黒海
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黒海 | |
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座標 | 東経35度北緯44度 東経35度 |
種類 | 内海 |
主な流入 | ドナウ川、ドニエプル川、リオニ川、南ブーフ川、クズルウルマク川、ドニエストル川 |
主な流出 | ボスポラス海峡 |
国 | ブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、ロシア、ジョージア、トルコ |
最長 | 1,175 km (730 mi) |
水面積 | 436,402 km2 (168,500 sq mi) |
平均水深 | 1,253 m (4,111 ft) |
最深部 | 2,212 m (7,257 ft) |
水量 | 547,000 km3 (131,200 cu mi) |
島 | 10以上 |
黒海(こっかい)
南東ヨーロッパと西アジアの間に位置する内海。ロシア語ではチョルノエモーレ Chernoye More,トルコ語ではカラデニズ Karadeniz。古代ギリシア語ではポントスエウクセイノス Pontos Euxeinosと呼ばれた。地中海の付属海で,ボスポラス海峡―マルマラ海―ダーダネルス海峡を経て地中海とつながり,ウクライナ,ロシア,ジョージア(グルジア),トルコ,ブルガリア,ルーマニアに囲まれる。面積 42万3000km2,ケルチ海峡で結ばれる北のアゾフ海を含めると約 47万km2。平均水深 1197m。北部,西部には広大な大陸棚が発達,南に向かって深くなり,2210mに達する最深部は南岸に近い中央部にある。表層部の平均水温は冬季で 6℃,夏季 26℃。塩分濃度は外洋の約半分程度で,表層で 17‰,深部で 22.3‰であるが,マルマラ海の水が流入するボスポラス海峡付近では 38‰になる。沿岸には保養地が多く,ニシン,チョウザメなどが漁獲される。古代から東西貿易の中継地にあたり,前8世紀からは沿岸各地にギリシアの植民市が建設された。ビザンチン帝国時代にはササン朝ペルシアやキエフ諸公(キエフ公国)の抗争の舞台となり,14世紀頃からオスマン帝国が進出,トルコ領内の海と化した。18~19世紀になると数次にわたる露土戦争によって,トルコの独占権はしだいにせばめられ,1912年の第1次バルカン戦争(バルカン戦争)後,沿岸諸国の関係がほぼ今日のかたちをとるにいたった。沿岸主要港はウクライナのオデッサ,ロシアのノボロシースク,トルコのシノップ,ブルガリアのバルナ,ルーマニアのコンスタンツァなど。
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