エアバス・グループ

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エアバス・グループAirbus Group SE)は、2000年7月から2017年1月まで、ヨーロッパの大手航空宇宙企業であり、民間航空機メーカーであるエアバスの100%親会社であった。2017年1月にエアバス・グループは子会社のエアバスと合併、存続会社の社名はエアバスとなったため、社名としては消滅しているが、コーポレートサイトでは民間航空機製造部門と区別する意味でエアバス・グループの名称も併用されている。企業としてのエアバス・グループの法的所在地はオランダライデンであったが、メインオフィスはフランス南部のブラニャックにあった[1]

沿革

エアバス・グループの前身は、2000年7月10日に、以下の企業が合併して誕生したEADSEuropean Aeronautic Defence and Space Company)である。

合併によりEADSはボーイングに次ぐ世界第2の航空宇宙企業となった。また、BAEシステムズに次ぐヨーロッパ第2の兵器製造会社となった。民間・軍用航空機に加え、ミサイル・宇宙ロケット・関連システムの開発・販売を行うようになった。EADSは国際宇宙ステーション (ISS) の主要な貢献企業となり、EADSの一部門であるEADSスペーストランスポテーションにより設計・組立を行ったコロンバス実験モジュールが2008年2月11日より運用を開始した。シャトルの運用の問題もあり、計画は数年間の遅れを伴ったが、2006年ブレーメンからケネディ宇宙センターエアバス ベルーガにて輸送された後、2008年2月7日にスペースシャトルアトランティスSTS-122にて打ち上げられた。

2013年7月31日に、EADSはエアバス・グループに名称を変更することが発表された。それまでは4部門制を採ってきたが、これを(1)商用機に特化したエアバス、(2)防衛・宇宙関連のエアバス・ディフェンス&スペース、(3)エアバス・ヘリコプターズの大きく3部門へと改めた[2]2014年1月1日、EADSから社名が変更され、同年5月27日に、旧EADSからの社名変更を含む定款の改訂が株主総会で承認され、同年6月2日付で法的にも社名が「エアバス・グループ」になると発表された[3]。エアバス・グループは当初オランダの公開会社としてN.V.の法的形態を採ったが、2015年欧州会社法に基づき、SEへと移行した[4]

2017年1月に、子会社のエアバスと合併し、社名をエアバスに変更した。

フランス政府と、ドイツのエアバス・グループ専門管理機構であるGesellschaft zur Beteiligungsverwaltungが、エアバス・グループのそれぞれ11%の株を保有している[5]

部門

民航機(旅客機)

  • エアバス:2006年10月にBAEシステムズ保有の株式を買収して100%子会社とした。
  • ATR:旧アエロスパシアルの持分を引き継ぎ、50%を保有。

ヘリコプター

防衛・宇宙・セキュリティ

宇宙産業

EADSの宇宙関連産業との関わりは以下のとおり:

防衛・安全保障システム

アビオニクス

  • ディフェンスエレクトロニクス:EADSにセンサとアビオニクスを供給。

軍用航空機

以下の企業の株を保有する:

ミサイル

脚注

  1. Contact us” (英語). エアバス・グループ. . 2017閲覧.
  2. “欧州EADS、防衛・宇宙集約し3部門制 米ボーイングに対抗”. 日本経済新聞. (2013年8月1日). http://www.nikkei.com/articleDGXNASGM3103P_R30C13A7FF2000/ . 2013閲覧. 
  3. Airbus Group Shareholders Approve All Resolutions At AGM, Including Name Change Airbus Group 27 May 2014
  4. エアバス、自社株10%の特別買い戻し計画を総会で提示へ”. ロイター (2015年4月16日). . 2017閲覧.
  5. Airbus Group Company” (英語). 4-traders. . 2017閲覧.

関連項目

外部リンク

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