「恩賜上野動物園」の版間の差分

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|事業主体=東京都
 
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|公式サイト=[http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/index.html 東京ズーネット]}}
 
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'''東京都恩賜上野動物園'''(とうきょうとおんしうえのどうぶつえん)は[[東京都]][[台東区]]上野公園<!--←行政地名-->の[[上野恩賜公園]]内に在る東京都立[[動物園]]。通称・'''上野動物園'''。
+
'''東京都恩賜上野動物園'''(とうきょうとおんしうえのどうぶつえん)
 
 
== 概要 ==
 
開園は[[1882年]][[3月20日]](日本で最も早い)。開園時には[[農商務省 (日本)|農商務省]]、その後[[宮内省]]、[[東京市]]<ref name="post">週刊ポスト2012年5月25日号 21-25頁</ref>、[[東京都建設局]]が所管、現在は[[指定管理者制度]]により公益財団法人[[東京動物園協会]]が管理する。
 
 
 
[[上野恩賜公園]]内にあり、[[上野駅]](公園口)から徒歩5分の場所にゲートがある。敷地は西園と東園に分かれており、両園を結ぶ都営モノレール([[東京都交通局上野懸垂線|上野懸垂線]])は日本初の[[モノレール]]である。
 
 
 
[[スマトラトラ]]、[[ゴリラ|ニシローランドゴリラ]]等の希少動物をはじめ、500種あまりの動物を飼育している。{{要出典範囲|date=2017年12月|この飼育動物の種類は、日本で[[東山動植物園]](550種)に次いで日本で二番目に多い。}}
 
 
 
[[File:Polar bear -Ueno Zoo.jpg|thumb|200px|left|<center>[[ホッキョクグマ]]</center>]]
 
日本一の入園者数を記録する動物園である。[[旭川市旭山動物園]]が月間入園者数で上回る月もあるものの、年間入園者でみると当園が日本1位である。ただし、2006年度では上野動物園が350万人であったのに対し、旭山動物園は304万人(前年比98万人増)、また、[[2008年]]度は後述のパンダの死亡の影響等もあり、約290万人にまで急減。旭山動物園が約277万人となり、差が急激に縮まっている<ref>{{Cite news|newspaper=朝日新聞 |title=パンダいない上野動物園、入園300万人割れ 08年度 |date=2009-04-02 }}</ref>。
 
 
 
[[1990年代]]以降は、多摩動物公園で行われたような、飼育環境をできるだけ自然な状態に近づける取り組みが行われている。[[スマトラトラ]]のコーナーでは密林の雰囲気が演出されている。また、同コーナーにはトラが泳げる水槽がある。
 
 
 
多摩動物公園、井の頭自然文化園等の都立動物園とともに「[[ズーストック計画]]」(動物保管計画)を実施。この計画により、恩賜上野動物園で飼育していた[[ライオン]]は[[1991年]]に多摩動物公園に移され、ライオンがしばらく不在となった。しかし来場者の要望に応え、[[2002年]][[3月27日]]からは[[横浜市]]の[[よこはま動物園ズーラシア]]から貸与を受けて、[[インドライオン]](メス)を公開している。
 
 
 
[[1950年代]]に、[[コウテイペンギン]]などの飼育が行われた。以来[[1970年代]]頃まで、南極産ペンギンを飼育する数少ない動物園の1つであった。
 
 
 
[[1936年]]、園内から[[ヒョウ|クロヒョウ]]が逃げ出し、[[特別警備隊 (警視庁)|警視庁の特別警備隊]]が出動する騒ぎとなった([[上野動物園クロヒョウ脱走事件|上野動物園黒ヒョウ脱走事件]])。この事件は[[阿部定事件]]、[[二・二六事件]]とあわせて「昭和11年の三大事件」<ref>[https://web.archive.org/web/20110917074631/http://www.bunkanken.com/archive/news/commu_news41.html <文化環境研究所 News> 第41号](2011年9月17日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>と呼ばれている。このヒョウは排水溝に隠れていたところを捕獲されたが、後の[[戦時猛獣処分|戦時中における園飼育動物の殺害決定]]にはこの事件が影響したといわれている<ref>上野動物園([[1982年]])、本編。</ref>。
 
