「小胞体」の版間の差分

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[[File:Biological cell.svg|thumb|right|350px|典型的な動物細胞の模式図: (1) [[核小体]](仁)、(2) [[細胞核]]、(3) [[リボソーム]]、(4) [[小胞]]、'''(5) [[粗面小胞体]]'''、(6) [[ゴルジ体]]、(7) [[微小管]]、'''(8) [[滑面小胞体]]'''、(9) [[ミトコンドリア]]、(10) [[液胞]]、(11) [[細胞質基質]]、(12) [[リソソーム]]、(13) [[中心体]]]]
 
[[File:Biological cell.svg|thumb|right|350px|典型的な動物細胞の模式図: (1) [[核小体]](仁)、(2) [[細胞核]]、(3) [[リボソーム]]、(4) [[小胞]]、'''(5) [[粗面小胞体]]'''、(6) [[ゴルジ体]]、(7) [[微小管]]、'''(8) [[滑面小胞体]]'''、(9) [[ミトコンドリア]]、(10) [[液胞]]、(11) [[細胞質基質]]、(12) [[リソソーム]]、(13) [[中心体]]]]
 
[[ファイル:nucleus_ER.png|thumb|320px|'''細胞核の概要'''(1) [[核膜]] (2) [[リボソーム]] (3) [[核膜孔]]  (4) [[核小体]]
 
[[ファイル:nucleus_ER.png|thumb|320px|'''細胞核の概要'''(1) [[核膜]] (2) [[リボソーム]] (3) [[核膜孔]]  (4) [[核小体]]
 
(5) [[クロマチン]] (6) [[細胞核]] (7) '''小胞体''' (8) [[核質]]]]
 
(5) [[クロマチン]] (6) [[細胞核]] (7) '''小胞体''' (8) [[核質]]]]
'''小胞体'''(しょうほうたい、{{lang-en|endoplasmic reticulum}})とは[[真核生物]]の[[細胞小器官]]の一つであり、一重の[[生体膜]]に囲まれた板状あるいは網状の膜系。[[核膜]]の外膜とつながっている。[[電子顕微鏡]]による観察でその存在が明確に認識された。
 
 
== 構造 ==
 
{{Main|粗面小胞体|滑面小胞体}}
 
 
外観から名付けられた主に二種類の小胞体がある。一つは粗面小胞体と呼ばれ、多数の鋲が打たれたように、あるいは点が付着して見えたためにこの名がついた。これは[[リボソーム]]が[[細胞質基質]]側表面に結合しているためであることがその後明らかとなった。もう一つは表面にリボソームのない滑面小胞体。
 
 
== 機能 ==
 
小胞体は多くの[[細胞]]機能に関わっている。
 
 
=== タンパク質合成関連 ===
 
[[File:Peptide syn.png|thumb|right|350px|[[リボソーム]]は、一連の[[伝令RNA]]([[:en: Messenger RNA| Messenger RNA]])を読み取り、[[転移RNA]]([[:en: Transfer RNA| Transfer RNA]] (TRNA))に結びついた[[アミノ酸]]から所定の[[タンパク質]]を組み立てる。]]
 
[[File:Protein translation.gif|thumb|right|300px|'''小胞体'''に分泌されるタンパク質を組み立てている[[リボソーム]]]]
 
[[粗面小胞体]]では、[[ゴルジ体]]や[[リソソーム]]、小体、[[細胞膜]]等を構成する[[タンパク質]]および、分泌タンパク質が合成される。
 
 
=== タンパク質のプロセシング ===
 
合成されたタンパク質の折りたたみや切断、[[ジスルフィド結合]]、[[糖鎖]]の付加等が、小胞体膜表面や内腔で行われる。リボソームで合成されたタンパク質は、合成されながら、小胞体膜の膜貫通タンパク質であるトランスロコン(透過装置)を通り、小胞体内に輸送される。小胞体内では、合成されたタンパク質が、折りたたまれ、正しい立体構造を形成する。また、糖鎖付加、ジスルフィド結合の形成等をされることで立体構造がより強固なものになる。
 
 
合成されたばかりのタンパク質は異常な立体構造をとりやすい。熱などのストレスがかかると、立体構造が異常なタンパク質が小胞体の中に過剰に蓄積される。そのような状態を[[小胞体ストレス]]といい、小胞体ストレス応答といわれる反応を引き起こす。
 
 
小胞体ストレス応答では、立体構造が異常なタンパク質は折りたたまれたり、分解されたりする。立体構造が異常なタンパク質は、[[シャペロン|分子シャペロン]]により正しい立体構造に折りたたまれたり、[[ユビキチン]]-[[プロテアソーム]]分解系によって分解される。分解される場合は、トランスロコンを通じて小胞体外へ出される。
 
 
=== タンパク質の輸送 ===
 
合成されたタンパク質は小胞体から出芽する[[輸送小胞]]によって他の細胞小器官や[[細胞膜]]へと輸送される。[[ゴルジ体]]を経由する系が主要な物とされる。
 
 
=== 代謝 ===
 
[[シトクロム]]や[[シトクロムP450]]等が局在し、これらの[[酵素]]が様々な物質の代謝を行っている。
 
  
=== カルシウム貯蔵 ===
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'''小胞体'''(しょうほうたい、{{lang-en|endoplasmic reticulum}})
細胞内[[カルシウム]]濃度は、細胞外からの[[カルシウム]]の流入に加え、細胞内のカルシウム貯蔵器官からのカルシウム放出によっても制御されている。小胞体はこのカルシウム貯蔵器官であり、[[イノシトールトリスリン酸受容体|IP3受容体]]など細胞内[[シグナル伝達]]に関わるタンパク質が局在し、カルシウム結合タンパク質等とともにシグナルに応じたカルシウムの放出を行っている。
 
  
{{Commonscat|Endoplasmic reticulum}}
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細胞質内にみられる袋状,管状の膜性構造物で,厚さ約 2~4nmの単位膜からなる。ERと略称する。核の外膜とのつながりが認められる。膜の表面に[[リボソーム]]粒子をもつものを粗面小胞体,もたないものを滑面小胞体という。粗面小胞体は[[蛋白質合成]]の場である。また粗面・滑面の両種とも膜内に水酸化酵素などいくつかの特徴的[[酵素活性]]をもつ。細胞を摩砕すると小胞体も分断されるが,これを超遠心分離法で集めたものをマイクロソーム画分という。
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[[Category:細胞小器官]]
 
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2018/10/29/ (月) 22:51時点における最新版

典型的な動物細胞の模式図: (1) 核小体(仁)、(2) 細胞核、(3) リボソーム、(4) 小胞(5) 粗面小胞体、(6) ゴルジ体、(7) 微小管(8) 滑面小胞体、(9) ミトコンドリア、(10) 液胞、(11) 細胞質基質、(12) リソソーム、(13) 中心体
細胞核の概要(1) 核膜 (2) リボソーム (3) 核膜孔 (4) 核小体 (5) クロマチン (6) 細胞核 (7) 小胞体 (8) 核質

小胞体(しょうほうたい、英語: endoplasmic reticulum

細胞質内にみられる袋状,管状の膜性構造物で,厚さ約 2~4nmの単位膜からなる。ERと略称する。核の外膜とのつながりが認められる。膜の表面にリボソーム粒子をもつものを粗面小胞体,もたないものを滑面小胞体という。粗面小胞体は蛋白質合成の場である。また粗面・滑面の両種とも膜内に水酸化酵素などいくつかの特徴的酵素活性をもつ。細胞を摩砕すると小胞体も分断されるが,これを超遠心分離法で集めたものをマイクロソーム画分という。




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