ビッグコミックオリジナル
ビッグコミックオリジナル | |
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BIG COMIC ORIGINAL | |
ジャンル | 男性漫画雑誌 |
読者対象 | 30代以上の男性 |
刊行頻度 | 月2回刊(毎月5日、20日) |
発売国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
定価 | 300円(税込) |
出版社 | 小学館 |
雑誌名コード | 747 |
刊行期間 | 1972年 - 刊行中 |
ウェブサイト | https://bigcomicbros.net/magazine/bigoriginal/ |
『ビッグコミックオリジナル』は、小学館発行の男性向け漫画雑誌。1972年創刊。月2回(毎月5日・20日)発行。長期連載を多く抱えているのが特色である。
Contents
概要
発行部数は49万部と、『ビッグコミック』系列の雑誌ではトップの発行部数を誇る。
1972年に『ビッグコミック』の増刊号として、『ビッグコミックオリジナル号』の誌名で刊行され、1974年に独立創刊した。
『ビッグコミック』創刊者の小西湧之助が、「ビッグコミックより1歳半上の読者層」をターゲットにして創刊した。そのため、ベテラン作家の力作が掲載されていた『ビッグコミック』との差別化を図って、より若手(当時)の漫画家たちによるエンターテインメント性の濃い作品が掲載されることになった[1]。
継続中のものでは『三丁目の夕日』『釣りバカ日誌』など30年以上にわたる連載、『風の大地』など20年以上にわたる連載といった長寿作品が多いことが、この雑誌の特徴の一つである。
動物をテーマにした表紙イラストは、村松誠が担当している。
増刊号として、『ビッグコミックオリジナル増刊』、『ビッグコミックONE』(ビッグコミックの増刊としても刊行、2009年休刊)がある。
単行本はビッグコミックスレーベルで発売される。
連載作品
現在連載中の作品
- 赤狩り(山本おさむ)
- 風の大地(作・坂田信弘、画・かざま鋭二)
- 看護助手のナナちゃん(野村知紗) ビッグコミックオリジナル増刊との並行連載
- 刑事ゆがみ(井浦秀夫)
- しっぽの声(原作・夏緑、作画・ちくやまきよし)
- 昭和天皇物語(能條純一、原作・半藤一利、脚本・永福一成、監修・志波秀宇)
- 新黒沢 最強伝説(福本伸行)
- 深夜食堂(安倍夜郎)
- 前科者(原作・香川まさひと、作画・月島冬二)
- 善人長屋(尾瀬あきら、原作・西條奈加)
- 黄昏流星群(弘兼憲史)
- 釣りバカ日誌(作・やまさき十三、画・北見けんいち)
- 出かけ親(吉田戦車)
- テツぼん(永松潔、原作・高橋遠州)
- ナツカツ 職業・高校野球監督(原作・市田実、作画・テリー山本)
- 百年川柳(業田良家)
- フルーツ宅配便(鈴木良雄)
- もふもふ(森栗丸)
通常連載以外の作品
- 三丁目の夕日(西岸良平) ※月1回連載(2013年4月までは通常連載)
- 日本本゜(黒鉄ヒロシ) ※月1回連載
- 特別のEGOIST(楠みちはる) ※長期休載中
- まる助の親切玉(業田良家) ※不定期連載
- 北狼 ラストハンター(石塚真一) ※不定期連載
- たーたん(西炯子) ※隔月連載
- おじ呑み(市川ラク) ※不定期掲載の読み切り作品
- まどいのよそじ(小坂俊史) ※増刊号から不定期で出張掲載
- 高橋留美子劇場(高橋留美子) ※年1回ペースで掲載している読み切り作品