 
 
[[ジャイアントパンダ]]、[[オカピ]]、[[コビトカバ]]と[[世界三大一覧|世界三大珍獣]]が飼育されている。
 
 
 
== 施設・動物一覧 ==
 
; 東園
 
* パンダ舎([[2011年]]4月1日再オープン)
 
** [[ジャイアントパンダ]]
 
* キジ舎
 
** 主な動物 - [[ホウカンチョウ科|ハゲガオホウカンチョウ]]、[[シラコバト]]、[[アカガシラカラスバト]]、[[キジバト]]、[[キジ|ニホンキジ]]、[[ヤブツカツクリ]]等
 
* カワウソ舎
 
** [[ユーラシアカワウソ]]
 
* 猛禽舎
 
** 主な動物 - [[シロフクロウ]]、[[ワシミミズク|マレーワシミミズク]]、[[ワシミミズク|ネパールワシミミズク]]、[[フクロウ]]、[[ダルマワシ]]、[[クマタカ]]、[[オオワシ]]、[[ハゲワシ|コシジロハゲワシ]]、[[コンドル|アンデスコンドル]]、[[モモアカノスリ]]等
 
* 鳥舎
 
** 主な動物 - [[タンチョウ]]
 
[[File:UenoGorilla.jpg|thumb|260px|<center>ニシローランドゴリラ</center>]]
 
* ゴリラ・トラのすむ森([[1996年]]春オープン)
 
** 主な動物 - [[インドライオン]]、[[スマトラトラ]]、[[コサンケイ]]、[[シロテテナガザル]]、[[マクジャク]]、[[ゴリラ|ニシローランドゴリラ]]、
 
* バク舎
 
** [[アメリカバク]]
 
* 夜の森
 
** 主な動物 - [[スローロリス]]、[[マメジカ|ジャワマメジカ]]、[[ミミセンザンコウ]]、[[ベンガルヤマネコ]]、[[オオコウモリ|デマレルーセットオオコウモリ]]
 
* バードハウス([[1984年]]完成)
 
** 主な動物 - [[ミナミコアリクイ]]、[[キバタン|アオメキバタン]]、[[カンムリシャコ]]、[[ニシムラサキエボシドリ]]、[[オオコノハズク]]、[[アオバズク]]等
 
* バードケージ
 
** 主な動物 - [[ワライカワセミ]]、[[パラワンコクジャク]]、[[ミヤコドリ]]、[[オニオオハシ]]、[[カンムリエボシドリ]]、[[シギダチョウ科|カンムリシギダチョウ]]等
 
* アフリカクロトキ舎
 
** 主な動物 - [[アフリカクロトキ]]、[[アフリカヘラサギ]]
 
* ツル舎
 
** 主な動物 - タンチョウ、[[オグロヅル]]、[[ヘビクイワシ]]、[[ホオアカトキ]]、[[シュモクドリ]]、[[カンムリサケビドリ]]、[[ホオカザリヅル]]
 
* ホッキョクグマとアザラシの海(2011年10月28日オープン)<ref name="post"/>
 
** 主な動物 - [[ホッキョクグマ]]、[[カリフォルニアアシカ]]、[[ゼニガタアザラシ]]、[[ライチョウ|スバールバルライチョウ]]、[[シロフクロウ]]
 
** 前身のホッキョクグマ舎は[[1927年]]に完成した日本初の無柵放養式飼育場。
 
* クマたちの丘(2006年4月28日オープン)
 
** 主な動物 - [[エゾヒグマ]]、[[ニホンツキノワグマ]]、[[ニホンアナグマ]]、[[マレーグマ]]、[[コツメカワウソ]]、[[ハクビシン]]等
 
* ゾウのすむ森([[2004年]]オープン)
 
