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|選手名            = ランディ・メッセンジャー
 
|選手名            = ランディ・メッセンジャー
 
|英語表記          = Randy Messenger
 
|英語表記          = Randy Messenger
|選手写真ファイル名 = Tigers randymessenger 150523.JPG
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|写真のコメント    = 2015年5月23日 阪神甲子園球場にて
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|写真のコメント    =  
 
|所属球団          = 阪神タイガース
 
|所属球団          = 阪神タイガース
 
|背番号            = 54
 
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阪神には{{by|2010年}}シーズンから在籍。9シーズンに及ぶ在籍は、球団の歴代外国人選手として史上最長記録である(2018年シーズン開始時点)<ref>[https://www.daily.co.jp/tigers/2018/01/25/0010929426.shtml 阪神メッセンジャーが来日 9年目のシーズンへ「自分自身に期待しています」] デイリースポーツ 2018年1月25日</ref>。
 
阪神には{{by|2010年}}シーズンから在籍。9シーズンに及ぶ在籍は、球団の歴代外国人選手として史上最長記録である(2018年シーズン開始時点)<ref>[https://www.daily.co.jp/tigers/2018/01/25/0010929426.shtml 阪神メッセンジャーが来日 9年目のシーズンへ「自分自身に期待しています」] デイリースポーツ 2018年1月25日</ref>。
 
== 経歴 ==
 
=== マーリンズ時代 ===
 
ニューメキシコ大学を経て、{{by|1999年}}の[[ドラフト会議 (MLB)|MLBドラフト]]11巡目で[[フロリダ・マーリンズ]]に指名され契約。
 
 
{{by|2005年}}6月22日に[[フロリダ・マーリンズ]]で[[メジャーリーグベースボール|メジャー]]デビュー。メジャーで59試合に登板したが、2勝7敗で防御率は5.67に終わった。なおデビュー4戦目にあたる7月8日の対[[シカゴ・カブス]]戦では、5回一死から[[ドントレル・ウィリス]]に次ぐ2番手投手として登板し、後に阪神でチームメイトとなる[[マット・マートン]]と2打席対戦して右犠飛と右二塁打であったが、この試合がマートンのメジャーデビュー戦であった。
 
 
=== マリナーズ時代 ===
 
[[ファイル:Randy Messenger.jpg|サムネイル|シアトル・マリナーズ時代(2009年)]]
 
{{by|2008年}}に[[シアトル・マリナーズ]]に移籍し、[[リリーフ|中継ぎ]]で13試合に登板し[[防御率]]3.55の記録を残した。
 
 
{{by|2009年}}は3Aで52試合に登板、防御率2.86で25[[セーブ]]の好成績を挙げた。メジャーでは12試合に登板、0勝1敗で防御率4.35であった。9月19日の対[[ニューヨーク・ヤンキース]]戦は[[松井秀喜]]を全て直球で3球三振に打ち取った。同年オフに[[ロースター (MLB)|ロースター]]から外されて[[自由契約]]となった。
 
 
=== 阪神時代 ===
 
2009年12月10日に、[[阪神タイガース]]がメッセンジャーと契約したことを発表した<ref>[http://hanshintigers.jp/news/topics/info_1328a.html ランディ・メッセンジャー選手との契約完了について] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20091213155332/http://hanshintigers.jp/news/topics/info_1328a.html |date=2009年12月13日 }} 阪神タイガース公式サイト、2009年12月10日。</ref>。推定年俸60万[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]の1年契約。背番号は前年まで[[ジェフ・ウィリアムス]]が着用していた'''54'''に決まった。
 
