小笠原村
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小笠原村(おがさわらむら)
東京都南端,伊豆諸島の南にある太平洋上の島々からなる村。小笠原支庁に属する。1968年アメリカ合衆国より返還され,村設置。1979年村制。村域は,聟島列島,父島列島,母島列島,硫黄列島(火山列島),西之島,沖ノ鳥島,南鳥島からなる小笠原諸島の島々で構成。大部分が富士火山帯に属する火山島で,海岸には海食崖が見られ,平地に乏しい。人の住む父島,母島は亜熱帯植物が繁茂し,世界に 1属1種の珍種ワダンノキの自生地もあるが,ほかの島々は植物の種類は多くない。カツオ,マグロの好漁場を控え,重要な漁業地として知られる。熱帯果樹,観葉植物なども栽培されて,将来は漁業地,観光地として開発の期待が大きい。沖ノ鳥島(北緯 20°25′)は日本の南端で,南鳥島(東経 153°59′)は日本の東端。ほぼ全域が小笠原国立公園に属し,14地区(面積約 7.8km2)が海域公園地区に指定されている。硫黄列島の南硫黄島は全島が国の天然記念物で,原生自然環境保全地域に指定されている。2011年ほぼ全域が世界遺産の自然遺産に登録された。父島の二見港から東京,母島への定期便がある。
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