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| − | {{脚注の不足|date=2017年4月}}
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| | {{日本の氏族 | | {{日本の氏族 |
| | |家名= 蒲池氏 | | |家名= 蒲池氏 |
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| | |出身地= [[筑後国]]三潴郡 | | |出身地= [[筑後国]]三潴郡 |
| | |根拠地= [[筑後国]]下筑後地方 | | |根拠地= [[筑後国]]下筑後地方 |
| − | |人物= [[蒲池鑑盛]]（蒲池宗雪）<br>[[蒲池鎮漣]]（蒲池鎮並）<br>[[窪田鎮勝]]（蒲池鎮克）<br>[[松田聖子]]（蒲池法子）<br/>[[蒲池猛夫]]（金メダリスト） | + | |人物= |
| − | |支流= [[大木政長|大木氏]]（[[武家]]）<br/>[[今村氏]]（[[武家]]）<br/>[[犬塚氏]]（[[武家]]）<br/>[[矢加部国広|矢加部氏]]（[[武家]]）<br/>[[首藤鑑続|首藤氏]]（[[武家]]）<br/>[[朽網氏]]（[[武家]]）<br/>[[窪田鎮勝|窪田氏]]（[[武家]]）<br/>[[鶴氏]]（[[武家]]）<br/>[[蒲池貞久|諫早宇都宮氏]]（[[武家]]）
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| | }} | | }} |
| − | '''蒲池氏'''（かまちし）は、[[鎌倉時代]]以来の[[筑後国]]の一族。[[鎌倉時代]]は[[地頭職]]、[[室町時代]]は[[大身]]の[[国人]]領主、[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]は[[筑後十五城]]の旗頭の大名分で[[柳川城]]主であった。 | + | '''蒲池氏'''（かまちし） |
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| | + | [[鎌倉時代]]以来の[[筑後国]]の一族。[[鎌倉時代]]は[[地頭職]]、[[室町時代]]は[[大身]]の[[国人]]領主、[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]は[[筑後十五城]]の旗頭の大名分で[[柳川城]]主であった。 |
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| | 蒲池氏は歴史的に見ると、嵯峨源氏そして嵯峨源氏渡辺党松浦氏族の「前蒲池」時代（鎌倉時代～南北朝時代）と、藤原氏系宇都宮氏族の「後蒲池」時代（室町時代～戦国時代）がある。 | | 蒲池氏は歴史的に見ると、嵯峨源氏そして嵯峨源氏渡辺党松浦氏族の「前蒲池」時代（鎌倉時代～南北朝時代）と、藤原氏系宇都宮氏族の「後蒲池」時代（室町時代～戦国時代）がある。 |
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| − | == 出自伝承 ==
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| − | [[太田亮]]によれば蒲池氏は「筑後屈指の名族」だが、その出自については諸説あるとして、「藤原純友説」「嵯峨源氏松浦党説」「藤原氏北家宇都宮氏説」を挙げている（『姓氏家系大辞典』第一巻。角川書店）{{Sfn|太田|1934|pp=1712-1715}}。これらは蒲池氏の長い歴史における「祖蒲池」「前蒲池」「後蒲池」時代の出自に関するものだが、蒲池氏の祖ともいうべき祖蒲池時代の出自の伝承としては次のようなものがある。
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| − | 1.[[古代]]の[[多氏]]の子孫説 2.[[藤原純友]]の子孫説 3.[[橘公頼]]の子孫説
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| − | 多氏の子孫説は、[[阿蘇神社]]関係の古文書によると[[阿蘇氏]]の祖とされる多氏は[[神武天皇]]の子の[[神八井耳命]]（かむやいみみのみこと）の子孫とされるが、神八井耳命の孫の[[速瓶玉命]]（はやみたまのみこと）の奥方（妃神）が[[国造神社|阿蘇国造神社]]の主神である[[蒲池媛]]（かまちひめ）であり[[神功皇后]]に仕えたとされ、その子孫という伝承である。蒲池氏の源流については、九州の古族説があるが、その場合、この説はもっとも有力な根拠とされている。
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| − | [[藤原純友]]の子孫説は、[[蒲池城]]の築城者が[[藤原純友]]の一族であり、その子孫が三潴郡蒲池邑の領主だったという伝承{{Efn|{{Quotation|「三潴郡蒲池邑城築の起を尋ぬるに、天慶の初め、伊予掾純友が一族築きたり」|『蒲池物語』|{{Sfn|太田|1934|p=1712}}}}}}から純友の子孫と柳川では語り継がれてもいる。
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| − | しかしこれらはいずれも伝承の域を出ない。[[蒲池城]]の築城者は、藤原純友一族ではなく、[[大宰府]]をめぐる戦いで純友の弟の[[藤原純乗]]の軍勢を迎え撃った[[大宰権帥]]の[[橘公頼]]であり、その子の[[橘敏通]]の子孫が蒲池城に拠り蒲池の領主となったとする説もあるが、これも伝承の域を出ない。
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| − | [[大治 (日本)|大治]]元年（[[1126年]]）に長壽院（[[天台宗]]）を建立した[[僧侶]]・慈光の俗名は「蒲池右仁」と伝わるが、地名の蒲池を号とした最初の人物とされる。
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| − | 地元の関係寺社に伝わる伝承によれば、蒲池氏は古代以来の名族であり、その名跡を、多氏、藤原氏、嵯峨源氏、嵯峨源氏渡辺氏、宇都宮氏その他の多くの氏族が、婿養子などの形で継承したのではないかともいわれる。
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| − | == 歴史 ==
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| − | === 鎌倉時代：「前蒲池」（嵯峨源氏／渡辺党松浦氏） ===
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| − | ==== 鳥羽院領荘官・源満末 ====
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| − | 最初に蒲池を氏名とし、蒲池氏の祖とされるのは、[[鎌倉時代]]初期の[[嵯峨源氏]]の源久直（[[蒲池久直]]）である。久直は、[[平安時代]]後期の[[平清盛]]の全盛時代の仁安3年（[[1168年]]）に九州の[[肥前国]]の天皇家直轄荘園の神埼荘（鳥羽院領神埼荘）に[[荘官]]（荘司）として下向した[[従五位]]下の貴族の位を保持した[[嵯峨源氏]]の[[源満末]]の孫とされる（『蒲池家譜』。あるいは子という説もある）。同系譜では久直の祖父の源満末は[[従三位]][[中納言]]の源行久の後裔とあるが、行久とは嵯峨源氏初代の[[従一位]][[左大臣]]の[[源融]]の孫で従三位中納言の[[源是茂]]（『[[公卿補任]]』）かその係累とされている。
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| − | ==== 三潴郡地頭・源久直（蒲池久直） ====
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| − | 源久直は、祖父の満末以来の松浦一族の山代氏の勢力地であり、[[平忠盛]]以来[[平家]]が支配し、その[[日宋貿易]]の拠点だった肥前国神崎にいたが、[[治承・寿永の乱]]（源平合戦）においては[[松浦党]]と同じく[[壇ノ浦の戦い]]で源家方に与した功により[[鎌倉幕府]]の鎮西[[御家人]]となり、建久元年（[[1190年]]）に[[筑後国]]三潴郡の[[地頭]]職に任じられた。久直は三潴郡[[蒲池]]邑に土着し、地名の蒲池を苗字として蒲池久直と名乗った（蒲池邑の領主は、橘公頼の子孫の太宰府府官の筑後橘氏とする説が有力だが、地元柳川の伝承では藤原純友の子孫とされ、その娘婿になったとすることから蒲池氏を藤原純友の流れを汲むと伝えている）。
