マガン
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マガン(真雁[1]、Anser albifrons)は、カモ目カモ科マガン属に分類される鳥類。
分布
北アメリカ大陸北部やユーラシア大陸北部で繁殖する[2][3]。
- A. a. albifrons ヒメマガン
- A. a. flavirostris キバシマガン
- A. a. frontalis マガン
- A. a. gambelli オオマガン
- 冬季になるとメキシコ、カリフォルニア州、テキサス州へ移動し、越冬する[3]。
形態
全長65-86センチメートル[2]。翼開張135-165センチメートル[2]。上面の羽衣は羽毛の外縁(羽縁)が淡色の暗褐色で、後部につれて黒みが強くなる[4]。腹部には不明瞭な黒い横縞が入る[3][4]。尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)は白い[4]。額から嘴にかけて白い斑紋が入る[2][3][a 1]。種小名albifronsは「額が白い、前頭が白い」の意で[1]、英名(white-fronted)と同義。
分類
- Anser albifrons albifrons (Scopoli, 1769) ヒメマガン European white-fronted goose
- Anser albifrons flavirostris キバシマガン Greenland white-fronted goose
- Anser albifrons frontalis マガン Pacific white-fronted goose
- Anser albifrons gambelli オオマガン Tule white-fronted goose
生態
繁殖形態は卵生。3-7個の卵を産む[3]。抱卵期間は24-28日[3]。雛は孵化してから35日で飛翔できるようになる[3]。
人間との関係
日本では亜種マガンが狩猟により生息数が激減した[a 1]。日本では1967年に「伊豆沼・内沼の鳥類およびその生息地」が本種の越冬地として、1971年に種として国の天然記念物に指定されている[a 1]。日本での亜種マガンの1970年における飛来数は3,700羽、1997年における飛来数は34,000羽と推定されている[a 1]。
- A. a. frontalis マガン
画像
- Anser albifrons 30050.JPG
亜種マガン
A. a. frontalis