MUFGカード
MUFGカード(エムユーエフジーカード、MUFG CARD)は、三菱UFJニコス株式会社が発行するクレジットカードである。
Contents
概要
三菱UFJニコスが発行するDC、UFJ及びNICOSの各クレジットカードを統一するクレジットカードとして発表された。但し、インフラはUFJカードのシステムを使用している。
2008年7月16日から新規の申込受付を開始[1]。後にDC、UFJ(一部のJCBを除く[2])及びNICOSの各クレジットカードのプロパーカード(一部を除く[3])の新規の申込受付を終了し、MUFGカードへの統合が徐々に進められている。DCカードに関しては具体的な統合日程が発表されていないが、UFJカードに関しては2012年7月16日発行分から統合された[4][5]。但し、これらの提携カードや法人カードの一部は新規の申込受付を継続している(2012年7月16日分からはそのままMUFGカードの申し込みに移行した)。
クレジットカード
国際ブランド
国際ブランドは、Visa、MasterCard、JCB[6]、AMERICAN EXPRESSから選ぶ事が出来る(プラチナは AMERICAN EXPRESS のみ)。
JCBについては、旧UFJカードではフランチャイズ扱いだったが、本カードではブランド開放扱いのため、サービスについては他ブランドに準じたものが用意されている。
VISA/MastercardはMUFG・DC・NICOS加盟店および他社開拓VISA/Mastercard加盟店の、JCB・AMERICAN EXPRESSについては各ブランド加盟店での利用となる。この関係上、カードフェイスに「MUFG CARD」のマークが入っているのはVISA/Mastercardのみとなっている。
カード利用可能枠はカード毎に定められるが、同社が発行するMUFGカード又はUFJカードを複数持っている場合は、カード利用可能枠が最も高いものが合計カード利用可能枠となる。このため、一般カード(通常上限40万円)の取得後、プラチナ(通常上限500万円)を別に取得した場合、一般カードも限度額500万円として利用できる。
三菱UFJ銀行を支払口座に指定した場合、三菱UFJ銀行が提供する取引状況に応じた優遇サービス「メインバンクプラス」が適用される(MUFGカード、DCカード、UFJカード、NICOSカード利用代金の口座引き落としの場合、「ホワイトステージ」判定で、ATM時間外手数料が無料)。 その他、三菱UFGフィナンシャルグループ内で不動産ローンの金利優遇、定期預金金利の優遇、投資信託時のポイントアップなどがある。
ラインナップ
MUFGカードのラインナップは次の通りである。
- イニシャル
- 18歳から29歳までの者が申し込める。年会費税抜1250円(学生は在学中無料)。更新の際は、審査のうえ自動的にゴールドに切替となる。
- 一般
- 18歳以上の安定した収入の者が申し込める(学生は不可)。年会費は原則として税抜1250円。国際ブランドはVISA、MasterCardの2種類。MUFGカード公式サイトには掲載されていないが、一部FC加盟社のWEBサイトから申し込める他、2012年7月16日以降に旧UFJ/フィナンシャルカード、APA/JRカードなど、プロパー・提携廃止カードの公算先としても利用されるが、年会費無料の提携カードからの移行時に限り引き続き無料とする場合がある。イニシャルのような自動切り替えはない。ショッピング枠は、与信により10~40万円。増枠では100万円まで可能。
- ディズニー・デザイン
- 一般カードとほぼ同じ条件だが学生の申し込みも可能で、国際ブランドはJCBのみ[7]。こちらはMUFGカード公式サイトにも掲載されている。
- スヌーピーカード(学生・一般)
- 一般カードとほぼ同じ条件だが学生の申し込みも可能で、国際ブランドはVISA、MasterCard。年会費税抜1,250円。学生と社会人(一般)の初年度は年会費無料。
- スマート
- 年会費初年度無料、2年目から税抜1000円。国際ブランドはVISA、MasterCard、JCB、AMERICAN EXPRESSの4種類。23歳以下の会員や前年度年間利用額が10万円以上の会員は2年目以降も年会費無料となる。この他にポイントのオートキャッシュバックや、三菱UFJ銀行「スーパー普通預金」の手数料優遇サービスがある。
- ゴールド
- 年会費税抜1905円。空港ラウンジサービスを除く一般的なゴールドカードのサービスが利用できない点などを踏まえると、他社での一般カードの付帯サービスが多いタイプに相当する。ショッピング枠は、与信により10~200万円。
- JCB(三菱UFJ銀行オリジナル)
- 年会費税抜1905円。国際ブランドはJCB。券面は黒だが、サービス面はゴールドと同じ。このカードのみ三菱UFJ銀行のサイトからリンクする形になる。ショッピング枠は、与信により10~200万円。
- ゴールドプレステージ