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| − | [[松浦氏]]や[[秋月氏]]などと同じく幕府の御家人とはいえ、松浦氏や秋月氏などと同じく元平家方の九州の武家は[[源頼朝]]からの信頼は薄く、頼朝の代官的意志を帯びて、鎮西御家人の抑えを含め守護として赴任してきた新参の[[少弐氏]]、[[大友氏]]など東国御家人の傘下に置かれる。
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| − | ==== 承久の乱と源圓（源三圓） ====
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| − | 『[[蒲池物語]]』や『[[筑後国史]]』『下野宇都宮氏正統系図』は、承久年間の松浦氏の源三圓（げんざ・つぶら）こと源圓（みなもとの・つぶら）が蒲池氏の祖と記しているが、承久3年（[[1221年]]）の[[承久の乱]]に[[蒲池行房]]が、[[後鳥羽天皇|後鳥羽上皇]]の反幕府・朝廷側の武家として参加し、幕府の勝利により一族滅亡の危機に直面している。行房は、[[薩摩国]]の遠隔飛び地の所領黒島で終生蟄居の身となり、[[松浦氏]]一族の[[源圓]]（源三圓、源円、源三円）を婿養子に迎え、圓に名跡を譲り、圓が[[渡辺党蒲池氏]]として新たに家を興した。この源圓（源三圓）による渡辺党蒲池氏の起こりの消息が、[[渡辺綱]]の流れを汲む源圓を蒲池氏の祖とする伝承の元となっている。
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| − | [[元寇]]の際には[[蒲池諸久]]が[[松浦党]]の一族として出陣し、[[執権]][[北条時宗]]からの感状を受けた。
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| − | ==== 多々良浜と蒲池武久 ====
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| − | [[南北朝時代 (日本)|南北朝時代]]は[[南朝 (日本)|南朝]]方に属し、[[菊池武敏]]が[[足利尊氏]]を迎え撃った[[1336年]]（建武3年）の[[多々良浜の戦い]]で[[蒲池武久]]が嫡子の無いまま討ち死にした。武久には嫡子がおらず、その死後、蒲池氏は、[[懐良親王]]の率いる南朝方の力が衰えるまでの約20年間、領主不在の状態となり、所領は武久の娘が「女地頭」としてかろうじて守っていた。
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| − | この源久直にはじまる「嵯峨源氏の蒲池氏」と、源圓（源三圓）を祖とする「嵯峨源氏渡辺党松浦氏の蒲池氏」を、蒲池氏の時代区分から「前蒲池」という。
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| − | === 室町時代：「後蒲池」（藤原氏北家道兼流宇都宮氏） ===
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| − | ==== 宇都宮氏の西下 ====
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| − | 「粟田関白道兼の末葉宇都宮左衛門尉朝綱の後胤なり。久憲三代の祖宇都宮藤原貞久、正中年間（1324年 - 1226年）、征西将軍営に供奉して肥後国に下り、久憲が時に当たりて渡辺党蒲池氏が婿となりその遺跡を領す」と『筑後志』が伝えているように、南朝方に属した、筑後[[宇都宮氏]]の[[蒲池久憲|宇都宮久憲]]が蒲池武久の娘を妻とした。
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| − | [[筑後宇都宮氏]]は、[[宇都宮貞久]]にはじまり、貞久は、[[藤原氏]][[藤原北家|北家]]の[[藤原道兼]]の流れを汲む[[宇都宮氏]]の一族であり、宇都宮氏第8代の[[宇都宮貞綱]]の弟で筑後国[[山門郡]][[瀬高]]の[[大木城]]を拠点とした[[宇都宮泰宗]]の次男の[[宇都宮貞泰]]の三男で、九州南朝の拠点の[[肥後国]][[八代]]にいた。貞久の子であり久憲の父になる[[宇都宮懐久]]は[[筑後川の戦い]]で討死しており、また祖父の貞久なき後の南朝凋落期に久憲は筑後に土着すべく、蒲池氏の名跡と遺領を継ぎ蒲池久憲と名のった。
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| − | 久憲にはじまる「藤原氏族宇都宮党の蒲池氏」は時代区分から「後蒲池」というが、筑後宇都宮氏でもある蒲池氏が、[[伊予宇都宮氏]]の同族とされたり、[[城井氏|豊前宇都宮氏]]の分流とされるのは、[[伊予国]]から[[豊前国]]に移った[[宇都宮貞泰]]の足跡に関係していよう。
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| − | ==== 蒲池久憲と大友氏幕下 ====
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| − | 久憲は、筑後守護の[[大友氏]]の傘下に入り、1373年10月に[[大友親世]]と[[菊池武朝]]が肥後国で激突した時、[[田尻鑑安]]ら筑後諸将と共に大友軍に属し竹井に陣を構えたが、戦いは[[菊池氏]]の勝利となった。戦いとは別に久憲は、嫡子の[[蒲池義久]]、[[城井氏|豊前宇都宮氏]]の嗣子となる[[城井則房]]、[[大木氏]]の祖となる[[大木資貞]]を生み、一族の門脈を筑後に広め、蒲池氏は筑後に大きな勢力を築いた。また蒲池久憲は応永年間に城郭を拡張して城下町を築いた（『三潴郡誌』）とされることから、久憲がのちの蒲池氏発展の基礎を築いたといえる。
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| − | [[蒲池義久]]の嫡子は繁久だが、次男の[[今村大隈|大隈]]は[[今村氏]]（今村大隅の子孫は現在も広安館跡に江崎家、内田家として子孫が現存している）を、三男の[[犬塚家久|家久(鎮貞)]]は[[犬塚氏]]を、四男の[[酒見久種|泰秀(久種)]]は[[酒見氏]]を、五男の[[城島親房|親房]]は[[城島氏]]を名のり、それぞれの在地豪族の名跡を継ぎ、蒲池氏の勢力を拡大させた。
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| − | [[蒲池繁久]]は、筑後の[[黒木氏]]や[[三池氏]]、[[肥後国]]の[[小代氏]]が連合して大友氏に反旗を翻した時、[[五条氏]]、[[星野氏]]、[[草野氏]]、[[問註所氏]]と共に大友氏側として出陣し、久憲以来の勲功を大友氏が評価するようになり、繁久は豊後・筑後の守護の[[大友親繁]]から「繁」の字を、その嫡男[[蒲池親久]]は、親繁の子・[[大友政親]]から「親」の字をそれぞれ下賜された。これ以降、大友氏歴代当主は蒲池氏の当主に対して[[偏諱|名前の一字]]を与えることを通例とするようになり、蒲池氏も大友氏幕下の筑後国領主として存続することになった。
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| − | ==== 下蒲池と上蒲池 ====
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| − | 「文亀年中（1501年─1504年）、三潴郡蒲池の城主蒲池筑後守治久築きて居城せり」と『南筑明覧』に[[柳川城]]に関する記述があるが、蒲池氏の後の本城となる柳川城は、[[蒲池治久]]により[[蒲池城]]の支城として築かれることになる。また治久は、[[崇久寺]]を蒲池氏の菩提寺とした。
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| − | [[柳川城]]を本城とした蒲池氏の勢力拡大を危惧した大友氏は、蒲池治久の子の代の時に蒲池氏を兄・[[蒲池鑑久]]と弟・[[蒲池親広]]の二家に分割し、双方を同格の大名分とし、蒲池氏は柳川の[[蒲池鑑久]]の嫡流（下蒲池・家紋：左三巴）と山下の[[蒲池親広]]の分流（上蒲池・家紋：下り藤）になる（下蒲池や上蒲池という名称は両蒲池氏を区別するための便宜上の名称であり、またこの場合の「下」「上」は、下が西、上が東というように位置を表す。）
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| − | [[周防国]]を中心に[[大内氏]]は筑前守護も兼ね、筑後国の[[溝口氏]]、[[川崎氏]]、[[星野氏]]などが大内氏になびいたため[[大友義鑑]]は重臣の[[田北親貞]]を総大将とする軍を派遣。筑後からは蒲池鑑久が大友軍の一翼として出陣し、大内氏の影響を一掃する。しかし、大内氏は重臣の[[陶興房]]を使い筑後への浸透を諦めず、[[西牟田氏]]、[[溝口氏]]、[[三池氏]]、[[大津山氏]]が大内氏に呼応し、筑後の諸将は反大友方になるが、蒲池鑑久は[[田尻親種]]、[[草野鑑安]]と共に少数派ながら大友方につき、蒲池城は反大友方により包囲された。蒲池城には、池末、成清、山口、富安、矢賀部、大木、田尻、中山、本郷、原、丸野、大谷、池上、高松、藤末、中村などの蒲池累代の家臣たちが守り抜き、反大友勢を筑後から撃退した。
