トーマス・ミュラー

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{{#invoke:Infobox3cols|infobox}} トーマス・ミュラーThomas Müller, 1989年9月13日 - )は、西ドイツヴァイルハイム・イン・オーバーバイエルン出身のサッカー選手ブンデスリーガバイエルン・ミュンヘン所属。ドイツ代表。ポジションはミッドフィールダーフォワード

同姓のゲルト・ミュラーの後継者といわれる。なお、彼の父の名はゲルト・ミュラーと同姓同名である。

経歴

クラブ

TSVペールでプレーしていたが、10歳だった2000年にバイエルン・ミュンヘンの下部組織に移った[1]。2007年にはU-19世代の全国リーグ戦で準優勝し[1]、2008年3月にレギオナルリーガ(4部)のSpVggウンターハヒンク戦でリザーブチームデビューして初得点も決めた。2007-08シーズンはリザーブチームでもう2試合に出場し、引き続きU-19チームでもプレーしていた。2008年夏のプレシーズンにはトップチームに同行し、8月15日のハンブルガーSV戦でトップチームデビューした。

2008-09シーズンは新設されたドリッテリーガ(3部)でリザーブチームのキープレーヤーとなり、38試合のうち32試合に出場し、15得点を決めて得点ランク5位につけた。トップチームではこのシーズンに4試合に出場し、2009年3月10日のスポルティングCP戦でUEFAチャンピオンズリーグデビューも果たしている[2]。2009年2月、リザーブチームのDFホルガー・バトシュトゥバーとともにプロ契約を交わし、2009-10シーズンのトップチーム昇格を決めた[3]。同年には恋人と結婚し、20歳にして既婚者となった。

2009年夏にルイス・ファン・ハール監督が就任し、シーズン開幕前のアウディカップACミラン戦などで得点を決める活躍を見せると、そのまま好調をシーズンでも維持した。9月12日のボルシア・ドルトムント戦では途中出場ながら2得点を決め、3日後のUEFAチャンピオンズリーグマッカビ・ハイファFC戦でも2得点を挙げる活躍を見せた[4]。9月の月間最優秀選手にノミネートされ[5]、同姓の偉大な選手であるゲルト・ミュラーから称賛の言葉をもらった[6]。マッカビ・ハイファ戦以来、ほとんどの試合で先発出場し、2010年2月4日には2013年までの契約延長にサインした。シーズン後半にはしばしばセンターフォワードの位置でもプレーした。4月にはライバルのシャルケ04戦で決勝点を決め、VfLボーフム戦では初めてハットトリックを達成し、ブンデスリーガ優勝に貢献した。シーズンを通して34試合に出場し、13ゴール11アシストを決めた。DFBポカールでは大会を通じて4ゴール2アシストを決めて大会得点王となり、決勝でヴェルダー・ブレーメンに勝利して国内2冠を達成した[7] [8]エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウで行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝でクラブ初のトレブル(3冠)に挑んだが、インテル・ミラノに0-2で敗れた。ミュラーは先発出場し、後半が始まってすぐにシュートを放ったが、GKジュリオ・セーザルに防がれた。2009-10シーズンはすべての大会を通じて52試合に出場して19得点し、キッカー誌によってシーズン最優秀若手選手に選ばれた[9]。2012年12月にバイエルンとの契約を2017年まで延長した。2012-13シーズンでは大会を通じて47試合で23得点し、バイエルン・ミュンヘンの三冠(トレブル)達成の原動力の一人として貢献した。

2013-14シーズン、ドイツカップ決勝のドルトムント戦では2点目となる追加点を決め、優勝に貢献した[10]。リーグ戦31試合13得点を記録、リーグ優勝にも貢献した。

2014-15シーズンマンチェスター・ユナイテッドからのオファーを断り、バイエルンに残留した[11]

2015年8月29日に行われたブンデスリーガ第3節で、ブンデスリーガ200試合出場を達成した[12]。2015年12月18日にバイエルン・ミュンヘンとの契約を2021年まで延長したことを発表した[13]。2015-16シーズンはリーグ戦31試合で20ゴールを決め、リーグ優勝に貢献した。