** [[アジアゾウ]](雌:ダヤー、スーリヤ、ウタイ。雄:アティ)
 
* サル山([[1931年]]10月15日完成)
 
** [[下北半島]]産の[[ニホンザル]]「[[北限のサル]]」を展示。
 
* サル舎
 
** 主な動物 - [[ゲレザ|アビシニアコロブス]]、[[クモザル科|ジェフロイクモザル]]、[[ニホンザル]]、[[シロガオサキ]]、[[オナガザル亜科|ブラッザグエノン]]
 
** サル山の入れ換え前にいたニホンザルの群れの一部を展示。
 
* バイソン舎
 
** 主な動物 -[[アメリカバイソン]]、[[ペッカリー|クビワペッカリー]]、[[プレーリードッグ|オグロプレーリードッグ]]
 
* 日本の動物([[1995年]]完成)
 
** 主な動物 - [[エゾシカ]]、[[ニホンカモシカ]]
 
* 旧[[寛永寺]]五重塔([[重要文化財]])
 
** 主な動物 - [[コハクチョウ]]
 
* 日本の鳥I
 
** 主な動物 - [[ルリカケス]]、[[シロハラクイナ]]、[[メジロ]]、[[ヤマガラ]]、[[スズメ]]、[[ウグイス]]、[[アカショウビン]]、[[カワセミ]]等
 
* 日本の鳥II
 
** 主な動物 - [[ニホンリス]]、[[カケス]]、[[モズ]]、[[オナガ]]、[[ヒヨドリ]]、[[ムクドリ]]、[[コジュケイ]]、[[カラスバト]]等
 
; 西園
 
*レッサーパンダ舎(2011年[[6月13日]]オープン)
 
** [[レッサーパンダ|シセンレッサーパンダ]]
 
* カンガルー舎
 
** 主な動物 - [[オオカンガルー]]、[[タテガミオオカミ]]
 
* 小獣館
 
** 主な動物 - [[アカネズミ]]、[[ハダカデバネズミ]]、[[マヌルネコ]]、[[ミーアキャット]]、[[ケープハイラックス]]、[[アルマジロ|マタコミツオビアルマジロ]]、[[キンカジュー]]、[[ヨザル]]、[[フクロモモンガ]]、[[ハリモグラ]]、[[ムササビ]]、[[ツチブタ]]等
 
[[File:Giraffe -Ueno Zoo.jpg|thumb|180px|<center>[[キリン|アミメキリン]]</center>]]
 
* アフリカの動物
 
** 主な動物 - [[シマウマ|ハートマンヤマシマウマ]]、[[バーバリーシープ]]、[[イノシシ科|アカカワイノシシ]]、[[コビトカバ]]、[[カバ]]、[[クロサイ|ヒガシクロサイ]]、[[キリン|アミメキリン]]、[[オカピ]]
 
[[File:African Penguin-Ueno Zoo.jpg|thumb|260px|<center>[[形態展示]] - [[ケープペンギン]]</center>]]
 
* ペンギン池
 
** [[ケープペンギン]]
 
* フラミンゴ舎
 
** [[フラミンゴ|ベニイロフラミンゴ]]
 
* ハシビロコウ舎
 
** [[ハシビロコウ]]
 
* 両生爬虫類館([[1999年]][[7月20日]]オープン)
 
** 主な動物 - [[オオサンショウウオ]]、[[ウグイ]]、[[イリエワニ]]、[[ニシアフリカコビトワニ|ニシアフリカコガタワニ]]、[[マレーガビアル]]、[[ガラパゴスゾウガメ]]、[[スッポンモドキ]]、[[アジアアロワナ]]、[[ベルツノガエル]]、[[イエアメガエル]]、[[グリーンイグアナ]]、[[オマキトカゲ]]、[[クサガメ]]、[[ミシシッピアカミミガメ]]、[[アズマヒキガエル]]、[[アオダイショウ]]等
 