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| − | === 戦国時代：蒲池鑑盛（宗雪）、蒲池鎮漣（鎮並） ===
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| − | ==== 龍造寺氏を保護 ====
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| − | 蒲池鑑久の後を継いだのが「義心は鉄のごとし」と称えられた[[蒲池鑑盛]]であり、鑑盛は、祖父の治久が築いた柳川の城を本格的に改修し、[[柳川城]]を本城として整備した。その鑑盛が26歳の時、[[肥前国]]の[[龍造寺家兼]]が謀反のかどで主の[[少弐氏]]の重臣の[[馬場頼周]]による討伐戦に敗れ、筑後に落ち延びてきた。鑑盛は家兼の一行を手厚く迎え、三潴郡の一木村（現・大川市一木）に住居を用意して保護した。やがて肥前に復帰した家兼の命を受け龍造寺の家督を継いだのが仏門から還俗した[[龍造寺隆信]]だったが、その隆信もまた[[龍造寺氏]]の内紛で肥前を追われ、ゆく宛もなく筑後川近辺をさ迷ったあげく、対岸の筑後の蒲池鑑盛の保護を受けることになる。鑑盛は戦場では苛烈に戦うが、戦以外で、助けを求めてきた者には敵味方を越えて保護するという仁徳者であったという。この鑑盛による二代に渡る保護がなければ、龍造寺氏は滅びており、その後の龍造寺隆信の興隆もありえなかっただろう。
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| − | ==== 筑後筆頭大名 ====
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| − | 鑑盛は、大内氏に代って中国地方を制圧し、九州へ侵攻した[[毛利元就]]と[[大友義鎮|大友宗麟]]との[[門司城]]をめぐる戦いや、また毛利氏に加担して大友氏に反旗を翻した[[高橋鑑種]]の討伐戦、大友氏に対して何度も叛いた龍造寺隆信の討伐戦などの合戦に大友方として度重なる出陣をしており何度も大友宗麟からの感状を受けている。かつて保護した龍造寺隆信の興隆の発端となった[[今山の戦い]]においても蒲池鑑盛は[[田尻親種]]と共に大友宗麟からじきじきの命を受けて数十隻の兵船で筑後川を渡り、龍造寺氏の[[村中城]]を包囲し奮闘した。
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| − | 蒲池氏の最盛期は、戦国時代の蒲池十六代目[[蒲池鑑盛]]（蒲池宗雪）と、その子の鎮漣の時で、[[柳川市|柳川]]の[[蒲池鎮漣]]の嫡流は1万2,000町（後の禄高では約12万石）、山下の[[蒲池親広]]の孫の[[蒲池鎮運]]の庶流は8千町（約8万石）の勢力を有したとされる(『大友幕下筑後領主附』『龍造寺政家着到帳』)。
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| − | ==== 耳川合戦と蒲池宗雪の死 ====
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| − | 大友氏と島津氏の[[耳川の戦い]]においても、蒲池氏は三千の兵を率いて大友方として出陣する。大友氏への忠義一筋の蒲池鑑盛に対し、嫡子の鎮漣は大友氏からの独立の意志を抱いていた。結果、蒲池鑑盛は[[耳川の戦い]]で奮戦し討ち死にし、[[蒲池鎮漣]]（鎮並）が家督を継いだ。
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| − | 耳川での大友氏の大敗北は、筑後の大友幕下の大身領主たちの大友氏からの離反を招き、山下の蒲池分家の[[蒲池鑑広]]以外は、反大友の旗印を掲げ、筑後に侵攻した龍造寺隆信に組することになる。蒲池鑑広は、侵攻する龍造寺軍に対して[[山下城 (筑後国)|山下城]]で約1年間孤軍奮闘するが、大友氏には蒲池鑑広を支援する力は無く、龍造寺氏と和睦を結ぶ。
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| − | ==== 鎮漣謀殺と下蒲池の滅亡 ====
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| − | 龍造寺氏が勢力を拡張し、肥前をほぼ平定、筑後へと進出してきた際には、父鑑盛以来の関係もあって、蒲池鎮漣はしばらく龍造寺隆信のために働く。
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| − | しかし天正8年、鎮漣は大友義統に「先非を改め、貞心を励ましむべきの由」を伝え帰順が認められ、再び大友氏に従臣し、動員された龍造寺軍から度々離脱するようになる。
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| − | 天正8年8月、度重なる戦線離脱を見咎めた隆信は約2万の兵を柳川城に向け鎮漣と合戦となった。
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| − | 鎮漣は[[柳川城]]にかなり長く籠城したが（その期間についてはないくつか説がある）、兵糧も乏しくなり落城も目前となったため、叔父の[[田尻鑑種]]の仲介で龍造寺隆信と講和した（「九州治乱記」「蒲池物語」）。
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| − | この後、龍造寺隆信は娘の玉鶴姫を鎮漣の妻にし、蒲池氏と龍造寺氏はいわば親戚関係となった。
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| − | 龍造寺に従臣し、隆信と義理の親子となった鎮漣であるが、実はその裏で大友への従臣を続けていた。
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| − | 北肥戦誌によれば、柳川城の戦いが終わった直後、田尻鑑種が隆信へ、蒲池鎮漣が薩摩の島津に通じていると知らせた。
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| − | 隆信は娘婿を信用しており相手にしなかったが、その後も筑後からは鎮漣叛意ありとの情報が度々もたらされる。
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| − | そして鎮漣親族でもある西牟田鎮豊から、島津の老臣伊集院右衛門太夫から蒲池十郎宛に出された書状が提出され、隆信はようやく鎮漣叛意を悟ったという。
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| − | 隆信と田尻鑑種は、鎮漣と鎮漣一族を全て征伐することを計画する。（「九州治乱記」）。
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| − | 隆信は、鎮漣に須古の新城を見学するため肥前を訪問することを要請し、これに応じた鎮漣は佐賀にて謀殺される。
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| − | 鎮漣殺害後、龍造寺隆信は柳川の鎮漣残党退治を命じ、田尻鑑種がその尖兵として柳川に兵を進め、塩塚城に籠もった鎮漣残党を駆逐し独立勢力としての下蒲池は滅亡した。
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| − | その際、龍造寺四天王の一人[[百武賢兼]]は、裏切りを働いたとはいえ蒲池家は龍造寺氏にとって大恩ある家であり、これを滅ぼすことについては疑問を抱いたと言われている。
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| − | === 安土桃山時代～江戸時代 ===
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| − | ==== 蒲池徳子～窪田鎮勝（蒲池鎮克）、宮童丸 ====