- 年会費税抜10,000円。位置づけとしては一般的なゴールドカード相当である。2012年7月16日以降、「UFJカード ゴールド」も本カードに移行した。ショッピング枠は、与信により50~300万円。
- プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- 年会費税抜20,000円。国際ブランドはAMERICAN EXPRESSのみ。ショッピング枠は、与信により50~500万円。増枠では500万円以上が可能。
- プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード Recognized VIP
- 年会費税抜50,000円。招待制。国際ブランドはAMERICAN EXPRESSのみ。ショッピング枠は、与信により500万円以上から。
- PREMIO
- 2012年7月16日以降、「UFJカード PREMIO」及び「UFJカード ヤングゴールド」から移行するカード。一部FC加盟社で取り扱い。
- 学生
- 2012年7月16日以降、「UFJカード アイム」から移行するカード。一部FC加盟社で取り扱い。
尚、他社における一般カードに相当するものは当初30歳未満向けの「イニシャル」やUFJカード・提携廃止カードからの更新・切り替え分を除き発行されていななかったが、2016年現在は取り扱いが行われている。ただし、「ディズニー・デザイン」「スヌーピーカード」を除いてMUFGカード公式ホームページのクレジットカード一覧には掲載されておらず、FC加盟社のホームページから申し込む形となる。また一般カードより年会費の優遇がある「スマート」を2016年以降取り扱っている。
提携カード
提携カードの第1号は、大韓航空と提携した「スカイパス・MUFGカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」[8](現在の「スカイパス・MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」)である。
第2号(日本企業向けでは第1号)は京浜急行電鉄と提携した「京急プレミアポイントゴールド HANEDA AIRPORT PLUS」である。「MUFGカード ゴールド」では初めての提携カード。 京急とはDCブランドで「京急カード(DC)」・「京急プレミアポイントシルバー(DC)」(現在は新規入会受付終了)を発行していた。
- UFJカードから当カードへ移行する分に関しては、UFJカードを参照。
追加カード
次の追加カードを発行する事が出来る。
- 銀聯カード
- ETCカード
- 家族会員カード
- デュアルスタイル(MUFGカード・ゴールド 又はMUFGカード・ゴールド・プレステージが対象)[9]
非接触決済
国際ブランドがVisaの場合は Visa Touch 、MasterCardの場合はSmartplusを利用する事が出来たが、現在は新規受付は終了しており、カード型の有効期限をもって終了となる[10]。 AMERICAN EXPRESSやJCBの場合はVisa Touch、Smartplusいずれも利用する事は出来ない[11]。
脚註
- ↑ “三菱UFJニコス、新カードブランド「MUFGカード」デビュー!「ゴールド」「ゴールドプレステージ」「ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」発行へ!” (日本語). . 2010閲覧.
- ↑ 「UFJカード ジェイ・ワン」と「UFJ グランデ」が該当する。
- ↑ 地方銀行が発行しているDCがそれに該当する。
- ↑ 「UFJカード」ブランド変更に関するお知らせ
- ↑ DC・NICOS会員のカード有効期限の更新の際には、MUFGに統合されず従来のブランドを引き継ぐ形で更新される。UFJ会員は次の有効期限更新もしくは再発行時からMUFGカードになる。
- ↑ “三菱UFJニコスとジェーシービーが共同開発 10月1日、JCBブランドの「MUFGカード」3種類デビュー! (PDF)” (日本語). . 2010閲覧.
- ↑ JCBは東京ディズニーリゾートのオフィシャルスポンサーである。
- ↑ “三菱UFJニコス、大韓航空と提携「スカイパス・MUFGカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」発行へ!” (日本語). . 2010閲覧.
- ↑ デュアルスタイルのご案内 | クレジットカード(MasterCard・Visa・JCB)なら三菱UFJニコス
- ↑ おサイフケータイを用いたモバイル型は2014年6月30日をもってサービスが終了。
- ↑ 「AMERICAN EXPRESS」のプロパーカードや同社がかつて発行されていた「UFJ JCBカード」はQUICPayの利用が出来たが、「MUFGカード」の場合は利用できない。