能動光学
提供: miniwiki
能動光学(のうどうこうがく、英: active optics)とは、レンズや鏡などの光学素子において、静的な、それ自身の剛性や架台に頼るのではなく、能動的に制御されるアクチュエータなどでそれらの性能を保つ・高めるシステムである。特に天体望遠鏡でコンピュータ制御により、例えば補償光学を実現する方法の一つである。これにより、薄くて軽い鏡による巨大な(大口径の)天体望遠鏡が可能になった。鏡は“たわむ”鏡でもいいし、分割鏡という小さな鏡の組み合わせでもよい。鏡の重さが減ると、望遠鏡の架台の部分も軽くすることができる。これは結果的に、より安くて強い構造をもつ望遠鏡を生み出すことにつながった。また、薄い鏡は夕暮れになるとすばやく冷えるため、よりよい画像を生み出せるようにもなった[1]。