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| − | 柳川から落ち延びたのは、鎮漣の娘の[[蒲池徳子]]（徳姫。母は鎮漣の先妻の[[赤星統家]]の娘）と次男の[[蒲池経信|宮童丸]]（蒲池経信）である。前者の徳子は豊後に移り、大友氏重臣の[[朽網宗暦]]の子の[[朽網鑑房]]の妻となり、その子孫からは、『[[蒲池物語]]』を著した[[蒲池豊庵]]や[[朽網氏]]の名跡を継いだ[[朽網鎮武]]が出ている。徳子の孫の[[蒲池鎮明]]の子孫の[[江口秀種]]の子の[[江口鎮誠]]は[[肥後柔術三道場]]の一つとされた[[扱心流]][[柔術]]の江口道場を伝える。この江口家から[[幕末]]に[[幕臣]]の窪田氏の名跡を継ぎ、[[浪士組]]（[[新撰組]]の前身）の取締役となり、さらに幕府最後の[[西国筋郡代|西国郡代]]として豊後16万石を預かった[[旗本]]の[[窪田鎮勝]]（蒲池鎮克）や、その子で[[鳥羽・伏見の戦い]]では幕将として戦死している[[窪田鎮章]]（窪田備前守）などが出ている。
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| − | 宮童丸こと後の蒲池経信は、祖母である蒲池宗雪の正室の貞口院が、少数の家臣をつけて豊後に落ち延びさせ、豊後日田に土着し富裕郷士となって子孫を伝える。初代経信、二代経行、三代経成の累代墓が[[日田市]]尾部田に現存する。
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| − | ==== 宗虎丸、熊千代（蒲池貞久） ====
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| − | 鎮漣の嫡子で柳川落城の際に殺された幼い[[蒲池久鎮|宗虎丸]]（蒲池統虎/蒲池久鎮）の名跡は一族の[[首藤鑑続|蒲池鑑続]]が継ぎ、系譜上では蒲池嫡流（下蒲池氏）の子孫とされる。
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| − |
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| − | 鎮漣の兄で鎮漣と同じく肥前で討死した家老の蒲池鎮久の子の熊千代は柳川落城の時は塩塚の民家に逃れ、成長して[[蒲池貞久]]と名のり[[龍造寺家晴]]の配下となる。家晴は龍造寺隆信とは異なり、大恩ある蒲池鑑盛の血筋を残そうとしたのだった。
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| − | ==== 応誉と柳川藩 ====
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| − | 鎮漣の弟の[[蒲池統安]]は耳川の戦いで討ち死にしており、嫡子で[[塩塚城]]主だった[[蒲池鎮貞]]は龍造寺氏との柳川の戦いで討ち死にしたが、次男の[[応誉]]は僧籍にあり、瀬高上庄の来迎寺の第四世住職を勤めていたが、柳川藩主となった立花宗茂に招かれ、宗茂の正室の誾千代の菩提寺である[[良清寺]]を開き、その初代住職となる。応誉の子孫は蒲池氏を再興し、江戸時代は柳川藩主の立花氏の[[家老]]格となる（家老ではなくて家老格であるのは、蒲池氏が元は柳川の領主であり、立花氏の譜代の家臣筋ではなかったからである）。歌手の松田聖子(蒲池法子)はこの子孫である。
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| − | ==== 蒲池分家（上蒲池）の動向（蒲池鎮運、蒲池正定） ====
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| − | 一方、[[蒲池親広]]にはじまる山下の蒲池氏（上蒲池）は、[[蒲池鎮運]]が[[豊臣秀吉]]の[[九州征伐|九州進攻]]の時、島津氏方にあり、秀吉から領地没収され大名家としては滅びるが、復活し、[[立花宗茂]]の弟の高橋統増（[[立花直次]]）の与力となり三千石を領した。鎮運は、秀吉の[[文禄・慶長の役|朝鮮の役]]に出陣するが釜山で病死する。蒲池氏（上蒲池）は、秀吉から大名家としての再興の内諾を受けていたというが、沙汰のないうちに肝心の秀吉が死去。[[関ヶ原の戦い]]では、鎮運の子の[[蒲池吉広]]は立花氏与力として西軍に属して戦うが、[[石田三成]]率いる西軍敗北により、今度は[[徳川家康]]により領地没収される。その後、蒲池吉広は、[[黒田長政]]の[[福岡藩]]に召抱えられ、その子の[[蒲池重広]]は500石を与えられ、後に郡奉行となった。鎮運の弟の[[蒲池鎮行]]の5代後の[[蒲池正定]]（蒲池崑山）は、[[肥後国|肥後]][[熊本藩|細川藩]]の藩士となり、[[細川重賢|宝暦の改革]]に参加し、その後、奉行を経て中老（年寄）となり900石の知行を与えられた。
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| − |
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| − | == 累代 ==
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| − | === 累代系統 ===
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| − | （前蒲池：[[嵯峨源氏]]）
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| − | * [[源融]]
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| − | * [[源是茂]]
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| − | * [[源貞清]]
| |
| − | * [[源満末]]
| |
| − | * [[源貞宗]]
| |
| − |
| |
| − | * [[蒲池久直]]（源久直）【初代】
| |
| − | * [[蒲池行貞]]【二代】
| |
| − | * [[蒲池行末]]【三代】
| |
| − | * [[蒲池行房]]【四代】
| |
| − |
| |
| − | （前蒲池：嵯峨源氏[[渡辺党]][[松浦氏]]）
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| − | * [[源圓]]（源三圓）【五代】
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| − | * [[蒲池久氏]]【六代】 - （四代行房の子）
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| − | * [[蒲池諸久]]【七代】
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| − | * [[蒲池久家]]【八代】
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| − | * [[蒲池武久]]【九代】
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| − | （後蒲池：[[宇都宮氏]]／[[筑後宇都宮氏]]：蒲池氏[[嫡流]]・下蒲池）
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| − | * [[宇都宮泰宗]]
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| − | * [[宇都宮貞泰]]
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| − | * [[宇都宮貞久]]
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| − | * [[宇都宮懐久]]
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| − | * [[蒲池久憲|宇都宮久憲]]（蒲池久憲。久則）【十代】弟の[[宇都宮資綱]]は[[大木政長|大木氏]]
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| − | * [[蒲池義久]]【十一代】 - 嫡子 蒲池繁久、次男、大隅は[[今村氏]]を、三男、家久（鎮貞）は[[犬塚氏]]、四男、泰秀（久種）は[[酒見氏]]、五男、親房は[[城島氏]]。
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| − | * [[蒲池繁久]]【十二代】
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| − | * [[蒲池親久]]【十三代】
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| − | * [[蒲池治久]]【十四代】
