日本航空351便ハイジャック事件
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日本航空351便ハイジャック事件(にほんこうくう351びんハイジャックじけん、Japan Airlines Flight 351)は1972年11月6日に日本航空機で発生したハイジャック事件である。
概要
1972年11月6日、羽田空港発福岡空港行きボーイング727を覆面をした男が乗っ取り、キューバへの亡命を要求した。「短距離機であるため不可能である」と機長が拒絶し同機は羽田に引き返す。
また、当時本事件の対策本部の一員であった佐々淳行によると、飛行中の機内から使用済の少額紙幣で100万ドル。パラシュートと手錠、シャベルを要求したが、その要求内容に対策に当たった警察の対策本部内で混乱を生じさせた。
膠着状態の後犯人は逃亡用機としてダグラス DC-8機を用意させ、乗客を解放した後、自らが逃亡用機に移動した所で潜伏していた警察官が逮捕、逃亡は未遂に終わる。在米日本人の単独犯で、目的地が社会主義国のキューバだった事から政治的背景も取り沙汰されたが、取調で無関係だった事が判明した。
この事件では江利チエミや三田明などの著名人が乗客として人質になっていた。
その他
- 本事件が発生した11月6日には北陸トンネル列車火災事故が発生し、日本中を震撼させた。
- この事件の際に逃亡用機に用意されたダグラスDC-8はJA8040機で、この事件のわずか22日後にモスクワで墜落した(日本航空シェレメーチエヴォ墜落事故)。