姫路第一発電所
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テンプレート:Infobox power station 姫路第一発電所(ひめじだいいちはつでんしょ)は、兵庫県姫路市飾磨区中島3058-1にある関西電力の天然ガス火力発電所。
概要
1955年に1号機が運転を開始、4号機までが建設された。当初は石炭火力だったが、石油を経てLNGと変遷していった。
その後、日本初の多軸再熱型コンバインドサイクル発電方式を採用した5、6号機が増設され、一方で老朽化に伴い1〜4号機は廃止された。
2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故により複数の原子力発電所の運転再開のめどがたたず電力供給力が低下したため、小型電源を新設した[1]。
高さ204mの煙突は天気予報を兼ねたライトアップが施されて地域住民に親しまれるとともに付近を航行する船舶からの目印になっていたが東日本大震災以後、節電のためにライトアップを休止している[2]。
発電設備
- 総出力:150.74万kW(2013年現在)[3]
- 5号機
- 発電方式:多軸型1,300℃級改良型コンバインドサイクル発電(Advanced Combined Cycle)方式
- 定格出力:72.9万kW
- ガスタービン:15.7万kW × 3軸[4]
- 蒸気タービン:25.86万kW × 1軸
- 使用燃料:LNG
- 熱効率:54.0%(低位発熱量基準)
- 営業運転開始:1995年4月
- 6号機
- 発電方式:多軸型1,300℃級改良型コンバインドサイクル発電(ACC)方式
- 定格出力:71.3万kW
- ガスタービン:14.03万kW(計画時) × 3軸[5]
- 蒸気タービン:24.91万kW(計画時) × 1軸
- 使用燃料:LNG
- 熱効率:54.0%(低位発熱量基準)
- 営業運転開始:1996年5月
- ガスタービン1号機
- 発電方式:ガスタービン発電方式
- 定格出力:3.27万kW
- 使用燃料:LNG
- 営業運転開始:2012年8月8日[6]
- ガスタービン2号機
- 発電方式:ガスタービン発電方式
- 定格出力:3.27万kW
- 使用燃料:LNG
- 営業運転開始:2012年8月13日[7]
廃止された発電設備
- 総出力:42.2万kW
- 発電方式:汽力発電方式
- 1号機(廃止)
- 定格出力:6.6万kW
- 使用燃料:LNG(過去には石炭、石油も使用)
- 営業運転期間:1955年 - 2001年6月30日
- 2号機(廃止)
- 定格出力:7.5万kW
- 使用燃料:LNG(過去には石炭、石油も使用)
- 廃止時期:2001年6月30日
- 3号機(廃止)
- 定格出力:12.5万kW
- 使用燃料:LNG(過去には石炭、石油も使用)
- 廃止時期:2001年6月30日
- 4号機(廃止)
- 定格出力:15.6万kW
- 使用燃料:LNG(過去には石炭、石油も使用)
- 廃止時期:2001年6月30日
出典
- ↑ 姫路第一発電所における小型ガスタービン発電設備の設置について 2012年1月31日
- ↑ 姫路港 関西電力姫路第一発電所煙突(高さ204m)のライトアップは震災に伴い3月15日から中止しています。 姫路海上保安部 お知らせ
- ↑ 姫路第一発電所 関西電力
- ↑ 1350℃級高効率ガスタービンコンバインドプラントの設計と試運転実績―関西電力(株)姫路第一発電所第5号機の建設― (PDF) 三菱重工 技術情報 三菱重工技報
- ↑ 6号海水ブースタポンプ消費電力の更なる削減 財団法人省エネルギーセンター 平成19年度地区大会発表事例
- ↑ 姫路第一発電所におけるガスタービン1号機の営業運転開始について 2012年8月8日
- ↑ 姫路第一発電所におけるガスタービン2号機の営業運転開始について 2012年8月13日