2016-2017シーズン、8月のドイツスーパーカップ、ドルトムント戦では決勝点を決めた.[14]。999分間無得点であったが、ヴォルフスブルグ戦の76分にようやく得点を決めた[15]

2017-18年度のブンデスリーガでは8ゴール、最多の14アシストでバイエルンのブンデスリーガ制覇を助けた[16]

代表

2004年にU-16ドイツ代表に選ばれた[17]。2009年8月には初めてU-21ドイツ代表に選ばれ、トルコとの親善試合でデビューした[18]。U-21代表では6試合に出場してサンマリノ戦で1得点を決めている[19]。10月には、バイエルン・ミュンヘンでポジションを奪う活躍を見たヨアヒム・レーヴ監督によってドイツA代表に初招集された[20]ロベルト・エンケの死去などで試合がキャンセルされ[21]、しばらく出場機会がなかったが、2010年3月3日、アルゼンチンとの親善試合でA代表デビューした[22]

2010年5月6日には2010 FIFAワールドカップに向けた代表候補27人に選ばれ、代表合宿中に自転車から落車するアクシデントなどもあったが[23]、6月1日に発表された本大会登録メンバー23人に名を連ねた。怪我により代表を離脱したキャプテンミヒャエル・バラックや、同姓のゲルト・ミュラーが好んで着けていた背番号13を身にまとった[24]。大会前までのA代表出場数はわずか5試合だったが、グループリーグ初戦のオーストラリア戦で代表初得点を決め、決勝トーナメント1回戦のイングランド戦では2ゴール1アシストの活躍で、大会選定のマン・オブ・ザ・マッチに選出された[25]。準々決勝のアルゼンチン戦では開始3分で先制点を挙げた。準決勝は警告累積で出場停止となり、このミュラー不在が響いてドイツは敗れたものの、3位決定戦でも先制点を挙げ、大会を通じて攻撃陣の核としてドイツを牽引した。大会通算5得点は、スペイン代表ダビド・ビジャオランダ代表ヴェスレイ・スナイデルウルグアイ代表ディエゴ・フォルランの3人と並びトップタイだったが、アシスト数が評価されて大会得点王にあたるゴールデンブーツ賞を受賞した[26]。さらに大会通算3アシストは同じくドイツ代表のメスト・エジルバスティアン・シュヴァインシュタイガーブラジル代表カカに並びトップタイだった。つまり得点王と最多アシストの2冠を達成したということになる。また20歳での得点王は、ワールドカップ史上最年少の快挙だった。また最も活躍した若手選手に贈るベストヤングプレーヤー賞も受賞した[27]

2014年6月16日の2014 FIFAワールドカップ初戦、ポルトガル戦ではハットトリックを達成したが、第2戦ガーナ戦ではチャンスを作りながらなかなか得点できず、試合終了間際にガーナの選手と競り合った際に顔面を負傷した。史上初の2大会連続得点王とはならなかったが(5得点で2位)、ドイツ代表のワールドカップ優勝に貢献した。

2018年FIFAワールドカップロシア大会では一次リーグ3試合に出場したが、得点を奪えず、ドイツも一次リーグで敗退した。

個人成績

所属クラブ リーグ シーズン リーグ戦 カップ戦 UEFA主催 その他 合計
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
バイエルン・ミュンヘン ブンデスリーガ 2008-09 4 0 0 0 1 1 - 5 1
2009-10 34 13 6 4 12 2 - 52 18
2010-11 34 12 5 3 8 3 1 1 48 19
2011-12 34 7 5 2 14 2 - 53 11
2012-13 28 13 5 1 13 8 1 1 47 23
2013-14 31 13 5 8 12 5 3 0 51 26
2014-15 32 13 5 1 10 7 1 0 48 21
2015-16 31 20 5 4 12 8 1 0 49 32
2016-17 29 5 3 0 9 3 1 1 42 10
2017-18 29 8 4 4 10 3 1 0 42 13
通算 257 101 40 27 92 39 8 2 395 162

代表歴

出場大会

試合数

代表国 出場 得点
2010 テンプレート:Fb 12 5
2011 13 5
2012 13 0
2013 9 6
2014 15 10
2015 6 5
2016 15 5
2017 6 1
2018 5 1
通算 94 38