 
{{by|2010年}}のシーズン当初は中継ぎとして起用されていたものの、不安定な投球が続いたことや[[先発投手]]の駒不足から、阪神はシーズン開始直後に[[ジェイソン・スタンリッジ]]を獲得、メッセンジャーはスタンリッジと入れ替わりで4月23日に二軍落ちした。二軍ではリリーフから先発への変更を目標に、長いイニングを投げるための調整を行った。その後、7月までは二軍暮らしを強いられたものの、[[先発ローテーション]]の一角だった[[ケーシー・フォッサム]]が不振から二軍落ちし、それに代わる先発投手として昇格。7月11日の対[[横浜DeNAベイスターズ|横浜ベイスターズ]]10回戦で来日後初先発し、6回2失点で勝利を挙げた。8月4日の対[[読売ジャイアンツ|読売ジャイアンツ(巨人)]]戦で[[内海哲也]]から左中間越えの大飛球を放ったところ、いったん本塁打と判定。[[ビデオ判定]]で打球が外野フェンスの最上部に当たっていることが判明したため、判定が二塁打に変更されたが、先発投手としては7回を2失点に抑えて勝利投手になった。しかし、9月8日の対[[中日ドラゴンズ]]戦で[[森野将彦]]に頭部[[死球]]を当てて危険球退場となり、その後も序盤に大量失点を与えたりと不安定な登板が続いて、5勝6敗、防御率4.93でシーズンを終えた。この成績のため翌年の契約は流動的であったが、新しく外国人選手を獲得するより計算できるとの首脳陣の判断により<ref>[http://www.sponichi.co.jp/osaka/base/201011/07/base223806.html メッセンジャー、残留…来年3月まで助っ人“凍結”] [[スポーツニッポン]]、2010年11月7日。</ref>オフに再び1年契約を結んだ<ref>[http://www.sanspo.com/baseball/news/101217/bsb1012170503009-n1.htm 虎・メッセ残留決定!単年契約4200万円] [[サンケイスポーツ]]、2010年12月17日。</ref>。シーズン後には土木作業でトレーニングする意味合いも兼ねて、自宅の庭に馬小屋とブルペンを自作して自主トレーニングをしていた<ref>[http://www.sanspo.com/baseball/news/110130/bsb1101300502010-n1.htm 虎・メッセ、庭にマイ・ブルペン作ったぜ] - SANSPO.COM 2011年1月30日</ref><ref>[http://www.daily.co.jp/tigers/2011/01/30/0003771524.shtml メッセ、自宅に馬小屋&ブルペン作った] - [[デイリースポーツ]] 2011年1月29日</ref>。
 
 
{{by|2011年}}には、スタンリッジと共に先発ローテーションに定着。8月6日の対[[東京ヤクルトスワローズ]]戦では、9回二死で失点し[[完封]]は逃したが、最後は9回1失点で阪神入り後としては初の[[完投]]勝利を挙げた。9月6日の対[[広島東洋カープ]]戦ではチーム一番乗りの10勝に到達。結局、[[能見篤史]]と並ぶチームトップの12勝(7敗)でシーズンを終えた。シーズン終了後には、前年度の年俸を3倍に増やすことを条件に、阪神球団との間で新たに2年契約を結んでいる。
 
 
{{by|2012年}}には、4月17日の対ヤクルト戦で来日初完封を記録。味方打線の低迷により勝ち星には恵まれなかったが、チームで最多の29試合の先発登板を記録し、最終戦で10勝目を挙げた。この好成績を背景に、一時はメジャーリーグへの復帰説が報じられていた<ref>[http://www.daily.co.jp/tigers/2012/11/04/0005502177.shtml メッセ流出危機!?ツインズが獲得調査] デイリースポーツ 2012年11月4日、2013年4月15日閲覧。</ref>。しかし、前年末に結んだ2年契約に沿って、シーズン終了後に阪神への残留を決めた。
 