* アイアイのすむ森([[2009年]]5月23日オープン)
 
** 主な動物 - [[ワオキツネザル]]、[[エリマキキツネザル属|エリマキキツネザル]]、[[フォッサ]]、[[マダガスカルトキ]]、[[アイアイ]]、[[ハイイロジェントルキツネザル]]、[[クロキツネザル]]、[[ホウシャガメ]]等
 
* 子ども動物園ステップ([[2017年]][[7月11日]]リニューアルオープン)
 
** 主な動物 - [[ヤマアラシ|アフリカタテガミヤマアラシ]]、[[カピバラ]]、[[ブタ|アグー]]、[[ブタ|アヨー]]、[[リャマ|ラマ]]、[[アルパカ]]、[[日本在来馬]]、[[見島牛]]、[[ヤマドリ|キタヤマドリ]]、[[ハト科|ソデグロバト]]、フクロウ、オオコノハズク、[[オシドリ]]、[[インカアジサシ]]、[[トカラヤギ]]、[[ヒツジ|コリデール]]、[[エミュー]]、[[オナガドリ]]、[[シチメンチョウ]]、[[アヒル|コールダック]]、[[ウサギ]]、[[モルモット]]、[[ハツカネズミ]]、[[チンチラ]]、クサガメ、[[メダカ]]等
 
* 不忍池
 
** 主な動物 - タンチョウ、[[シジュウカラガン]]、[[サカツラガン]]、[[ニホンコウノトリ]]、[[モモイロペリカン]]
 
 
 
== 歴史 ==
 
[[File:昭和3年(1928年)のオットセイ池.jpg|thumb|150px|right|昭和3年(1928年)のオットセイ池]][[File:上野動物園のゾウ 動物園グラフ 昭和12年3月20日初版.jpg|thumb|200px|right|1938年(昭和13年)以前のゾウ]]
 
* [[1882年]][[3月20日]] - [[農商務省 (日本)|農商務省]]博物局付属の動物園として開園。当初は1ヘクタールの広さであった<ref name="post"/>。
 
* [[1883年|1883]]-[[1901年]] - アジアゾウ、トラ、ヒョウ、[[シフゾウ]]、[[ハリモグラ科|ハリモグラ]]、[[ニホンオオカミ]]、[[アホウドリ]]、[[ウシウマ]]、[[トキ]]、[[シマフクロウ]]などが来園。
 
* [[1895年]]7月 - [[黒川義太郎]]、最初の動物園獣医として採用<ref name="Ishida">[[石田戢]], 2000.上野動物園, 東京公園文庫16, 東京都公園協会</ref>。
 
* [[1895年]] - [[日清戦争]]で旅順を陥落させた[[山地元治]][[第1師団 (日本軍)|第1師団]]長から[[フタコブラクダ]]2頭が[[大正天皇|皇太子]]に献上され飼育された<ref name="post"/>。
 
* [[1902年]] - [[ドイツ帝国]][[ハンブルク]]の[[ハーゲンベック動物園]]からライオン([[バーバリーライオン]])<ref name="post"/>、[[ダチョウ]]、ホッキョクグマなどが来園。
 
* [[1903年|1903]]-[[1935年]] - [[キリン]]、[[カバ]]<ref>日本初[{{NDLDC|1920445/231}} 「河馬初めて来る」明治44年5月18日東京日日新聞『日本全国諸会社役員録. 第回』](国立国会図書館近代デジタルライブラリー)</ref>、[[チンパンジー]]、[[ゴールデンライオンタマリン]]、[[テングザル]]、[[メガネザル]]、[[レッサーパンダ]]、[[ナマケモノ]]、[[センザンコウ]]、[[タイマイ]]、[[クロツラヘラサギ]]、[[モリバト]]などが来園。
 
* [[1907年]] - キリンが2頭来園([[ファンジとグレー]])。当初ラクダ小舎の天井を除き、柱を継ぎ足した仮設キリン舎で飼育された。この年入場者数が初めて100万人を超えた<ref name="post"/>。
 
