ボウモア蒸留所
ボウモア蒸留所(ボウモアじょうりゅうじょ)は、ビーム サントリーが保有するスコットランドのアイラ島のボウモアにあるウイスキー蒸留所である。
概要
ボウモア蒸留所は、多くのシングルモルト・ウイスキー蒸留所のあるアイラ島の中でも最古である[1]。アイラ島の蒸留所の中で唯一エリザベス2世女王が訪問[2]。その時には専用のウイスキー樽を作って歓迎、その後も倉庫の奥に飾っている[2]。
操業開始は1779年[1][3]。しかし、経営が悪化してからはオーナーが替わりつづけた[1]。1989年、日本の酒類メーカーサントリー(現:サントリーホールディングス)によって30%の資本参入を経て、1994年には完全子会社化[1]。以降サントリーがボウモア蒸留所のオーナーである。サントリーが資本参入する前は、経営が悪化していたため蒸留はあまりしておらず、熟成に用いる樽も古いものを再利用していた[4]。サントリーは資本参入後、経営の建て直しを実施した[4]。
ボウモア蒸留所では、ピート(泥炭)の影響の濃いラーガン川を仕込み水の水源とし、バーボン樽やオロロソ・シェリー樽による熟成を行う。樽の熟成庫は、海に面し、一部は海水面より下にある。サントリーはボウモアを「アイラモルトの女王」と表現する。
2014年にサントリーホールディングスがビーム社を買収、ビーム社はビーム サントリーと改称した。現在はサントリーホールディングスがビーム サントリーを介してボウモア蒸留所を所有している。
前述のとおりサントリーがオーナーである事から、日本から輸出される山崎ならびに白州や響のイギリス国内の発売元も担当している。
シングルモルトウイスキー「ボウモア」
ボウモア蒸溜所で作られるシングルモルトウイスキーは「ボウモア」の名で流通している。日本ではサントリースピリッツが正規輸入元、サントリー酒類(二代目)が販売元である。
テイスト
製品ラインナップ
その他
- 船舶や艦船の進水式、命名式では、シャンパンやワインのボトルを新しい船にぶつけて船と乗組員の安全を祈るが、2014年に行われた空母クイーン・エリザベスの命名式ではボウモアが選ばれ、エリザベス2世の手により割られた[6]。
脚注
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 永井隆 「第2章 各社、総合酒類化へ」『ビール最終戦争』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2006-07-01、第1刷、55ページ。ISBN 4-532-19347-8。
- ↑ 2.0 2.1 野地秩嘉 「チーフブレンダーの技と素顔」『サービスの達人たち』 新潮社〈新潮OH!文庫〉、2001-10-10、88、89ページ。4-10-290124-8。
- ↑ 野地秩嘉 「チーフブレンダーの技と素顔」『サービスの達人たち』 新潮社〈新潮OH!文庫〉、2001-10-10、82ページ。4-10-290124-8。
- ↑ 4.0 4.1 永井隆 「第2章 各社、総合酒類化へ」『ビール最終戦争』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2006-07-01、第1刷、61ページ。ISBN 4-532-19347-8。
- ↑ “【成城石井公式ブログ】 成城石井 Top Buyer Blog | 成城石井オリジナル「ボウモア」新登場!!” (2009年2月14日). . 2010閲覧.
- ↑ “英女王、新空母に命名「クイーン・エリザベス」 英海軍最大”. AFPBBNews (フランス通信社). (2014年7月5日) . 2014閲覧.
外部リンク
座標: 構文エラー: 予期しない演算子 < です。度構文エラー: 予期しない演算子 < です。分構文エラー: 予期しない演算子 < です。秒構文エラー:「region」を認識できません。 構文エラー: 予期しない演算子 < です。