パラダイス銀河
「パラダイス銀河」(パラダイスぎんが)は、光GENJIの3枚目のシングル。1988年3月9日に発売。発売元はポニーキャニオン。
解説
シングルでは光GENJIの最大のヒット曲[1]。EPレコード・8cmCD・シングルカセットのフォーマットで同時発売された。発売当時、あまりの人気のためほとんどの店でレコードが入荷と同時に売り切れてしまい、新聞紙上にお詫びの広告が掲載されたほどだった。シングルの売上(出荷)枚数は公称で100万枚[1]。
デビュー曲「STAR LIGHT」[注 1]、2ndシングル「ガラスの十代」に続き、CHAGE and ASKAのASKAが“飛鳥涼”の名義で作詞・作曲を担当した。発売週の初動売上は、オリコン集計でおよそ30万枚、当時歴代1位の記録となった。同年のオリコン年間シングルチャートでは1位を記録し、更に2位・3位も光GENJIの曲[注 2]となった。これは、1978年のピンク・レディー以来2組目となる、オリコン年間シングルチャートTOP3の独占だった。また7位にも「剣の舞」がチャートインした。
歌番組では、労働基準法により出演できない年下2人(赤坂晃、佐藤敦啓)を除いた5人で披露する機会が多かった。この状態は次のシングル「Diamondハリケーン」まで続いた。
1988年末には第30回日本レコード大賞を受賞[注 3]。また、TBSの音楽番組『ザ・ベストテン』及び日本テレビの音楽番組『歌のトップテン』の年間チャートでは、2位となった[注 4]。
編曲者の佐藤準は同曲のアレンジなどが評価され、第30回日本レコード大賞の編曲賞を受賞した。
翌1989年には、第61回選抜高等学校野球大会の入場行進曲に採用された。シングル発売から30年以上経過した現在でも「ガラスの十代」と共に、高校野球の応援ソングとして、定番の曲となっている。また、オリックス・バファローズの若月健矢(捕手)の登場曲である。
エピソード
歌のトップテンでこの曲一曲歌う間の光GENJIメンバーの走行距離を測定したことがある。結果は303mというものであった。
特記事項
CHAGE and ASKAによる光GENJIへの楽曲提供は本作をもって一時中断するが、これはジャニーズ事務所とヤマハ音楽振興会(当時のCHAGE and ASKAの所属事務所)の間で出版権の帰属[注 5]を巡り対立が生じた事が一因とされる[2]。なお、現在この曲を含むCHAGE and ASKA提供楽曲の出版権はヤマハとロックダムアーティスツ(現在のCHAGE and ASKAの所属事務所)が共同で保有している。
収録曲
- パラダイス銀河
- 作曲:飛鳥涼
- LONG RUN
- 作曲:CHAGE
カタログ
- レコード:7A 0825
- カセット:10P 3206
- CD:S10A 0009
脚注
注釈
- ↑ 作曲は、CHAGE and ASKAの2人が担当。
- ↑ それぞれ「ガラスの十代」と「Diamondハリケーン」
- ↑ この受賞を最後にジャニーズ事務所は楽曲に関する賞レースを辞退しているため、同事務所所属者のレコード大賞受賞歴はない。またポニーキャニオン所属アーティストのレコード大賞受賞は現時点で光GENJIのみとなっている。
- ↑ それぞれの年間チャート1位は、同じジャニーズ事務所の先輩である田原俊彦の「抱きしめてTONIGHT」。
- ↑ 7:3の、上記通りの割合をジャニーズが提示してきた。
出典
関連項目
受賞等 |
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テンプレート:オリコン年間シングルチャート第1位 テンプレート:オリコン月間シングルチャート第1位 1980年代後半 テンプレート:オリコン週間シングルチャート第1位 1988年 テンプレート:1988年のザ・ベストテン1位獲得作品 テンプレート:選抜高等学校野球大会入場行進曲 |