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| − | * [[蒲池鑑久]]【十五代】
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| − | * [[蒲池鑑盛]]（宗雪）【十六代】
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| − | * [[蒲池鎮漣]]（鎮並）【十七代】 - 兄・[[蒲池鎮久]]、弟・[[蒲池統安]]、娘・[[蒲池徳子]]
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| − | * [[蒲池久鎮]]（宗虎丸）【十八代】 - 弟・[[蒲池経信]](宮童丸)
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| − | * [[蒲池鑑続]]（首藤鑑続）
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| − | * [[朽網宗壽]]（蒲池宗壽）
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| − | * [[蒲池豊庵]]（蒲池豊卓）
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| − | * [[窪田鎮勝]]（蒲池鎮克）
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| − | （後蒲池：蒲池氏分流・上蒲池）
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| − | * [[蒲池親広]]（蒲池鑑久の弟）【上蒲池初代】
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| − | * [[蒲池鑑広]]【上蒲池二代】
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| − | * [[蒲池鎮運]]【上蒲池三代】
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| − | * [[蒲池吉広]]【上蒲池四代】
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| − | * [[蒲池重広]]【上蒲池五代】
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| − | * [[蒲池正広]]【上蒲池六代】
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| − | * [[蒲池久広]]【上蒲池七代】
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| − | === 系図 ===
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| − | ; 実線は実子、点線（縦）は養子、点線（横）は婚姻関係。<!-- 構成の都合で出生順より組み替え -->
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| − | {{familytree/start|style="font-size:120%"}}
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| − | {{familytree |border=0|01||||| 01=[[嵯峨天皇]]}}
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| − | {{familytree |border=0| |!||||||}}
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| − | {{familytree |border=0|01||||| 01=[[源融]]}}
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| − | {{familytree |border=0| |!||||||}}
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| − | {{familytree |border=0|01||||| 01=[[源昇|昇]]}}
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| − | {{familytree |border=0| |)|-|-|-|-|-|-|.|||}}
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| − | {{familytree |border=0|01|||||02|||| 01=[[源是茂|是茂]]|02=[[源仕|仕]]}}
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| − | {{familytree |border=0| |!|01||||!|02||| 01=（5代略）|02=（2代略）}}
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| − | {{familytree |border=0|01|||||02|||| 01=[[蒲池久直]]<sup>1</sup>|02=[[渡辺綱]]}}
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| − | {{familytree |border=0| |!|||||||!|||}}
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| − | {{familytree |border=0|01|||||02|||| 01=行貞<sup>2</sup>|02=[[松浦久]]}}
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| − | {{familytree |border=0| |!|||||||!|||}}
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| − | {{familytree |border=0|01|||||02|||| 01=行末<sup>3</sup>|02=[[山代囲]]}}
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| − | {{familytree |border=0| |)|-|-|.||||!|||}}
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| − | {{familytree |border=0|01|03|~|02|||| 01=行房<sup>4</sup>|02=[[源圓|蒲池圓]]<sup>5</sup>|03=女}}
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| − | {{familytree |border=0| |!|||}}
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| − | {{familytree |border=0|01||||| 01=[[蒲池久氏|宇都宮久氏]]（義父の姓を称す。蒲池圓の名跡を継ぐ形で蒲池復姓）<sup>6</sup>|}}
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| − | {{familytree |border=0| |!|||}}
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| − | {{familytree |border=0|01||||| 01=蒲池諸久<sup>7</sup>|}}
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| − | {{familytree |border=0| |!|||}}
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| − | {{familytree |border=0|01|||||02| 01=久家<sup>8</sup>|02=[[宇都宮懐久]]}}
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| − | {{familytree |border=0| |)|-|-|.||||)|-|-|-|-|-|.}}
