エウネーオス

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エウネーオス古希: Εὔνηος, Eunēos)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してエウネオスとも表記される。イアーソーンレームノス島の女王ヒュプシピュレーの子で、ネブロポノス[1]デーイピュロス[2]、あるいはトアースと兄弟[3]

ヒュプシピュレーはレームノス島の女たちが男たちを殺したとき、父トアースを殺さなかったため、ネメアーの王リュクールゴスに奴隷として売られた。そして王の子オペルテースを世話しているときに目を放したすきにオペルテースを蛇に殺されてしまい、リュクールゴスに殺されそうになった。成長したエウネーオスは兄弟とともに母を捜してネメアーを訪れ、ヒュプシピュレーと再会し、許されてともにレームノス島に帰り、レームノス島の王となった。

トロイア戦争ではエウネーオスはギリシア軍のために多くのブドウ酒を送った。またアキレウスに捕らわれたプリアモスの子リュカーオーンを祖父トアースの宝物であるの混酒器で買い取った後、インブロス島の王エーエティオーンに3倍の値段で売った[4]

系図

テンプレート:ミーノースの系図

脚注

  1. アポロドーロス、1巻9・17。
  2. ヒュギーヌス、15、273。
  3. エウリーピデース『ヒュプシピュレー』断片。
  4. 『イーリアス』7巻、21巻、23巻。

参考文献