クリエンテラ

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古代ローマにおいて有力者と下層自由民の間に結ばれた保護関係。すでに前5世紀の十二表法に言及がある。上層の保護者 patronusの経済上,裁判上の援助者となり,被護民は保護者の政治活動の支持基盤となった。都市共同体の分解と並行してクリエンテラのもつ意味は大きくなり,政争,内乱の具とされるにいたった。ローマの拡大により属州民もローマの有力者のクリエンテラに吸収され,地方の共同体全体がクリエンテスclientesとなることもあった。共和政末期の内乱はユリウス・カエサル,ポンペイウス (大ポンペイウス) を頂点とする大クリエンテラの間の抗争でもあった。