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| − | {{familytree |border=0|01|02|~|03||||04|| 01=[[蒲池武久|武久]]<sup>9</sup>|02=女|03=[[蒲池久憲]]<sup>10</sup>|04=[[宇都宮資綱|資綱]]}}
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| − | {{familytree |border=0| ||||||||)|-|-|.|||!}}
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| − | {{familytree |border=0||||||||01|02|03|| 01=[[蒲池義久|義久]]<sup>11</sup>|02=[[城井則房]]|03=[[大木政長]]}}
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| − | {{familytree |border=0| ||||||||!||||||!|01| 01=（略）}}
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| − | {{familytree |border=0||||||||01||||02| 01=[[蒲池繁久|繁久]]<sup>12</sup>|02=[[大木統光|統光]]}}
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| − | {{familytree |border=0| ||||||||!||||||!|01| 01=（略）}}
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| − | {{familytree |border=0||||||||01||||02| 01=親久<sup>13</sup>|02=知喬}}
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| − | {{familytree |border=0| ||||||||)|-|-|.|||!}}
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| − | {{familytree |border=0||||||||01|02|03|| 01=[[蒲池治久|治久]]<sup>14</sup>|02=安武親則|03=[[大木喬任|喬任]]}}
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| − | {{familytree |border=0| |,|-|-|-|-|-|-|^|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|v|-|-|.|}}
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| − | {{familytree |border=0|01||||||||||||||||||||||||02|03|| 01='''［下蒲池］'''|02='''［上蒲池］'''|03=（矢加部氏）}}
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| − | {{familytree |border=0|01||||||||||||||||||||||||02|03|| 01=[[蒲池鑑久|鑑久]]<sup>15</sup>|02=[[蒲池親広|親広]]<sup>''1''</sup>|03=矢加部久盛}}
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| − | {{familytree |border=0| |!||||||||||||||||||||||||||!|||!}}
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| − | {{familytree |border=0|01||||||||||||||||||||||||02|03|| 01=[[蒲池鑑盛|鑑盛]]<sup>16</sup>|02=[[蒲池鑑広|鑑広]]<sup>''2''</sup>|03=鑑典}}
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| − | {{familytree |border=0| |)|-|-|v|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|v|-|-|.||||!|||!}}
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| − | {{familytree |border=0|01|02||||||||||||||03|04|||!||05| 01=[[蒲池鎮久|鎮久]]|02=[[蒲池鎮漣|鎮漣]]<sup>17</sup>|03=[[蒲池統安|統安]]|04=統康|05=[[矢加部国広|国広]]}}
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| − | {{familytree |border=0| |!|||)|-|-|v|-|-|v|-|-|.|||||||)|-|-|.||||)|-|-|v|-|-|.}}
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| − | {{familytree |border=0|01|02|03|04|05|y|06|07|08||09|010|011| 01=[[蒲池貞久|貞久]]|02=久鎮<sup>18</sup>|03=[[首藤鑑続|鑑続]]|04=経信|05=[[蒲池徳子|徳子]]|06=[[朽網宗壽]]<sup>19</sup><ref group="※">[[朽網鑑房]]の子。[[入田親誠]]の実弟・[[朽網鑑康]]の孫にあたる。</ref>|07=塩塚鎮貞|08=[[応誉]]|09=鎮運<sup>''3''</sup>|010=鎮行|011=[[全融]]}}
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| − | {{familytree |border=0| |!||||||!|||,|-|-|v|-|^|.|||||||!||||)|-|-|.}}
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| − | {{familytree |border=0|01||||02|03|04|05|||||06||07|08| 01=公文兼久|02=久一|03=[[朽網鎮武]]|04=[[蒲池鎮明|鎮明]]<sup>20</sup>|05=朽網宗常|06=蒲池統鎮|07=吉広<sup>''4''</sup>|08=鎮等}}
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| − | {{familytree |border=0| |!||||||!||||||!|||!|||||||!||||!|||!}}
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| − | {{familytree |border=0|01||||02||||03|04|||||05||06|07| 01=蒲池兼忠|02=首藤久成|03=鶴鎮正|04=[[蒲池豊庵]]|05=（略）|06=重広<sup>''5''</sup>|07=鎮永}}
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| − | {{familytree |border=0| |!||||||||||||!|||!|||||||!||||!}}
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| − | {{familytree |border=0|01||||||||||02|03|||||04||05| 01=（略）|02=鎮春|03=朽網洞摩|04=[[蒲池鎮之丞|鎮之]]|05=正広<sup>''6''</sup>}}
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| − | {{familytree |border=0| |!||||||||||||)|-|-|.|||||||!||||!}}
