ブッダ・インターナショナル・サーキット
ブッダ・インターナショナル・サーキット(英語: Buddh International Circuit)は、インド・デリー近郊のノイーダ大都市圏にあるサーキット。2011年オープン。
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概要
2011年より開催されるF1・インドグランプリのために新たに建設されたサーキット。コース設計は昨今新設されるF1用サーキットと同様、ヘルマン・ティルケ率いるティルケエンジニアリングが担当した。同地には現在クリケット場やゴルフコース、高層マンション、オフィスビルなど多数の施設を持つ総合スポーツエリアとして「Jaypee Greens: Sports City」の建設が進められており、本サーキットはその中核施設となる。
また2012年からはFIA GT1世界選手権の開催が決定、オートバイのロードレース世界選手権(MotoGP)の開催も噂されている[1]。
当初は主催者にちなんで「ジェイピー・インターナショナル・レースサーキット」と呼ばれていたが、平和と静けさを意味する「ブッダ」から、開業前に現在の名称に変更された[2]。
建設工事は遅れ、前年インドで開催されたコモンウェルスゲームズの施設準備が不完全だったことや、韓国GPの開催地である霊岩サーキットの先例から、インドGP開催までに間に合うのか懸念されていた[3]。インドGPまで2週間となる2011年10月18日に正式開業したが、グランドスタンドは依然工事中だった[4]。また、開業前には用地取得を巡って農民が反対集会を行い、サーキットの破壊を予告するという騒動もあった[5]。しかし、本番では細かなトラブルはあったものの、運営・集客・コース設計のいずれにおいても関係者から高い評価を受けた[3][6]。
コースレイアウト
全長5.141kmのコースは2本のストレートと16のコーナーで構成される。土地の起伏を活かすようデザインしており、各所にアップダウンがある。路面は埃っぽく滑りやすい。
ピットレーンはF1でも最長の部類の600mあり、ピットインでのロスタイムが大きい。ターン1から3にかけては上り坂となり、ターン3への進入はブラインドとなっている。続くロングストレートが最大のオーバーテイクポイントとなり、ストレートエンドのターン4は競り合いでラインを選べるよう、コース幅が広く取られている。
セクター2は左右の切り返しとロングコーナーが続くテクニカルセクションとなっている。高速で回り込むターン10・11はイスタンブール・パークのターン8と似ているが、イスタンブールとは逆に出口に向けてRがきつくなる。
脚注
- ↑ 東京中日スポーツ・2010年11月24日付 19面
- ↑ “F1インドGP、会場名を「ブッダ・インターナショナル・サーキット」に変更”. F1-Gate.com. (2011年4月9日) . 2011閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 米家峰起 (2011年11月1日). “【F1】犬も走ったインドGP。初開催の評価は上々で将来性十分”. web sportiva . 2011閲覧.
- ↑ “F1インドGP:ブッダ・インターナショナル・サーキットが正式オープン”. F1-Gate.com. (2011年10月19日) . 2011閲覧.
- ↑ “インドの農家がブッダ・サーキット破壊を予告?”. F1トップニュース. (2011年8月9日) . 2011閲覧.
- ↑ “F1ドライバー、ブッダ・インターナショナル・サーキットに好印象”. F1-Gate.com. (2011年12月22日) . 2011閲覧.