アウトブレイク
提供: miniwiki
疫学(えきがく)において、アウトブレイク(outbreak)は、ある限定された領域の中で感染症にかかった人間、またはその他の生物の小集団を指す分類語である。そのような集団は村などの区域内に隔離されることが多い。また、アウトブレイクは、国家もしくはいくつかの国家を含んだ地域内で流行している伝染病、あるいは世界的な病気の流行を示すパンデミックのことも指す。
調査
感染症のアウトブレイクの調査を行う際には、数段階の確認・判定を経て、疫学的宣言が発せられる。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は以下のような作業を行う。
- アウトブレイクが発生していることの確認。対象の患者群について、平年と比べて時期が異常であるか、発生地域は異常であるか、など。
- アウトブレイクにかかる病状の診断の確認。
- 症例定義(case definition)を作成し、含まれるべき患者・症状を定義する。
- 疫学特性(descriptive epidemiology)の設定。時期・場所・集団を記録する。
- 仮説の案出。何が原因となっているのか。
- 仮説の検討。情報の収集・分析を行う。
- 仮説を修整し、さらなる研究を行う。
- 状況を制御・改善するための対策を開発し、実行する。
- 得られた成果をより広範囲に向けて発表する。