相場師

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相場師(そうばし)は、為替商品などの相場で、投機を行う者をさす呼称。

相場で利益を追求する投機行為の源流は遠く江戸時代大坂堂島の米相場に遡る。米相場の参加者は幕府から免許を受けた米商人に限られていたが、明治に入って株式生糸など市場が整備されるにつれ、現物商品を扱わず、取引所で投機的売買のみを行う者が現れ「相場師」と呼ばれるようになり、財閥を形成するほどの巨額の利益を得る者も現れる。明治大正期から昭和に至るまで、相場師は金融市場を巡る多くのドラマの主人公とされ、また大衆小説の主人公ともなって、世間の耳目を集めた。

現在でも相場の世界ではよく使用される言葉であり、とくに株や商品先物と言った古くからある市場で活躍する人は依然「相場師」と自称し、またそう表現されることは珍しくない。日計り商い(デイトレード)をする者も相場師であるが、これは日計り筋(デイトレーダー)と呼ばれる。相場師は、一般に、日計りや鞘取りのほか、中長期投資で利益を得ようとする。しばしば仕手戦や、買い占めなど、大胆な相場操縦を試み、社会的に非難を浴びることもある。

著名な相場師

(生年月日順)

相場師を題材とした作品

参考文献

  • 鍋島高明 『相場師異聞―一攫千金に賭けた男たち』 河出書房新社 (2002)
  • 鍋島高明 『相場師奇聞―天一坊からモルガンまで』 河出書房新社 (2003)
  • 鍋島高明 『賭けた儲けた生きた』 河出書房新社 (2005)
  • 鍋島高明 『相場ヒーロー伝説 -ケインズから怪人伊東ハンニまで』 河出書房新社 (2005)
  • 鍋島高明 『相場師秘聞 波瀾曲折の生涯』河出書房新社 (2006)
  • 鍋島高明 『日本相場師列伝』 日本経済新聞出版社 (2006)
  • 鍋島高明 『日本相場師列伝II』 日本経済新聞出版社 (2008)
  • 鍋島高明 『天才相場師の戦場』 河出書房新社 (2008)
  • 鍋島高明 『一攫千金物語 日本相場師群像』(2009)

関連項目