「ミヤマキリシマ」の版間の差分

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{{生物分類表
 
| 名称 = ミヤマキリシマ
 
| 色 = lightgreen
 
| 画像=[[File:Rhododendron_kiusianum_in_Ebino.jpg|300px]]
 
| 画像キャプション = えびの高原のミヤマキリシマ
 
| 界 = [[植物界]] [[:w:Plantae|Plantae]]
 
| 門 = [[被子植物門]] [[:w:Magnoliophyta|Magnoliophyta]]
 
| 綱 = [[双子葉植物綱]] [[:w:Magnoliopsida|Magnoliopsida]]
 
| 亜綱 = [[ビワモドキ亜綱]] [[:w:Dilleniidae|Dilleniidae]]
 
| 目 = [[ツツジ目]] [[:w:Ericales|Ericales]]
 
| 科 = [[ツツジ科]] [[:w:Ericaceae|Ericaceae]]
 
| 属 = [[ツツジ属]] ''[[:w:Rhododendron|Rhododendron]]''
 
| 種 = '''ミヤマキリシマ''' ''R. kiusianum''
 
| 学名 = ''Rhododendron kiusianum''<br /><span style="font-size: smaller; ">[[牧野富太郎|Makino]], [[1914年|1914]]</span>
 
| 英名 = Kyushu Azalea
 
}}
 
  
'''ミヤマキリシマ'''(深山霧島、''Rhododendron kiusianum'')は、[[ツツジ]]の一種。[[九州]]各地の高山に自生する。
 
  
1メートル程度の低木で、花期はおおむね[[5月]]下旬から[[6月]]中旬。枝先に2-3個ずつ紫紅色の花をつけるが、桃色、薄紅色の花も見られる。また、気候が似通った秋にも少し咲くことがある。
+
'''ミヤマキリシマ'''(深山霧島、''Rhododendron kiusianum'')
  
[[和名]]に冠された[[霧島山]]・[[えびの高原]]のほか、[[阿蘇山]]、[[九重山]]、[[雲仙岳]]、[[鶴見岳]]など九州各地の高山に分布する。
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ツツジ科の常緑低木で,霧島山や雲仙岳など九州の高地に生える。[[ヤマツツジ (山躑躅) ]]の高山型とされる。山頂付近では高さが 10cmぐらいにしかならないが,低いところでは 1mほどになる。枝は密に分枝する。葉は長楕円形で長さ 1cm弱と小さく,下面脈上には褐色の毛がある。5~6月に,数個の花を枝先に散形に開く。花冠は漏斗状で普通は紅紫色をしている。
  
ミヤマキリシマは、[[火山]]活動により[[生態系]]が撹乱された山肌で[[優占種]]として生存できる。逆に、火山活動が終息して植物の[[遷移 (生物学)|遷移]]により[[森林]]化が進むと、優占種として生存できなくなる。
 
 
害虫として[[キシタエダシャク]]が大発生することがある<ref>平嶋義宏 『ミヤマキリシマはよみがえった』 西日本新聞社、平成4年、ISBN 4-8167-0317-9{{要ページ番号|date=2015-12-18}}</ref>。
 
 
[[三国名勝図会]]で、[[高原町|高原]]の物産の[[花卉]]類の項目に、[[サツキ|映山紅]]が「霧島山中特に多し。叢をなすこと甚廣し。花さける時は、満山錦のごとし。」と記載されている<ref>橋口兼古、五代秀堯、橋口兼柄 「高原」『三国名勝図会 巻之56』 1843年</ref>が、これがミヤマキリシマのことである。
 
[[1866年]]には[[坂本龍馬]]が新婚旅行で霧島を訪れた際、姉に宛てた手紙の中で「きり島つゝじが一面にはへて実つくり立し如くきれいなり」と書いている。[[1909年]]には同じく霧島へ新婚旅行に訪れた植物学者・[[牧野富太郎]]が発見し、「深い山に咲くツツジ」という意味で「ミヤマキリシマ」と命名した。
 
 
== 都道府県・市町村の花 ==
 
=== 都道府県の花 ===
 
* [[長崎県]]:「雲仙ツツジ」の名称で指定<ref>[https://www.pref.nagasaki.jp/symbol/ 長崎県のシンボル]</ref>。種としての[[ウンゼンツツジ]]とは異なる。
 
* [[鹿児島県]]
 
 
=== 市の花 ===
 
* 長崎県:[[雲仙市]]
 
* 大分県:[[竹田市]]
 
* 鹿児島県:[[霧島市]]
 
 
=== 町の花 ===
 
* 大分県:玖珠郡[[九重町]]
 
 
=== かつて指定していた自治体(消滅) ===
 
* 大分県:直入郡[[久住町]]
 
* 熊本県:阿蘇郡[[一の宮町]]
 
* 鹿児島県:姶良郡[[牧園町]]、[[霧島町]]
 
 
== 脚注 ==
 
<references/>
 
  
 
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2019/4/24/ (水) 09:08時点における最新版


ミヤマキリシマ(深山霧島、Rhododendron kiusianum

ツツジ科の常緑低木で,霧島山や雲仙岳など九州の高地に生える。ヤマツツジ (山躑躅) の高山型とされる。山頂付近では高さが 10cmぐらいにしかならないが,低いところでは 1mほどになる。枝は密に分枝する。葉は長楕円形で長さ 1cm弱と小さく,下面脈上には褐色の毛がある。5~6月に,数個の花を枝先に散形に開く。花冠は漏斗状で普通は紅紫色をしている。