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| − | {{familytree |border=0|01||||||||||02|03|||||04||05| 01=宇都宮泰源|02=蒲池鎮康|03=蒲池鎮平|04=（4代略）|05=久広<sup>''7''</sup>}}
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| − | {{familytree |border=0| |:||||||||||||:|||!||||,|-|-|(|}}
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| − | {{familytree |border=0|01||||||||||02|03||04|05| 01=[[宇都宮太郎|太郎]]<ref group="※">[[肥前国|肥前]][[佐賀藩|佐賀藩士]]・亀川貞一の四男。</ref>|02=[[江口鎮俊]]<ref group="※">[[筑後国|筑後]][[久留米藩|久留米藩士]]・堀尾氏の一族。</ref>|03=鶴治平|04=光久|05=法子（[[松田聖子]]）}}
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| − | {{familytree |border=0| |!||||||||||||:|||!||||}}
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| − | {{familytree |border=0|01||||||||||02|03| 01=[[宇都宮徳馬|徳馬]]|02=[[江口秀種|秀種]]<ref group="※">幕臣・[[高橋誠種]]の子。</ref>|03=久平}}
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| − | {{familytree |border=0| |||||||||||||)|-|-|.||||}}
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| − | {{familytree |border=0|||||||||||||01|02| 01=[[窪田鎮勝|鎮勝→蒲池鎮克]]|02=鎮誠}}
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| − | {{familytree |border=0| ||||||||||,|-|-|(|||||||}}
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| − | {{familytree |border=0||||||||||01|02|y|03| 01=[[窪田鎮章]]|02=鏡|03=[[蒲池鎮厚]]<ref group="※">[[神奈川奉行|神奈川奉行所組頭]]・志村佐一郎の子。</ref>}}
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| − | {{familytree |border=0| |||||||||||||||!||||||||}}
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| − | {{familytree |border=0|||||||||||||||01|| 01=正久}}
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| − | {{familytree |border=0| ||||||||||||,|-|-|+|-|-|.||||}}
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| − | {{familytree |border=0||||||||||||01|02|03| 01=康志|02=繁夫|03=崇}}
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| − | {{familytree |border=0| ||||||||||||||||||!|}}
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| − | {{familytree |border=0||||||||||||||||||01| 01=道晏}}
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| − | {{familytree/end}}
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| − | <references group="※" />
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| − | == 子孫たち（大木喬任、広津和郎、宇都宮徳馬、松田聖子他） ==
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| − | 蒲池氏やその係累の子孫は多い。蒲池氏発祥の地である旧・三潴郡[[蒲池]]（現在の[[柳川市]]東蒲池及び同市西蒲池）や[[久留米市]]などを含む[[福岡県]][[筑後地方]]（旧[[筑後国]]とほぼ一致する地域）には蒲池姓が多い。主なものは下記のとおり。
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| − | * [[明治|明治時代]]に初代文部卿となり元老院議長、枢密院議長、法相、文相などを歴任し[[華族]]（[[伯爵]]）に列せられた[[佐賀藩]]出身の[[大木喬任]]は、蒲池鎮漣に肥前行きを辞めるよう諌めた蒲池一族の[[大木統光]]の子孫。
| |
| − | * [[昭和|昭和時代]]の[[作家]]の[[広津和郎]]は、母が幕府最後の[[西国郡代]]で[[日田]]16万石を預かった旗本の[[窪田鎮勝]]（蒲池鎮克）の孫娘の蒲池須美。
| |
| − | * 陸軍の三太郎大将の一人とされる[[宇都宮太郎]]大将は、[[蒲池鎮漣]]の兄で家老として肥前で共に討ち死にした[[蒲池鎮久]]の子の[[蒲池貞久]]の子孫である諫早宇都宮氏の後裔。
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| − | * 宇都宮太郎の子に政治家の[[宇都宮徳馬]]がいた。また宇都宮太郎の姪の宇都宮わかは、[[五・一五事件]]の時の元海軍中尉で「[[青年日本の歌]]（昭和維新の歌）」の作詞者でもある[[三上卓]]の妻。
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| − | * [[松田聖子]]（出生名：蒲池法子）の実家は、[[蒲池鑑盛]]の三男の[[蒲池統安]]の次男である[[応誉]]の子孫が[[住職]]を勤めた[[柳川藩]]祖[[立花宗茂]]の[[正室]][[立花ぎん千代|誾千代]]の[[菩提寺]]である[[柳川市|柳川]]の[[良清寺]]の蒲池家。同寺の蒲池家は歴代住職家となると共に藩主立花氏の[[家老|家老格]]の[[武家]]として重んじられた。[[幕末]]の[[蒲池鎮之丞|蒲池鎮之]]は松田聖子の[[高祖父]]であり、現在も子孫が[[良清寺]]の住職を勤め、柳川藩家老格の蒲池家の菩提寺でもある。[[ロサンゼルスオリンピック (1984年)|ロス・オリンピック]]の時、聖子と金メダリストの[[蒲池猛夫]]との関係から、[[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系列]]『[[ザ・トップテン]]』出演の時に示された[http://read.jst.go.jp/public/cs_sgn_010EventAction.do?lang_act1=J&action1=event&sgn_code=5000003855&judge_act1=2 学習院大学所蔵]の『蒲池家系図』は、[[蒲池徳子]]の子孫である[[旗本]]の[[窪田治部右衛門|窪田鎮克]]（蒲池鎮克）の[[玄孫]]の蒲池道晏の家に伝わるもの。兄の[[蒲池光久]]は[[東海大学]]研究推進課課長（[[2003年]]現在<ref>[https://archive.is/HXZf 東海大学遺伝子工学実験動物研究センター・組織] （アーカイブ版）</ref>）であるが、同時に国際的なラリー・レーサーでもある。また、娘に[[神田沙也加]]がいる。
| |
| − | * [[ZARD]]の[[坂井泉水]]（本名：蒲池幸子）は、[[松田聖子]]と本名の名字が同じ「[[蒲池]]」であることから、従姉妹ではないかという噂があったが、あくまでも噂であり事実ではない。本人が詳細を公表していなかったため、蒲池氏一族であるかどうかも不明である。<!-- 同じ蒲池氏一族だと仮定しても、[[江戸時代]]かそれ以前には分かれていたと推測され、法律上親族関係とも言えない。 -->