 
{{by|2013年}}には、能見が公式戦開幕前の[[2013 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表|WBCに日本代表]]として参加したことを背景に、阪神の外国人投手としては{{by|1987年}}の[[マット・キーオ]]以来26年振り3人目の開幕投手に起用。ヤクルトとの開幕戦では、6回3失点という内容ながら、阪神の外国人投手としては{{by|1965年}}の[[ジーン・バッキー]]以来48年振りの開幕戦勝利を記録した<ref>{{cite news|title=ヤ斬りの虎・メッセ、48年ぶり開幕星や!|author=西垣戸理大|newspaper=サンケイスポーツ|date=2013-03-29|url=http://www.sanspo.com/baseball/news/20130329/tig13032905040009-n2.html|accessdate=2013-03-29}}</ref>。5試合に先発で登板した7月には、1完投勝利を含む4勝無敗、防御率2.43という好成績で、[[セントラル・リーグ|セントラル・リーグ(セ・リーグ)]]投手部門の[[月間MVP]]を初めて受賞。阪神の投手からは、5・6月の能見に次ぐ3ヶ月連続の受賞であった<ref>[http://npb.jp/award/2013/month/win_cl7.html 2013年7月度「日本生命月間MVP賞」受賞選手 (セントラル・リーグ)]日本野球機構(NPB)公式サイト</ref>。その一方で、9月17日の対広島戦では、来日後自己最多の150球(7回4安打1失点)を投げている。なお、シーズン通算の奪三振数が183に達したことから、シーズン終了後には、来日後初めてのタイトルとして、セ・リーグから[[最多奪三振 (日本プロ野球)|セントラル・リーグの最多奪三振投手]]として表彰。その一方で、阪神球団がシーズン終了後に[[マウロ・ゴメス]]と[[呉昇桓]]を獲得したことから、一軍へ同時に登録できる外国人選手数の上限(最大4名)との兼ね合いでスタンリッジと共に退団する可能性が報じられていた。結局、スタンリッジが退団([[福岡ソフトバンクホークス]]への復帰)に至ったのに対して、メッセンジャー自身は2年契約で阪神に残留した。
 
 
{{by|2014年}}には、阪神への在籍年数が5年に達した。同球団の外国人投手としてはウィリアムスに並ぶ長さである。レギュラーシーズンでは、4月29日の対広島戦から5月17日の対DeNA戦にかけて、甲子園球場での先発登板で3試合連続完封勝利を記録した<ref group="注">単純な3試合連続完封ではなく、甲子園での試合について3試合連続完封であり、途中の5月5日の対ヤクルト戦([[明治神宮野球場]])では4回5失点を記録している。</ref><ref name="sanspo20140518">{{Cite news|title=伝説や!阪神・メッセ、甲子園で3戦連続完封!!|newspaper=サンケイスポーツ|date=2014-05-18|author=西垣戸理大|url=http://www.sanspo.com/baseball/news/20140518/tig14051805040009-n1.html|accessdate=2014-05-18}}</ref>。阪神の投手による本拠地での公式戦3試合連続完封勝利は、1962年・1966年の[[村山実]]、1965年の[[ジーン・バッキー]]に次いで3人目である<ref name="sanspo20140518" />。9月2日の対DeNA戦(甲子園)では、8回3失点の12奪三振で勝利投手になるとともに、シーズン通算の奪三振が201に到達。この奪三振数は、2リーグ分立({{by|1950年}})以降のNPBの球団に在籍した外国人投手としての最多記録である<ref group="注">1リーグ時代の1940年に日系2世の[[亀田忠]]が297奪三振を記録。</ref><ref name=":0">『週刊ベースボール』2014年9月22日号、109ページ</ref>。また、日本人投手を含めたセントラル・リーグでのシーズン200奪三振は、[[井川慶]]が阪神時代の{{by|2003年}}に記録して以来10年振りの達成であった。結局、レギュラーシーズンでは13勝で自身初の[[最多勝利]]、226奪三振で2年連続最多奪三振投手のタイトルを獲得。ただし、13勝での最多勝利はリーグ史上最少記録であった<ref>http://baseballking.jp/ns/12089</ref>。チームのシーズン2位で迎えた[[ポストシーズン]]では、巨人との[[2014年のセントラル・リーグクライマックスシリーズ|クライマックスシリーズ ファイナルステージ]]で第3戦に先発。初回に[[阿部慎之助]]にCSでは巨人唯一の先制適時打を打たれ、3回には[[亀井善行]]にソロ本塁打を打たれたものの得点圏の場面では初回の阿部以外に得点を許さず、5回2失点の好投を見せた。最終的にチームは6回に同点に追いつき、7回に勝ち越しそのまま逃げきって勝利<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20141017-1383430.html] 阪神メッセンジャー粘投5回3安打2失点 nikkansports.com</ref>。[[福岡ソフトバンクホークス]]との[[2014年の日本シリーズ|日本シリーズ]]でも、第1戦と第5戦で先発を任された。かつての同僚であったスタンリッジと投げ合った甲子園での第1戦では勝利投手になったものの、チームの1勝3敗で迎えた[[福岡ヤフオク!ドーム]]での第5戦では、味方打線の貧打で好投が報われないままソフトバンクのシリーズ制覇を許した。
 