- Dr.コトー診療所(山田貴敏) ※『週刊ヤングサンデー』(2008年7月末で休刊)から移籍、2010年から長期休載中
デジタル版限定連載
- 大江戸恐竜伝(原作・夢枕獏、作画・やまあき道屯、脚色・やまあき連理) ※紙版の不定期連載から移行
- 彩愛のひと(曽根富美子)
- 残照の帝國(作・あまやゆうき、画・稲井雄人)
- 女流飛行士マリア・マンテガッツァの冒険 外伝(滝沢聖峰)
- 哭きの竜 Genesis(能條純一)
- マチビト(石原まこちん) ※2016年24号までは紙版で連載
- メメント飛日常(カラシユニコ)
連載コラム
連載終了作品
- 真夜中のこじか(作・北原雅紀、画・あおきてつお)
- 大先生を読む。(赤塚不二夫)
- じんべえ(あだち充)
- 弁護士のくず(井浦秀夫)
- 弁護士のくず 第二審(井浦秀夫)
- アイ'ム ホーム(石坂啓)
- 岳 みんなの山(石塚真一)
- おかみさん 新米内儀相撲部屋奮闘記(一丸)
- 1年1組甲斐せんせい(一丸)
- あんこ坂のお医者さま(一丸)
- チアー(一丸)
- おかみさん平成場所 新米内儀わかばの相撲部屋奮闘記(一丸) ※不定期連載
- 七帝柔道記(原作・増田俊也、漫画・一丸) ※不定期連載 → 増刊号へ移籍
- 人間失格(伊藤潤二、原作・太宰治)
- 今、そこにある戦争(原作・テーラー平良、作画・稲井雄人、脚色・あまやゆうき)
- 家栽の人(作・毛利甚八、画・魚戸おさむ)
- がんばるな!!!家康(魚戸おさむ)
- イリヤッド-入矢堂見聞録-(画・魚戸おさむ、作・東周斎雅楽)
- 玄米せんせいの弁当箱(画・魚戸おさむ、脚本・北原雅紀)
- ひよっこ料理人(魚戸おさむ)
- パイナップルARMY(作・工藤かずや、画・浦沢直樹)
- MASTERキートン(作・勝鹿北星、画・浦沢直樹)
- MONSTER(浦沢直樹)
- PLUTO(浦沢直樹、原作・手塚治虫、監修・手塚眞、プロデューサー・長崎尚志)
- MASTERキートン Reマスター(浦沢直樹、ストーリー・長崎尚志) ※不定期連載
- 夢印(浦沢直樹)
- 火消し屋小町(逢坂みえこ)
- アフター0(岡崎二郎)
- あかぼし俳句帖(原作・有間しのぶ、作画・奥山直)
- みのり伝説(尾瀬あきら)
- 光の島 (尾瀬あきら)
- 蔵人(尾瀬あきら)
- どうらく息子(尾瀬あきら)
- ホットDOC(作・きむらはじめ、画・加藤唯史)
- 魔物語 愛しのベティ(作・小池一夫、画・叶精作)
- 電脳炎(唐沢なをき)
- 冷馬記(原作・山上たつひこ、作画・喜国雅彦)
- 女かじきEXP(木村えいじ)
- とねっ娘(木村えいじ)
- 夫婦フーフー物語(くれよんカンパニー)
- 赤兵衛(黒鉄ヒロシ) ※ビッグコミックとの並行連載だった。ビッグコミックの連載は継続
- ヒゲとボイン(小島功) ※2011年から長期休載ののち作者死去
- 壁ぎわ税務官(画・佐藤智一、脚本・コミックブレーン推進委員会)
- ゴーストママ捜査線(佐藤智一) ※増刊での連載終了後に移籍、短期連載
- 三分間のアニミズム(サメマチオ)
- 夜光虫(作・柿沼宏、画・篠原とおる)
- BATTLEフィールド(島本和彦)
- 浮浪雲(ジョージ秋山)
- ハイサイ!甲子園 〜島人が燃えた1958年〜(作・市田実、画・高田靖彦)
- 千年の翼、百年の夢(谷口ジロー)
- 修理もん研究室(寺沢大介)
- あんどーなつ(作・西ゆうじ、画・テリー山本) ※原作者死去に伴い終了、未完
- あさひるばん(作・やまさき十三、画・テリー山本)
- 玄人のひとりごと(中島徹) ※作者死去に伴い終了
- お聞くさん(ナカタニD.)
- バックステージ(ナカタニD.)