* [[1924年]]2月1日 - 管理者が[[東京市]]となる([[昭和天皇|皇太子]]御成婚記念による特旨)。
 
* 1935年 - [[タイ王国|タイ]]の少年団から親善のためゾウ(ワンリー)が寄贈され来園。
 
* [[1936年]]7月25日 - [[上野動物園クロヒョウ脱走事件|クロヒョウ脱走事件]]、14時間後に無事捕獲。
 
* [[1937年]] - 日本で初めてキリンが繁殖する(ただし、この時点で[[繁殖賞]]は存在しない)。爬虫類室が完成<ref name="post"/><!--この出典は爬虫類室について。-->。
 
* [[1938年]] - 日本で初めてカバが繁殖する。
 
* [[1943年]]8-9月 - [[東京都長官]]・[[大達茂雄]]の命により、ゾウ(ワンリーとトンキー)、[[ヒグマ]]、[[ツキノワグマ]]、ライオン、[[ヒョウ]]、[[クロクマ]]、トラ、[[チーター]]、ホッキョクグマ、[[ガラガラヘビ]]、[[ニシキヘビ]]、[[マレーグマ]]、[[アメリカバイソン]]など14種27頭が[[戦時猛獣処分#上野動物園における戦時猛獣処分|戦時猛獣処分]]される。[[1944年|1944]]-[[1945年]]には餌不足により一部動物が処分される<ref>[http://www.japanfocus.org/-Frederick_S_-Litten/3225 Starving the elephants; Asia-Pacific Journal, 38-3-09, 2009]</ref>。
 
* [[1949年]] - ゾウ「[[インディラ (象)|インディラ]]」と「[[はな子]]」来園。
 
* [[1950年]] - 国内で初めて[[オマキザル|ノドジロオマキザル]]の繁殖に成功する(これ以降、繁殖賞を受賞)。
 
* [[1951年]] - [[捕鯨]]団が持ち帰った[[ヒゲペンギン]]が来園<ref name="post"/>。
 
* [[1952年]] - 開園70周年を記念して、ディック・クレメンスによるライオンショーが行われた<ref name="post"/>。3月20日、海水水族館完成。
 
* [[1959年]] - アフリカ生態園完成([[1979年]]まで)。
 
* [[1960年]] - 2年前に来園したトラのワンとシュフが繁殖に成功、11年間で12回43頭を出産した<ref name="post"/>。
 
* [[1961年]] - 国内で初めて[[オランウータン]]、[[カリフォルニアアシカ]]の繁殖に成功する。
 
* [[1962年]] - 国内で初めて[[ジャガー]]、[[コビトカバ]]の繁殖に成功する。
 
* [[1967年]][[3月14日]] - [[アジアゾウ]]のインディラが運動場から脱走。休職中のベテラン飼育員が駆けつけてなだめ、無事収容された<ref>[https://twitter.com/UenoZooGardens/status/841486850212560897?ref_src=twsrc%5Etfw 上野動物園公式Twitter]</ref>。
 
* [[1972年]]
 
** [[ジャイアントパンダ]]「カンカン」と「ランラン」来園。パンダブームが起こる<ref>[http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009030116_00000 パンダブーム  - NHKニュース(動画・静止画) NHKアーカイブス]</ref>(以下、特筆の無い“パンダ”はジャイアントパンダを指す)。
 
** 世界で初めて[[ニシアフリカコビトワニ]]の繁殖に成功する。
 
* [[1977年]] - 国内で初めて[[マナヅル]]の[[人工授精]]に成功する。
 
* [[1985年]]
 
