漂流 (小説)
提供: miniwiki
『漂流』(ひょうりゅう)は、吉村昭の長編小説。1975年(昭和50年)に『サンケイ新聞』で連載され、加筆訂正の後、1976年(昭和51年)に新潮社から単行本が刊行された。天明年間に船の難破で伊豆諸島の鳥島へ漂着し、12年に及ぶ無人島生活の後に故郷へ帰還した土佐の船乗り・長平の史実を基にした物語である。
「序」において、江戸時代の漂流者と比較する形でアナタハン事件(吉村は事件の当事者の一人から話を聞いている)や、横井庄一・小野田寛郎ら残留日本兵について触れている。
1981年に同名で映画化されている。
書誌情報
映画
1981年6月6日に公開された。製作は東京映画。配給は東宝。カラー、ビスタビジョンサイズ。上映時間は151分。
スタッフ
- 監督:森谷司郎
- 製作:大木舜二、内山甲子郎
- 原作:吉村昭
- 脚本:廣澤栄、森谷司郎
- 音楽:COSMOS
- 撮影:岡崎宏三
- 美術:栗原信雄
- 録音:高場豊
- 照明:山田昌和
- 編集:池田美千子
- チーフ助監督:鈴木一男
- スチール:蒔田研一
キャスト
- 長平:北大路欣也
- 源右衛門:坂上二郎
- 音吉:高橋長英
- 甚兵衛:水島涼太
- 儀三郎:岸田森
- 伊平次:渡瀬恒彦
- 忠八:桐原史雄
- 久七:小川隆一
- 重次郎:樋浦勉
- 由浩:酒井昭
- 清蔵:宮坂正則
- お絹:鷹巣豊子
- 長平の母:三田佳子
- 惣助:草野大悟
- 年配の水主:井上博一
- 得造:山本廉
- お栄:野口ふみえ