（English版）から選出されて保守党の庶民院議員を務める[2][3]。1852年から1853年にかけて皇太子王璽尚書（Privy Seal to the Prince of Wales）を務める[2][4]。また1852年から1861年までロンドン・アンド・ノース・ウェスタン鉄道（English版）の社長を務める[2]。

1861年7月29日に父からバッキンガム＝シャンドス公爵位を継承し[2]、貴族院議員に列する[2]。

1866年7月から1867年2月まで第三次ダービー伯爵内閣に枢密院議長として入閣[2]。1867年3月から植民地大臣に転じる。続く第一次ディズレーリ内閣でも留任し、同内閣が終わる1868年12月まで務めた[5]。

1868年7月21日の貴族院でスコットランド貴族爵位キンロス卿は彼が継承していたことが確認された[1][6]。

第二次ディズレーリ内閣期の1875年から1880年にかけてイギリス領インド帝国マドラス知事（English版）に就任。在任中にマドラスは大飢饉（English版）に襲われたため、その対策に追われた[1]。

1889年3月26日、ロンドン・メリルボーンのシャンドス・ハウス（English版）で死去した[2]。

男子がなかったため、バッキンガム＝シャンドス公爵はじめ保有爵位の多くは廃絶したが、特別継承規定がある爵位をいくつか残した。キンロス卿は長女メアリー（English版）、コバム子爵は親族の第5代リトルトン男爵（English版）チャールズ・リトルトン（English版）、ストーのテンプル伯爵は甥のウィリアム・ゴア＝ラントン（English版）がそれぞれ継承した[2][3][7][8][9]。

栄典

爵位

1861年7月29日に父リチャード・テンプル＝ニュージェント＝ブリッジス＝シャンドス＝グレンヴィル（English版）の死により以下の爵位を継承した[2][3][7][8][9]。

1868年7月21日に以下の爵位を父の死とともに継承していたことが確認された[2][3][6]。

勲章

名誉職その他

家族

1851年にキャロライン・ハーヴィー（ロバート・ハーヴィーの娘）と結婚し、彼女との間に以下の3子を儲けた[2]。

  • 第1子（長女）第11代キンロス女卿メアリー（English版）（1852-1944）
  • 第2子（次女）アン（1853-1890）
  • 第3子（三女）キャロライン・ジェマイマ・エリザベス（1858-1946）

1874年にキャロラインと死別し、1885年にアリス・アン・グラハム＝モントゴメリー（サー・グラハム・グラハム＝モントゴメリー準男爵（English版）の娘）と再婚したが、彼女との間に子供はない[2]。

脚注

注釈

出典

  1. ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 テンプレート:Cite DNB 2014年6月2日閲覧
  2. ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 2.12 2.13 2.14 2.15 Lundy, Darryl. “Richard Plantagenet Campbell Temple-Nugent-Brydges-Chandos-Grenville, 3rd Duke of Buckingham and Chando” (英語). thepeerage.com. . 2014閲覧.
  3. ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 Heraldic Media Limited. “Buckingham and Chandos, Duke of (UK, 1822 - 1889)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. . 2016閲覧.
  4. ↑ The London Gazette: no. 21303. p. 869. 1852年3月23日。
  5. ↑ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「秦(2001)510」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  6. ↑ 6.0 6.1 Heraldic Media Limited. “Kinloss, Lord (S, 1601/2)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. . 2016閲覧.
  7. ↑ 7.0 7.1 Heraldic Media Limited. “Temple, Earl (GB, 1749 - 1889)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. . 2016閲覧.
  8. ↑ 8.0 8.1 Heraldic Media Limited. “Temple of Stowe, Earl (UK, 1822)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. . 2016閲覧.
  9. ↑ 9.0 9.1 Heraldic Media Limited. “Cobham, Viscount (GB, 1718)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. . 2016閲覧.
  10. ↑ The London Gazette: no. 20568. p. 411. 1846年2月6日。
  11. ↑ The London Gazette: no. 21297. p. 670. 1846年2月24日。
  12. ↑ The London Gazette: no. 20609. p. 1981. 1846年5月29日。

参考文献

外部リンク

公職
先代：
第2代グランヴィル伯爵 		イギリスの旗 枢密院議長
1866年 - 1867年 		次代：
第7代マールバラ公爵
先代：
第4代カーナーヴォン伯爵 		イギリスの旗 植民地大臣
1867年 - 1868年 		次代：
第2代グランヴィル伯爵
先代：
ホバート卿（English版） 		イギリス領インド帝国の旗 マドラス知事（English版）
1875年 - 1880年 		次代：
ウィリアム・パトリック・アダム（English版）
無効なパラメータ
先代：
サー・トマス・フレマントル准男爵（English版）
ジョン・ホール（English版） 		バッキンガム選挙区（English版）選出庶民院議員
1846年 - 1857年
同一選挙区同時当選者
ジョン・ホール（English版） 		次代：
ジョン・ホール（English版）
サー・ハリー・ヴァーニー准男爵（English版）
名誉職
先代：
第2代キャリントン男爵（English版） 		25px バッキンガムシャー知事（English版）
1868年 - 1889年 		次代：
初代ロスチャイルド男爵
イギリスの爵位
先代：
リチャード・テンプル＝グレンヴィル（English版） 		第3代バッキンガム＝シャンドス公爵
1861年 - 1889年 		廃絶
ストーの第3代テンプル伯爵
1861年 - 1889年 		次代：
ウィリアム・ゴア・ラントン（English版）
グレートブリテンの爵位
先代：
リチャード・テンプル＝グレンヴィル（English版） 		第4代バッキンガム侯爵
1861年 - 1889年 		廃絶
第6代テンプル伯爵
1861年 - 1889年
第7代コバム子爵
1861年 - 1889年 		次代：
チャールズ・リトルトン（English版）
アイルランドの爵位
先代：
リチャード・テンプル＝グレンヴィル（English版） 		第5代ニュージェント伯爵（English版）
1861年 - 1889年 		廃絶
スコットランドの爵位
先代：
リチャード・テンプル＝グレンヴィル（English版）
(デ・ジュリ) 		第10代キンロス卿
(1868年に確認)
1861年 - 1889年 		次代：
メアリー・モーガン＝グレンヴィル（English版）


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