- PS -羅生門-(作・矢島正雄、画・中山昌亮)
- 月をさすゆび(原作・永富一成、作画・能條純一)
- STATION(作・大石賢一、画・はしもとみつお)
- ガラスの門(作・牛次郎、画・長谷川法世)
- 冬はなび(原秀則)
- 人間交差点(作・矢島正雄、画・弘兼憲史)
- 沈夫人の料理人(深巳琳子)
- 最強伝説 黒沢(福本伸行)
- 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖(星野泰視、原作・アガサ・クリスティー)
- ひみつの箱(作・石坂啓、画・堀田あきお)
- 江戸のたまもの(昌原光一) ※不定期掲載の読み切り作品(『江戸のたまもの』は単行本化された際のタイトル)
- ルーヴルの猫(松本大洋)
- 危険な飛行(作・林律雄、画・松森正)
- 裂けた旅券(御厨さと美)
- あぶさん(水島新司)
- 一同、霊!(村上かつら) ※月1回連載
- 青い鳥〜わくらば〜(村上たかし)
- アキオ…(村上たかし)
- 後妻業の女(村上たかし、黒川博行・著『後妻業』より、©2016『後妻業の女』製作委員会)
- 龍-RON-(村上もとか)
- 蠢太郎(村上もとか)
- フイチン再見!(村上もとか)
- 垣根の魔女(村野守美)
- あじさいの唄(森栗丸)
- 〜あじさいの唄〜 栗之助江戸草紙(森栗丸、「あじさいの唄」を改題)
- ウイグル無頼(横山光輝)
- うごかし屋(芳崎せいむ)
- フロマンガ(吉田戦車)
- まんが親(吉田戦車)
歴代編集長
付記した年は、在任が確認できた年。
- 小西湧之助(創刊号、1972年)
- 林洋一郎(1985年、1986年)
- 奥山豊彦
- 吉野彰浩(2009年)
- 御木基宏(? - 2013年6月[2])
- 堀靖樹(2013年7月[3] - 2016年7月[4])
- 中熊一郎(2016年8月[5] - 現職)
発行部数
- 2004年(2003年9月 - 2004年8月) 1,030,000部[6]
- 2005年(2004年9月 - 2005年8月) 958,958部[6]
- 2006年(2005年9月 - 2006年8月) 905,500部[6]
- 2007年(2006年9月 - 2007年8月) 859,333部[6]
- 2008年(2007年10月 - 2008年9月) 832,375部[6]
1〜3月 | 4〜6月 | 7〜9月 | 10〜12月 | |
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2008年 | 828,333 部 | 819,334 部 | 814,000 部 | |
2009年 | 801,667 部 | 784,834 部 | 767,167 部 | 754,000 部 |
2010年 | 733,667 部 | 720,834 部 | 710,500 部 | 699,500 部 |
2011年 | 687,500 部 | 673,000 部 | 677,167 部 | 672,834 部 |
2012年 | 664,334 部 | 663,167 部 | 665,500 部 | 664,667 部 |
2013年 | 651,000 部 | 643,334 部 | 633,167 部 | 628,167 部 |
2014年 | 617,500 部 | 610,000 部 | 589,500 部 | 566,667 部 |
2015年 | 552,500 部 | 539,500 部 | 530,000 部 | 521,167 部 |
2016年 | 517,333 部 | 509,333 部 | 504,333 部 | 500,000 部 |
2017年 | 500,000 部 | 500,000 部 | 500,000 部 | 497,500 部 |
2018年 | 492,500 部 |
主催賞
掲載漫画のデータ
2014年3月20日発売の同年第7号(4月5日号、JAN 4910274710443)において、創刊40周年となった。これにちなんで、この号に「40年間の作品データを完全網羅!!!! オリジナルデータバンク」という記事が掲載されており、「連載コミック全データ201作品」がリスト化されている。タイトル・作家名・開始号と終了号・内容解説を列挙し、1972年の『世露の暗殺者』から2014年(連載中)の『冷馬記』までを紹介している。
関連項目
脚注
- ↑ 滝田誠一郎『ビッグコミック創刊物語』(プレジデント社)
- ↑ 「奥付」、『ビッグコミックオリジナル増刊』第40巻第17号、小学館、2013年6月12日。
- ↑ 「奥付」、『ビッグコミックオリジナル』第40巻第18号、小学館、2013年7月5日。
- ↑ 「奥付」、『ビッグコミックオリジナル』第43巻第20号、小学館、2016年7月20日。
- ↑ 「奥付」、『ビッグコミックオリジナル』第43巻第21号、小学館、2016年8月5日。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 社団法人日本雑誌協会JMPAマガジンデータによる該当期間中に発売された雑誌1号当たりの平均印刷部数。
- ↑ 7.0 7.1 7.2 「オリジナル40周年企画新作賞募集のお知らせ」、『ビッグコミックオリジナル』第41巻第1号、小学館、2013年12月20日、 34-35頁。