アカマース
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アカマース(古希: Ἀκάμας, Akamās, ラテン語: Acamas)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してアカマスとも表記される。同名の人物が数名いる。
テーセウスの子
アテーナイの王テーセウスとパイドラーの子で、デーモポーンと兄弟。
父テーセウスが当時12歳(もしくは10歳)のヘレネーを誘拐し、祖母アイトラーのもとにあずけた時、兄弟はヘレネーに出会う。だが、ディオスクーロイがヘレネーを連れ戻しにアテーナイを攻め、祖母アイトラーは捕虜として連れ去られ、兄弟は追放させられた。彼らはエウボイア島のエレペーノール王のもとで成長した。 トロイア戦争ではギリシア軍側で参戦した。イーリオス攻撃の前、ヘレネーの返還を要求する使者としてディオメーデースとともにイーリオスを訪れる。イーリオス滞在中、プリアモスの娘ラーオディケーと恋に落ち、息子ムーニートスの父となる。ムーニートスは祖母アイトラーによって育てられたが、トラーキアのオリンタスで狩りの途中にヘビに噛まれて死んだ。イーリオス陥落の際には祖母アイトラーを救出した。
戦争が終わり、帰路の航海で船が水漏れ事故に遭い帰国が遅れた。9年後、帰国すると婚約者ピュリスが、待ち切れず自殺し、女神アテーナーによってアンズの木に変えられていた。駆け寄ってその幹を抱くと、アンズの木は葉も茂っていないのに一度に満開の花を咲かせたという。
系図
アンテーノールの子
アンテーノールの息子でアルケロコスと兄弟。トロイア戦争において、アイネイアースに随行する。
トラキアの武将
エウソーロスの息子。トロイア戦争において、ペイロオスと共にトラーキア勢を率いた。大アイアースによって殺される[1] 。