コスモス薬品
株式会社コスモス薬品(コスモスやくひん)は、「ディスカウント ドラッグコスモス」というチェーン名で九州を中心としてドラッグストアチェーン店を運営する企業。2004年11月にマザーズに上場。2006年5月に東京証券取引所1部上場。
概説
2018年2月末時点における店舗数は877店(九州エリア519店(調剤薬局1店舗含む)、中国エリア144店、四国エリア102店、関西エリア97店、中部エリア15店。)
業界に先駆けて1994年にポイント還元を始めたが、2003年5月の個人情報保護法の成立にタイミングを合わせてポイント還元を廃止し、EDLP(エブリデー・ロープライス、毎日安売り)販売戦略に転換した[1]。徹底した小商圏ドミナント戦略ながら、店舗サイズは郊外型大型店舗クラスで展開しており、客の目的買いを満たす定番商品に出来るだけ絞りながら品揃えし、ドラッグストアでは手薄になりがちな食品も多数品揃えし(コストの掛かる生鮮食品・惣菜を除く)、滞在時間を減らし来客頻度を上げる方向を目指した大型のコンビニエンスストアに近いスタイルも持ち合わせたドラッグストアになった[1]。これらの販売戦略が功を奏し、2001年から5年間で約4倍の店舗数に急成長している[1]。
2009年からは同じく九州を中心に小商圏ドミナント政策をとっているファミリーレストランのジョイフルとタイアップキャンペーンを展開している(ただし九州限定で、九州外の店舗は対象外)。 なお、チェーン名は「ドラッグストアコスモス」、「スーパードラッグコスモス」と変移し、現在は「ディスカウント ドラッグコスモス」となっている。店舗の看板の旧チェーン名の付け替えは行われていない店舗も多く、外観では旧チェーン名のままの店舗もある。ただし、レシートなどでは現行チェーン名で発行されている。
沿革
- 1973年(昭和48年) 2月 宇野回天堂薬局として宮崎県延岡市にて創業
- 1983年(昭和58年)12月 有限会社コスモス薬品設立
- 1991年(平成 3年) 4月 株式会社コスモス薬品となる
- 2000年(平成12年) 4月 宮崎県宮崎市に本社を移転
- 2004年(平成16年) 3月 九州地区外への初の出店となる大内店(山口県山口市)を開店
- 2004年(平成16年)11月 東京証券取引所マザーズ市場上場
- 2005年(平成17年) 4月 福岡県福岡市に本社を移転
- 2005年(平成17年) 5月 四国地区への初の出店となる竹原店(愛媛県松山市)を開店
- 2006年(平成18年) 5月 東京証券取引所市場第一部に上場
- 2006年(平成18年)11月 福岡県八女郡広川町に自社所有物流センターを開設
- 2010年(平成22年) 5月 関西地区への初の出店となる東二見店(兵庫県明石市)を開店
- 2015年(平成27年)11月 中部地区への初の出店となる東日野店(三重県四日市市)を開店
関連項目
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 「業界に先駆けてポイントカード止めた」九州で急拡大するコスモス薬品の選択 ITpro CIO情報交差点 2006年7月14日