赤穂市

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赤穂市(あこうし)

兵庫県南西端,播磨灘にのぞむ市。西は岡山県に接する。 1951年赤穂町,坂越 (さこし) 町,高雄村が合体して市制。 55年有年村を編入。中心市街地の赤穂は千種川の三角州上に位置し,赤穂義士の町として有名。戦国時代末期に宇喜多氏が築城,のち池田氏を経て正保2 (1645) 年浅野氏の城下町となり,元禄 14 (1701) 年の殿中刃傷事件後,浅野家は断絶,以後は永井氏,森氏の城下町となる。浅野氏以来の製塩は,明治以後も千種川河口をはさむ東西の両塩浜で行われ,塩を原料とする化学工業も興った。しかし製塩法の改革で1960年代後半に塩田は姿を消し,67年から旧西浜塩田にある製塩工場が近代工法で全国の塩の生産額の約7分の1を生産。塩田の跡地 408haは工場や住宅,文教地区に変容。赤穂御崎は瀬戸内海国立公園に属する景勝地。市域南東の坂越湾内の生島樹林は天然記念物。赤穂城跡 (史跡) の石垣,上仮屋の町家,浅野家の菩提寺花岳寺,大石神社,大石良雄宅跡 (史跡) ,田淵氏庭園 (名勝) などがある。南部を JR赤穂線,山陽新幹線,山陽自動車道,国道250号線が通じ,北部を国道2号線が通る。

脚注


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