 
{{by|2015年}}には、前年から2kg増の体重122kgで春季キャンプをスタート<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20150202-1429594.html 阪神メッセ体重増122キロも問題なし]日刊スポーツ 2015年2月2日</ref>。公式戦では2年連続で開幕投手を任されたが、中日との開幕戦(3月27日・京セラドーム大阪)では、前年と同じ6回3失点という内容ながら2年連続の勝利を逸した(試合は延長10回の末に阪神が5-4でサヨナラ勝利)<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1452882.html 阪神メッセ6回3失点 先制許し「残念な結果に」]日刊スポーツ 2015年3月27日</ref>。その後の先発登板でも不安定な投球が続いたため、5月10日の対広島戦(甲子園)でリーグ最多の5敗目を喫したこと<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1474585.html 阪神メッセ、リーグ最多5敗目「悔しい」6回5失点]日刊スポーツ 2015年5月10日</ref>を機に、新外国人投手の[[マリオ・サンティアゴ]]と入れ替わる格好で翌11日に出場選手登録を抹消された<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1475165.html 鳴尾浜発サンティアゴ、抹消メッセ代役候補準備OK]日刊スポーツ 2015年5月12日</ref>。なお、抹消後の5月23日には、[[東北楽天ゴールデンイーグルス]]とのファーム交流戦([[阪神鳴尾浜球場]])に先発。5回1失点6奪三振という結果を残している<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1481157.html 阪神メッセ2軍戦で5回1失点「準備出来ているよ」]日刊スポーツ 2015年5月23日</ref>。同月29日に再登録を果たすと、同日の対[[埼玉西武ライオンズ]]戦([[西武プリンスドーム]])での先発登板でシーズン3勝目と11奪三振を記録。来日後の公式戦通算803奪三振も達成したことから、セントラル・リーグ在籍外国人投手の通算奪三振数で歴代2位に浮上した<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1484427.html 阪神メッセ「必死」復活3勝 11Kでバッキー超え]日刊スポーツ 2015年5月29日</ref>。さらに、この試合の1回裏から6月20日の対ヤクルト戦(甲子園)3回表まで、4試合にわたって自己最長の27イニング連続無失点を達成<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1495110.html 阪神メッセンジャー27回で連続無失点ストップ]日刊スポーツ 2015年6月20日</ref>。同月28日の対DeNA戦(甲子園)で来日後の通算奪三振数が832(NPBの歴代外国人投手では単独5位の記録)に達する<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1498962.html メッセンジャー832K、バッキー超え助っ人5位]日刊スポーツ 2015年6月28日</ref>と、8月12日の対中日戦(京セラドーム)では日米通算1000奪三振<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1522283.html 阪神メッセンジャー 先制打&日米通算1000K]日刊スポーツ 2015年8月13日</ref>、9月10日の対巨人戦(甲子園)ではNPB公式戦1000イニング登板に至った<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1536151.html 阪神メッセンジャーが公式戦1000回登板達成]日刊スポーツ 2015年9月10日</ref>。しかし、レギュラーシーズンの一軍公式戦通算成績は9勝12敗で、来日1年目(2010年)以来5年振りのシーズン1桁勝利に終わった<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1552508.html 阪神メッセンジャー帰国 2年連続開幕投手譲らん] 日刊スポーツ 2015年10月14日、同11月23日閲覧。</ref>。なお、チームのシーズン3位で迎えた[[ポストシーズン]]では、巨人との[[2015年のセントラル・リーグクライマックスシリーズ|クライマックスシリーズ ファーストステージ]]第2戦の先発登板(10月11日・東京ドーム)でチームにシリーズ唯一の勝利をもたらしている<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1551397.html 阪神メッセンジャー踏ん張った、CS1勝で逆王手] 日刊スポーツ 2015年10月11日</ref>。また、シーズン終了後の12月8日には、1年契約で残留することが球団から発表された<ref>[http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/12/08/kiji/K20151208011652770.html メッセンジャー、阪神残留 1年契約3億円で7年目] 日刊スポーツ 2015年12月8日</ref>。
 