代表での得点

獲得タイトル

ファイル:Thomas Müller, Germany national football team (06).jpg
ドイツ代表でプレーするミュラー

クラブ

バイエルン・ミュンヘン

代表

ドイツ代表

個人

  • FIFAワールドカップ・ゴールデンブーツ賞:1回 (2010)
  • FIFAワールドカップ・シルバーブーツ賞:1回 (2014)
  • FIFAワールドカップ・シルバーボール賞:1回 (2014)
  • FIFAワールドカップ・ベストヤングプレイヤー:1回 (2010)
  • FIFAワールドカップ ベストイレブン:1回 (2014)
  • ブラヴォー賞:1回 (2010)

脚注

  1. 1.0 1.1 Thomas Müllerバイエルン・ミュンヘン公式ウェブサイト
  2. Irresistible Bayern roar into last eightバイエルン・ミュンヘン公式ウェブサイト、2009年3月10日
  3. Badstuber und Müller unterschreibenバイエルン・ミュンヘン公式ウェブサイト、2009年2月16日
  4. FCB rewarded for persistence and hard workバイエルン・ミュンヘン公式ウェブサイト、2009年9月15日
  5. Die bisherigen Sieger fussballer-des-monats.de
  6. Muller slams Germany forwardsFIFA.com、2009年9月29日
  7. Bayern storm to domestic double triumphバイエルン・ミュンヘン公式ウェブサイト、2010年5月15日
  8. Torjäger des DFB-Pokals 2009/2010fussballdaten.de
  9. Müller ist 'Aufsteiger der Saison'バイエルン・ミュンヘン公式ウェブサイト、2010年5月31日
  10. “Bayern beats Dortmund 2–0 in German Cup final”. USA Today. (2014年5月17日). http://www.usatoday.com/story/sports/soccer/2014/05/17/bayern-beats-dortmund-2-0-in-german-cup-final/9221529/ . 18 May 2014閲覧. 
  11. “Mueller: I rejected more money at United”. ESPN (UK). (2014年8月20日). http://www.espn.co.uk/football/sport/story/335261.html . 20 August 2014閲覧. 
  12. ミュラーがブンデス200試合出場達成…通算走行距離は約1225キロsoccerking 2015年8月30日
  13. 各国名門には落胆 バイエルン、ミュラーら主力4選手と契約延長GOAL.com 2015年12月18日
  14. “Bayern Munich 2-0 Borussia Dortmund: Carlo Ancelotti wins first German trophy”. BBC Sport. (2016年8月14日). http://www.bbc.com/sport/football/37079772 . 14 August 2016閲覧. 
  15. Bayern Munich 5 Wolfsburg 0: Muller breaks duck as hosts go top”. FourFourTwo (2016年12月10日). . 10 December 2016閲覧.
  16. Robert Lewandowski, Thomas Müller and the Bundesliga's 2017/18 chart-toppers”. . 2018 0825閲覧.
  17. Biografie Thomas MüllerDFB
  18. Türkei vermiest Adrions Debütkicker、2009年8月11日
  19. San Marino - Deutschland 0:11DFB、2009年11月17日
  20. Löw bleibt - wenn alle bleibenkicker、2009年10月12日
  21. Müller proud after call to Germany set-upバイエルン・ミュンヘン公式ウェブサイト、2010年1月27日
  22. Debut for Müller, Demichelis facing lay-offバイエルン・ミュンヘン公式ウェブサイト、2010年3月4日
  23. 『ドイツ代表FWミュラーが自転車で転倒! あごを縫うも軽傷』 2010年5月27日 BIGLOBEニュース
  24. Müller erhält Ballacks Nummerkicker、2010年6月1日
  25. Germany – EnglandFIFA.com、2010年6月27日
  26. ミュラー、得点王&最優秀若手賞に驚きGoal.com、2010年7月13日
  27. 『大会MVPはフォルラン! ミュラーが最優秀若手選手に』 2010年7月12日 BIGLOBEニュース

外部リンク

テンプレート:FCバイエルン・ミュンヘンのメンバー