アゾジカーボンアミド
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アゾジカーボンアミド(Azodicarbonamide)またはアゾビスホルムアミド(Azo(bis)formamide)は、分子式C2H4O2N4の化合物である[1]。黄色から橙赤色で無臭の結晶性粉末である。食品添加物として、E番号927を持つ。
Contents
利用
食品添加物
食品添加物として、アゾジカーボンアミドは、小麦粉の漂白剤及びパン生地の調整剤として用いられる[2]。酸化剤として湿った小麦粉と反応し[3]、主に、尿素の誘導体である焼成中も安定なビウレアを生成する[3]。副反応生成物には、セミカルバジドやカルバミン酸エチルがある[2]。
安全性と規制
オーストラリアとEUでは、アゾジカーボンアミドは、食品添加物として承認されていない[4]:548[5]。アメリカ合衆国では、GRAS(一般に安全と認められる)とされ、最大45ppmまで小麦粉に添加することが認められている[6][4]:548。
その他の利用
主に発泡剤として発泡プラスチックの製造に用いられる。アゾジカーボンアミドの熱分解により、窒素、一酸化炭素、アンモニアがポリマーの中に泡として捉われる。
出典
- ↑ “Azodicarbonamide (CICADS)”. Inchem. International Programme on Chemical Safety. 2010年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2010閲覧. Also published by World Health Organization, Geneva, 1999.
- ↑ 2.0 2.1 FDA Frequently Asked Questions on Azodicarbonamide (ADA) Page Last Updated: 20 June, 2014
- ↑ 3.0 3.1 WHO FAO 1965. Toxicological Evaluation of Some Antimicrobials, Antioxidants, Emulsifiers, Stabilizers, Flour-Treatment Agents, Acids and Bases: Azodicarbonamide FAO Nutrition Meetings Report Series No. 40A,B,C. WHO/Food Add./67.29
- ↑ 4.0 4.1 Smith, Jim (2011). Food additives data book, 2nd, Chichester, West Sussex: Wiley-Blackwell. ISBN 978-1405195430.
- ↑ European Commission. “European Union: Authorisation of Additives”. 2014年12月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2014閲覧.
- ↑ “21CFR172.806”. Code of Federal Regulations. (April 1, 2012) .