 
{{by|2016年}}には、前年に続いて、京セラドームで中日との開幕戦(3月25日)に先発。7回途中4失点(10被安打)という内容で敗戦投手になった<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1622055.html 阪神メッセンジャー悔し開幕敗戦 熱投128球実らず]日刊スポーツ 2016年3月26日</ref>が、5回裏の第2打席で三塁ゴロながら一塁へ出ると、次打者・[[高山俊]]の打席中に単独で二塁への[[盗塁]]を企図した。公式戦では来日後初の企図であったが、この盗塁を成功させたばかりか、中日の捕手・[[桂依央利]]から二塁への送球が逸れる間に三塁まで進んだ<ref>[http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/03/25/kiji/K20160325012280930.html メッセ異例の単独二盗!西岡好走塁も!走る金本野球見せた]スポーツニッポン 2016年3月25日</ref>。阪神の投手が一軍の公式戦で盗塁を記録した事例は、[[1981年]]の[[小林繁]]以来35年振りで、外国人投手に限れば初めてであった<ref>[http://www.daily.co.jp/newsflash/tigers/2016/03/25/0008927146.shtml メッセ二盗成功!虎投手35年ぶり]デイリースポーツ 2016年3月25日</ref>。また、5月29日の対巨人戦(東京ドーム)8回裏に、[[亀井善行]]からの三振でNPB史上145人目(外国人投手では3人目)の一軍公式戦1000奪三振を達成<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1655477.html 阪神メッセンジャー1000奪三振も4敗、ほろ苦い]日刊スポーツ 2016年5月31日</ref>。8月には、34歳最後の日(12日)に対中日戦(京セラドーム)で自身2年振り・5度目のシーズン10勝に到達する<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1693904.html 若いぜ阪神メッセンジャー10勝!誕生日前夜祭だ]日刊スポーツ 2016年8月12日</ref>と、25日の対DeNA戦(横浜)で11勝目と来日後初の[[猛打賞]](3安打)を記録した。阪神の投手が自身の登板試合で猛打賞を記録した事例は、2006年の[[福原忍]]以来10年振りで、外国人投手では2002年の[[トレイ・ムーア]]以来であった<ref>[http://www.daily.co.jp/tigers/2016/08/26/0009426121.shtml メッセ猛打賞!虎助っ人02年ムーア以来、長男誕生日に贈った]デイリースポーツ 2016年8月26日</ref>。さらに、9月24日の対中日戦(ナゴヤドーム)では、シーズンの12勝目を自身2年振りの完封で挙げている<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1715080.html 阪神メッセンジャー2年ぶり完封、原口の配球に感謝]日刊スポーツ 2016年9月25日</ref>。一軍公式戦には通算28試合の登板で、11敗を喫しながらも、チーム最多の12勝と防御率3.01をマーク。シーズン終了後の11月29日には、2年契約でチームに残留することが球団から発表された<ref>[http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/11/29/kiji/K20161129013815820.html 阪神 メッセと2年契約、年俸3・5億円 8年目へ「優勝したい」]スポーツニッポン 2016年11月29日</ref>。
 