**国内で初めてチンパンジーの人工授精に成功する。
 
**国内で初めてジャイアントパンダの人工授精に成功するが出産2日後に母親の下敷きになり死亡。
 
* [[1986年]] - パンダ「[[トントン (ジャイアントパンダ)|トントン]]」が誕生。
 
* [[1989年]] - ズーストック計画実施。
 
* [[1990年]] - 国内で初めて[[ベンガルヤマネコ|アムールヤマネコ]]、[[ベルツノガエル]]の繁殖に成功する。
 
* [[1996年]]春 - ゴリラ・トラのすむ森完成。
 
* [[1997年]] - 世界最高齢のゴリラの雄「ブルブル」(推定44歳)が死亡。
 
* [[1999年]][[7月20日]] - 両生爬虫類館完成。
 
* [[2001年]] - アイアイ、オカピ来園。
 
* [[2002年]] - 国内で初めて[[アカガシラカラスバト]]、[[ハダカデバネズミ]]などの繁殖に成功する。
 
* [[2003年]] - 国内で初めてアイアイ、[[タテガミオオカミ]]の繁殖に成功する。
 
* [[2004年]] - ゾウのすむ森完成。国内で初めて[[オグロヅル]]の繁殖に成功する。
 
* [[2006年]]4月28日 - クマたちの丘完成。
 
* [[2008年]]4月30日 - パンダ「[[リンリン (ジャイアントパンダ)|リンリン]]」慢性心不全により死亡(22歳)、最大5頭飼育されていたパンダがいなくなる。
 
* [[2009年]]5月23日 - アイアイのすむ森オープン。
 
* [[2010年]] - 東京都が、上野動物園で2011年にもパンダを復活させると公表。
 
* [[2011年]]
 
** 2月21日 - [[中華人民共和国|中国]]からの借り受けにより、パンダの雄「比力(ビーリー)、5歳5か月」と雌「仙女(シィエンニュ)、5歳7か月」が来日。来日にあたっては、中国当局に対するレンタル料および研究資金として、諸外国の同種施設と比べて約10倍の金銭の投資(日本8千万円、アメリカ4千万円、イギリス9百万円、東南アジア諸国5百万円­ほど)をしたことが奏功し、およそ3年振りにパンダが復活することになった。
 
** 3月9日 - 東京都が、パンダの日本名と一般公開日を発表。雄は「リーリー(力力)」、雌は「シンシン(真真)」に、公開日は3月22日の13時。
 
** 3月11日 - [[東日本大震災]]発生。目立った被害は無し<ref>{{cite web|url=http://ueno.keizai.biz/headline/796/ |title=上野動物園、地震による被害無し-福島からカワウソの受け入れも予定 |publisher=[[上野経済新聞]] |accessdate=2012-01-05 }}</ref>。
 
** 3月17日 - 東日本大震災の影響で「節電への協力や余震が続く中で来園者の安全確保が困難」である事を理由に、この日より当分の間休園。これにより、[[3月22日|22日]]のパンダ一般公開も無期限延期となった。
 
** 4月1日 - 動物園が再開(節電のため開園時間は当分の間通常より1時間半短縮)。延期していたパンダ2匹の一般公開開始。
 
** 4月16日 - 東日本大震災が遠因の怪我や内臓機能障害により、カバの「[[サツキ (カバ)|サツキ]]」が死亡<ref>{{cite web|url=http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/04/19/kiji/K20110419000655060.html |title=上野動物園のカバの「サツキ」“被災死”|publisher=[[スポーツニッポン]] |accessdate=2011-04-23 }}</ref>。
 
* [[2012年]]
 
** 6月30日 - パンダのシンシンに妊娠の兆候が確認されたため、展示を中止。
 
** 7月5日 - パンダのシンシンが同日12時27分、リーリーとの間に第1子(オス・体重133.1グラム)を出産。<ref>[http://www.ueno-panda.jp/topics/detail.html?id=109 ジャイアントパンダの赤ちゃん誕生! - UENO-PANDA.JP]</ref>
 
** 7月11日 - 前述の第1子が同日午前8時30分、シンシンの母乳を誤嚥したことによる肺炎のため死亡。<ref>[http://www.ueno-panda.jp/topics/detail.html?id=116 シンシンの子が死亡しました - UENO-PANDA.JP]</ref>
 
