靖国神社
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靖國神社(靖國神社、やすくにじんじゃ)
東京都千代田区九段北に鎮座する元別格官幣社。明治2(1869)年,明治維新の殉難者 3588柱をまつるため東京招魂社として創建され,1879年靖国神社と改称した。靖国は「安国」を語源とし,国家の平安のために殉じた者をまつる意である。創建後も,佐賀の乱,神風連の乱,萩の乱,西南戦争,日清戦争,日露戦争,第1次世界大戦,第2次世界大戦の諸戦役の戦死者を,生前の身分,階級,性別,年齢を問わず逐次合祀し,今日約 250万柱(うち女性 6万柱)の霊がまつられている。祭神の名は霊璽簿に記され,内殿の霊床に安置される。戦役遺族者の肉親や近親者が祭神となっているという特異性のため,全国各地でいわゆる神社信仰と異なった特別の尊崇を受け,また皇室の崇敬もきわめてあつい。第2次世界大戦後,国家管理を離れて単立の宗教法人となり今日にいたっているが,その国家護持をめぐって議論が絶えない。本殿は神明造で,春季例大祭(4月21~23日)と秋季例大祭(10月17~20日)には,全国から集まった遺族の昇殿参拝が行なわれる。