 
{{by|2017年}}には、3年連続の開幕投手として、3月31日の広島戦(マツダ)に登板。NPBの外国人投手では歴代最多(4度目)の開幕投手起用<ref>[http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/03/25/kiji/20170325s00001173126000c.html メッセ4度目開幕投手なら外国人投手で最多 助っ人対決は3例目]スポーツニッポン 2017年3月25日</ref>によってNPB一軍公式戦通算200試合登板を達成したほか、2013年以来2度目の開幕戦勝利を記録した。NPBの一軍開幕戦で通算2勝を挙げた外国人投手は、[[テリー・ブロス]]以来2人目である<ref name="opening">[http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/04/01/kiji/20170401s00001173105000c.html メッセ助っ投最多タイの開幕2勝目「チームメートに感謝したい」]スポーツニッポン 2017年4月1日</ref>。メッセンジャーは、この勝利を皮切りに、4月も先発登板の4試合で3連勝。開幕戦からの通算防御率を1.95にとどめたことも背景に、3・4月度のセ・リーグ投手部門月間MVPを受賞した<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1820521.html 阪神メッセンジャーが月間MVP、挑戦続けなお進化]日刊スポーツ 2017年5月9日</ref>。後に開幕戦からの連勝を5にまで伸ばすと<ref>[http://www.sanspo.com/baseball/news/20170518/tig17051821210016-n1.html 阪神が連勝ストップ…メッセ、8回2失点も援護なく初黒星]サンケイスポーツ 2017年5月18日</ref>、7月23日の対ヤクルト戦(神宮)では、3回表の打席で来日初本塁打を[[小川泰弘]]からのソロ本塁打で記録。先発投手としても8回を無失点に抑えた末に、2年連続・通算6度目のシーズン10勝を達成した<ref>[https://www.daily.co.jp/tigers/2017/07/23/0010398663.shtml メッセンジャー10勝目、来日初アーチの先制弾と投打でヒーロー]デイリースポーツ 2017年7月23日</ref>。NPBの外国人投手による通算6度目の一軍公式戦シーズン2桁勝利は、[[台湾]]出身の[[郭泰源]]に並ぶ歴代最多記録で、アジア圏以外の出身者としては初めてである<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/1860377.html メッセンジャー6度目2桁勝利なるか/セリーグ見どころ]日刊スポーツ 2017年7月23日</ref>。さらに、8月4日の対ヤクルト戦(京セラドーム)では、シーズンの11勝目をチーム初完封勝利で記録した<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/1867409.html 阪神メッセンジャー金本監督との約束守り今季初完封]日刊スポーツ 2017年8月5日</ref>。しかし、次に先発した8月10日の対巨人戦(東京ドーム)7回裏に、[[阿部慎之助]]が放ったライナーが右脚のくるぶし付近を直撃。その影響で緊急降板を余儀なくされたばかりか、翌11日の診断で右脚腓骨の骨折が判明した<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/1870545.html 阪神メッセンジャーが腓骨骨折 今季絶望の可能性も]日刊スポーツ 2017年8月11日</ref>ため、同日付で出場選手登録を抹消された。故障による抹消は来日後初めてで、8月中旬にはアメリカへ一時的に帰国<ref>[http://hanshintigers.jp/news/topics/info_5118.html ランディ・メッセンジャー選手の一時帰国について]阪神タイガース公式サイト 2017年8月16日</ref>。骨折した個所を固定させる手術を受けた。8月下旬から<ref>[http://hanshintigers.jp/news/topics/info_5131.html ランディ・メッセンジャー選手の再来日について]阪神タイガース公式サイト 2017年8月28日</ref>日本でリハビリに取り組む<ref>[https://www.daily.co.jp/tigers/2017/08/29/0010504713.shtml メッセンジャーがリハビリ開始 「順調ならシーズン終了までに2試合は投げられる」]デイリースポーツ 2017年8月31日</ref>と、9月27日の[[ウエスタン・リーグ]]対広島戦(甲子園)から実戦に復帰<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/201709270000341.html 阪神メッセンジャー二軍で2回無失点 上々の復帰戦]日刊スポーツ 2017年9月27日</ref>。10月10日の中日とのレギュラーシーズン最終戦(甲子園球場)で、先発投手として一軍公式戦2ヶ月振りの先発登板を果たすと、4回を投げ終えたところでセ・リーグの最終規定投球回数に到達した。レギュラーシーズンでの最終規定回数到達は7シーズン連続で、この年にNPBの球団と契約していた投手では最も長く、最終登板では球団タイ記録の7者連続奪三振も達成した<ref>[http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/10/10/kiji/20171010s00001173227000c.html メッセンジャー復帰戦で4回零封!7年連続規定投球回到達&球団タイ7連続K「本当にいい日」 ]スポーツニッポン 2017年10月10日</ref>。さらに、チームがレギュラーシーズン2位で[[2017年のセントラル・リーグクライマックスシリーズ|クライマックスシリーズ]]への進出を決めたことから、10月13日にはDeNAとのファーストステージ第1戦(甲子園)に先発。前述した骨折からわずか2ヶ月後にもかかわらず、レギュラーシーズンの最終登板から中3日で先発したばかりか、6回無失点の好投で勝利投手になった<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/201710150000066.html 阪神メッセンジャー勝利熱望 骨折から復活6回0封 ]日刊スポーツ 2017年10月15日</ref>。チームは第2戦からの2連敗によってファイナルステージへの進出を逃したが、第3戦終了後の10月20日には、前年末に締結した2年契約に沿ってチームへ残留することが球団から発表された<ref>[http://hanshintigers.jp/news/topics/info_5232.html 外国人選手との契約締結について]阪神タイガース公式サイト 2017年10月20日</ref>。
 