* [[2016年]]
 
** 10月21日 - [[中華民国]]の新竹市立動物園と、友好交流協議書に調印する。<ref>[http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201610220004.aspx 東京上野と台湾新竹、日台“最古の動物園”が人材育成などで連携へ]</ref>
 
*[[2017年]]
 
** 6月12日 - (午前11時52分)パンダ・リーリーの妻シンシンが第2子(メス)を出産。
 
** 8月13日 - [[豊橋総合動植物公園]]で飼育していた[[マーラ (アジアゾウ)|マーラ]]が死亡。
 
** 9月25日 -  前述のパンダの名前が「シャンシャン(香香)」に決まる。同年12月18日、報道公開される<ref>{{Citenews|title=上野動物園のシャンシャン きょう報道公開|url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171218/k10011262131000.html?utm_int=detail_contents_news-related_002|publisher=NHK NEWS WEB(動画あり)|date=2017-12-18|accessdate=2017-12-19}}</ref>。
 
 
 
[[ファイル:UenoZooMonorail1278.jpg|thumb|240px|<center>都営上野懸垂線</center>]]
 
 
 
== 関連人物 ==
 
* 歴代園長(主任/監督を含む)
 
** [[石川千代松]](初代監督、[[1901年]]4月9日-[[1907年]]5月15日)<ref name="Ishida"></ref> [[魚類学]]者。動物園が東京帝室博物館の付属施設だった頃、海外から動物を輸入する際に力量を発揮。「恩賜上野動物公園」初代監督<ref name="kawaguchi">[http://www.koibuchi.ac.jp/report/26/pdf/05.pdf 川口幸男, 2010.鯉淵研報(26): 44-48]</ref>。
 
** [[黒川義太郎]] 「恩賜上野動物公園」初代動物園主任([[1907年]]6月11日-[[1933年]]1月27日)<ref name="Ishida"></ref>。退職後の後任の動物園主任には [[古賀忠道]]が就任する<ref name="Ishida"></ref>。「園長」が正式に制度化されるのは[[1937年]]3月1日<ref name="Ishida"></ref>
 
** [[古賀忠道]](初代、[[1937年]]3月1日-[[1962年]]7月15日)<ref name="Ishida"></ref>
 
** [[林寿郎]](2代、[[1962年]]-[[1966年]]3月)
 
** [[今泉英一]](3代、[[1966年]]4月1日-[[1969年]]12月10日)
 
** [[浅野三義]](4代、[[1969年]]12月11日-[[1972年]]11月30日)
 
** [[石内展行]](5代、[[1972年]]12月1日-[[1978年]]5月31日)
 
** [[浅倉繁春]](6代、[[1978年]]6月1日-[[1987年]]5月31日)
 
** [[中川志郎]](7代、[[1987年]]6月1日-[[1990年]]7月31日)
 
** [[田代和治]](8代、[[1990年]]8月1日-[[1992年]]6月30日)
 
** [[増井光子]](9代、[[1992年]]7月1日-[[1995年]]5月31日)
 
** [[齋藤勝]](10代、[[1995年]]6月1日-[[1998年]])
 
** [[安部義孝]](11代、[[1998年]]-2000年)
 
** [[菅谷博]](12代、[[2000年]]-[[2004年]])
 
** [[小宮輝之]](13代、[[2004年]]-[[2011年]]7月31日)
 
** [[土居利光]](14代、[[2011年]]8月1日-[[2017年]]3月31日)
 
** [[福田豊]](15代、[[2017年]]4月1日-)<!--その他の歴代園長:福田三郎(戦時中の園長代理) -->
 
* [[西山登志雄]] - [[東武動物公園]]初代園長・名誉園長。上野動物園ではカバの担当飼育員だったため、後に「カバ園長」として有名になる<ref>{{cite web|url=http://art-random.main.jp/samescale/077-1-1.html |title=人生のセイムスケール |accessdate=2012-06-05 }}</ref>。
 