| |
| − | * [[福岡藩]]郡奉行の[[蒲池重広]]の子の[[蒲池正広]]の子孫の[[蒲池正俊]]は福岡[[藩士]]として[[明治]]を迎えており、その子孫に[[明治時代|明治]]の[[歌人]]の[[蒲池正紀]]がいる。
| |
| − | * [[蒲池重広]]の父の[[蒲池吉広]]の弟の[[蒲池鎮等]]の子の[[蒲池鎮永]]（重永）の子孫は長徳[[郷士]]の一族として子孫を伝える。
| |
| − | * [[筑前国]][[福岡藩|黒田藩]]伝来の[http://members.aol.com/shinkageryu79804/index.html 柳生新影流兵法]の第13代宗家の[[蒲池則]]（蒲池鎮浪）もまた、福岡藩士の蒲池吉広の子孫。
| |
| − | * 蒲池鎮漣の嫡子の宗虎丸（蒲池久鎮）の名跡を継いだ蒲池鑑続の流れを汲む蒲池嫡流の系統は、母方の[[首藤氏|首藤]]姓を名のり、その後、蒲池に復姓し、筑後の医師の一族として栄え、また城島の銘酒「池亀」や「比翼鶴」など造酒業の一族として現存。
| |
| − | * [[詩人]]の[[伊東静雄]]の先輩で後に[[國學院大學]]教授になる[[蒲池勘一]]は[[蒲池貞久]]の諫早蒲池氏の子孫。
| |
| − | * [[蒲池幹治]]は[[大阪大学]][[大学院]]理学研究科高分子科学専攻高分子合成化学研究室[[名誉教授]]。参考：[http://www.chem.sci.osaka-u.ac.jp/lab/harada/kam/Kam-01.htm 蒲池研究室同窓会ホームページ]
| |
| − | * [[蒲池義久]]の次男の大隈は[[今村大隅]]と（宮園城主）名乗りその子孫代々は現在も宮園城、広安館跡に江崎家として残っている。「[[筑後武士]]」を記した[[江崎龍男]]はその子孫である。
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| − | その他の有名な蒲池氏
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| − | * [[蒲池猛]] - ベテラン[[ジャズピアノ]]演奏者。別名、ジョー蒲池。[http://www.jk-music.com/ 参考]
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| − | * [[蒲池美鶴]] - 文学博士。[[立教大学]]文学部英米文学科教授。[http://www.rikkyo.ne.jp/grp/bun/ei/KamachiMitsuru.html 参考]
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| − | * [[蒲池裕治]] - [[共産主義者同盟|ブント]]に属し、三派[[全日本学生自治会総連合|全学連]]の初代副委員長。
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| − | * [[蒲池猛夫]] - ロサンゼルス・[[近代オリンピック|オリンピック]]での射撃競技の金メダリスト。
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| − | * [[蒲池愛]] - [[作曲家]]。
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| − | * [[蒲池真澄]] - [[医療法人]]財団「池友会」会長。元・[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]代議士の[[永田寿康]]の実父。
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| | == 脚注 == | | == 脚注 == |
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25行目: |
| | {{Reflist}} | | {{Reflist}} |
| | | | |
| − | == 参考文献 ==
| + | {{テンプレート:20180815sk}} |
| − | * 『筑後武士』[[江崎龍男]]著 ISBN 4-905897-57-2
| |
| − | * 『蒲池氏と田尻氏』（柳川の歴史2）[[大城美知信]]・[[田渕義樹]]著
| |
| − | * {{オープンアクセス}}{{Citation|和書|last=太田|first=亮|author-link=太田亮|others=[[上田萬年]]、[[三上参次]]監修|chapter=蒲池 カマチ|pages=1712-1715|volume=第1|date=1934|title=姓氏家系大辞典|publisher=姓氏家系大辞典刊行会|id={{全国書誌番号|47004572}}|url={{NDLDC|1130845/930}} 国立国会図書館デジタルコレクション|ncid=BN05000207|oclc=673726070|ref=harv}}
| |
| − | * 『蒲池氏の歴史』[[蒲池大気]]・猷介著
| |
| − | * 『蒲池物語』[[蒲池豊庵]]著
| |
| − | * 『蒲池氏家記』[[蒲池雅徳]]著
| |
| − | * 『筑後争乱記・蒲池一族の興亡』[[河村哲夫]]著 ISBN 487415428X
| |
| − | * 「蒲池物語」[[多田紀子]]著（『東大陸』）
| |
| − | * 「蒲池氏考─文書と系図から─」田渕義樹著（『[[柳川市]]史』）
| |
| − | * 『柳川藩史料集・第三編 天正時代 郷土の動乱と蒲池氏』[[永井新著]]
| |
| − | * 『徳川最後の西国代官』[[西澤隆治]]著 ISBN 479470271X
| |
| − | * 『柳川市史・史料編Ⅲ 蒲池氏・田尻氏史料』[[柳川市]]史編纂委員会
| |
| − | * 『筑後戦国史』[[吉永正春]]著 ISBN 4751205420
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| − | | |
| − | == 関連項目 ==
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| − | * [[筑後国]]
| |
| − | * [[柳川市]]
| |
| − | * [[柳川城]]
| |
| − | * [[蒲池]]
| |
| − | * [[蒲池城]]
| |
| − | * [[崇久寺]] - （蒲池氏[[嫡流]][[菩提寺]]）
| |
| − | * [[西念寺 (福岡県広川町)]] - （蒲池氏分流菩提寺）
| |
| − | * [[良清寺]] - （立花誾千代菩提寺、[[柳川藩]]蒲池家菩提寺）
| |
| − | * [[応誉]]
| |
| − | * [[蒲池物語]]
| |
| − | * [[鶴氏]]
| |
| − | * [[扱心流]]
| |
| − | * [[城井氏]]
| |
| − | * [[今村氏]]
| |
| − | * [[犬塚氏]]
| |
| − | * [[朽網氏]]
| |
| − | | |
| − | == 外部リンク ==
| |
| − | * [http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/1235/index.html 蒲池物語:歴史・系譜・史跡] {{ja icon}}
| |
| − | * [http://www2.harimaya.com/sengoku/html/kamati_k.html 武家家伝＿蒲池氏] {{ja icon}}
| |
| − | * [http://www.geocities.jp/bicdenki/newpage89.htm 柳川 蒲池物語] {{ja icon}}
| |
| − | * [http://www.myj7000.jp-biz.net/clan/01/010/01053.htm#003 日本の苗字7000傑・姓氏類別大観 嵯峨源氏] {{ja icon}}
| |
| − | * [http://www.myj7000.jp-biz.net/clan/01/010/01053a.htm#003 日本の苗字7000傑・姓氏類別大観 嵯峨源氏(2)] {{ja icon}}
| |
| − | * [http://www.myj7000.jp-biz.net/clan/02/020/02007.htm 日本の苗字7000傑・姓氏類別大観 藤原道兼流] {{ja icon}}
| |
| − | * [http://www.city.yanagawa.fukuoka.jp/ 柳川市 公式サイト] {{ja icon}}
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