 
{{by|2018年}}には、3月30日の対巨人戦(東京ドーム)に、4年連続の開幕投手として先発。「一軍公式戦開幕戦への4年連続登板」というNPBの歴代外国人投手最長記録を達成するとともに、7回1失点の好投でシーズン初勝利を挙げたことによって、開幕戦での通算勝利数が歴代外国人投手で最多の3勝に到達した<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/201803310000379.html 阪神メッセンジャー気迫G斬り、外国人最多開幕3勝] 日刊スポーツ 2018年3月31日</ref>。次に先発した4月5日の対DeNA戦(横浜)で、阪神の外国人投手としては1965年のバッキー以来2人目の開幕2連勝を記録<ref>[https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/04/06/kiji/20180405s00001173501000c.html メッセンジャー バッキー以来53年ぶり開幕2連勝「楽に投げられた」 ] 日刊スポーツ 2018年4月6日</ref>。同月12日の対広島戦(甲子園)では、2回表2死満塁から[[松山竜平]]へ四球を出した直後に、球審の[[白井一行]]へ暴言を吐いたとして、NPB一軍公式戦では自身2度目(審判への侮辱行為では初めて)の退場処分を受けた<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/201804120000868.html メッセンジャーが暴言で退場、阪神ではマートン以来] 日刊スポーツ 2018年4月12日</ref>。同月16日付で、NPBの国内[[フリーエージェント (日本プロ野球)|FA]]権を取得([[#人物|詳細後述]])<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/201804160000506.html 阪神メッセンジャーFA権取得も「ここで終えたい」] 日刊スポーツ 2018年4月16日</ref>。3・4月には、4勝1敗、防御率1.82という好成績を残した末に、セ・リーグ投手部門3・4月度の月間MVPを受賞した。通算3回目の受賞で、阪神の外国人選手としては歴代最多である<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/201805090000424.html 阪神メッセンジャー月間MVP「少し特別」外国人最多3度目] 日刊スポーツ 2018年5月9日</ref>。7月にはセ・リーグの監督推薦選手として、来日9年目にして初の[[2018年のオールスターゲーム (日本プロ野球)|NPBオールスターゲーム]]への出場を果たした<ref>[http://npb.jp/allstar/2018/roster_cl_pix.html マイナビオールスターゲーム2018 出場者(セントラル・リーグ)]NPB日本野球機構</ref>。7月22日の対横浜DeNA戦(横浜スタジアム)では、7回2失点の好投でシーズン10勝に到達<ref>[https://mainichi.jp/articles/20180723/k00/00m/050/133000c 日本通算94勝目 阪神・メッセンジャー] 毎日新聞 2018年7月22日</ref>。NPBの外国人選手として歴代単独最多の通算7度目のシーズン2桁勝利達成となった<ref>[https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/07/22/kiji/20180722s00001173540000c.html 阪神 メッセ「今年の目標」早くも達成 通算7度目の2桁勝利 外国人投手史上最多] スポニチアネックス 2018年7月22日</ref>。また、この試合の3回裏に[[桑原将志]]から奪った空振り三振でシーズン100奪三振を達成、こちらも外国人選手として歴代最多となる8年連続8度目のシーズン100奪三振を記録した<ref>[https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/07/23/kiji/20180723s00001173065000c.html 阪神メッセ 助っ投史上初7度目10勝 来日9年目で金字塔] スポニチアネックス 2018年7月23日</ref>。
 