* [[宇田川竜男]] - [[麻布大学]]名誉教授。[[東京獣医畜産大学]]を卒業後勤務する。
 
* [[粟田彰常]] - 元[[皇族]]・[[侯爵]]・[[大日本帝国陸軍|陸軍]][[大尉]]。戦後、[[東京農業大学]]を卒業後[[東京都庁]]を経て飼育係として勤務し、ニワトリやヤギなど多くの生き物の飼育を担当した。
 
 
 
== 脚注 ==
 
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<references/>
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* {{Cite book|和書|author=上野動物園 |title=上野動物園百年史 |date=1982 |publisher=東京都生活文化局広報部都民資料室 |ncid=BA83150467 |ref=harv}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[かわいそうなぞう]]
 
* [[トンキー物語]]
 
* [[おサル電車]] - かつて上野公園にあった、猿が運転する電車に乗車するアトラクションである。
 
* [[博物館動物園駅]] - 過去に存在した[[京成本線]]の駅で、本園の最寄り駅だった。
 
* [[藤堂高虎]] - 園内に墓所が残るが関係者以外は立ち入り禁止で、墓所を管理する寒松院は公園隣接地に移転している。
 
* [[東京都交通局上野懸垂線]] - 園内2駅を結ぶ[[モノレール]]である。
 
* [[ケモノキングダムZOO]] - 非公式に上野動物園を王国化した漫画。
 
  
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東京都[[台東区]]の上野恩賜公園内にある都立の動物園。正式名は東京都恩賜上野動物園。日本初の動物園で,1882年3月20日農商務省博物局の博物館の付属施設として創立。1886年3月25日宮内省に移管したが,1924年東京市に下賜された。総面積 14万2897.89m<sup>2</sup>。東園,西園に分かれ,こども動物園,動物園ホールなども付属する。約 500種,3000点余の動物が飼育展示されている(2014現在)。また希少動物の種の保存に関する「ズーストック計画」に基づき,ニシローランドゴリラ([[ローランドゴリラ]]),スマトラトラ,[[ジャイアントパンダ]]などの[[絶滅危惧種]]や希少種の繁殖に取り組んでいる。[[多摩動物公園]]と並んで東京都の主要動物園。典型的な都市型動物園で交通の便がよいことから,入園者数は年間数百万人に達する。東京都建設局所属。
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== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
 
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* [http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/index.html 東京ズーネット](公益財団法人東京動物園協会が運営する都立動物園の情報サイト)
 
* [http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/index.html 東京ズーネット](公益財団法人東京動物園協会が運営する都立動物園の情報サイト)
* [http://www.ueno-panda.jp/ UENO-PANDA.JP](公益財団法人東京動物園協会が運営する上野動物園のジャイアントパンダ情報提供サイト)
 
 
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2018/10/12/ (金) 09:16時点における最新版

東京都恩賜上野動物園(とうきょうとおんしうえのどうぶつえん)

東京都台東区の上野恩賜公園内にある都立の動物園。正式名は東京都恩賜上野動物園。日本初の動物園で,1882年3月20日農商務省博物局の博物館の付属施設として創立。1886年3月25日宮内省に移管したが,1924年東京市に下賜された。総面積 14万2897.89m2。東園,西園に分かれ,こども動物園,動物園ホールなども付属する。約 500種,3000点余の動物が飼育展示されている(2014現在)。また希少動物の種の保存に関する「ズーストック計画」に基づき,ニシローランドゴリラ(ローランドゴリラ),スマトラトラ,ジャイアントパンダなどの絶滅危惧種や希少種の繁殖に取り組んでいる。多摩動物公園と並んで東京都の主要動物園。典型的な都市型動物園で交通の便がよいことから,入園者数は年間数百万人に達する。東京都建設局所属。

外部リンク

  • 東京ズーネット(公益財団法人東京動物園協会が運営する都立動物園の情報サイト)


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