 
== 選手としての特徴 ==
 
身長198cm、体重121kgの巨漢投手で、[[オーバースロー]]から[[フォーシーム]]はかつては最速98mph(約157.7km/h)をマークしており、その後コントロールを重視するようになったものの、依然として平均球速約147km/h<ref>{{cite news|url=http://www.nikkei.com/article/DGXMZO79547890R11C14A1000000/?df=2|title=幸運・不運だった投手は 統計学的にプロ野球分析|newspaper=日本経済新聞|publisher=[[日本経済新聞]]|date=2014-11-12|accessdate=2014-11-12}}</ref>(日本での最速は156km/h<ref>{{Cite news|url=http://www.sanspo.com/baseball/news/20140806/tig14080605020009-n1.html|title=阪神・メッセ、大荒れ8失点も9勝「“神宮の呪い”か」|newspaper=SANSPO.COM|date=2014年8月6日}}</ref>)の球速を維持している。変化球の主な持ち球は、[[スライダー (球種)|スライダー]]、[[フォークボール]]、落差のある[[カーブ (球種)|カーブ]]などである。中でもフォークが高く評価されている<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/201804060000390.html 阪神梅野、メッセンジャーの快投導く配球に充実感] 日刊スポーツ (2018年4月6日)</ref><ref>{{cite news|url=http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=001-20141006-12|title=奪三振王独走の阪神メッセンジャー 配球面の変化|newspaper=|publisher=週刊ベースボールONLINE|date=2014-09-26|accessdate=2016-05-05}}</ref>。
 
 
2度の最多奪三振のタイトルを獲得している通り奪三振能力に長け、通算[[奪三振率]]は8.45を記録している他、2010年から2017年までの在籍8年のうち9.00を超える奪三振率を3度記録している<ref>[https://baseball.yahoo.co.jp/npb/player/500502/year ランディ・メッセンジャー 年度別・通算成績]Sports Navi 2017年12月26日閲覧</ref>。また、2014年に記録したシーズン226奪三振は2リーグ分裂後の'''外国人投手としてNPB最多記録'''であり<ref name=":0" />、通算1271奪三振は外国人投手の中で[[郭源治]](1415奪三振)に次ぐ歴代2位である(数字は全て2017年シーズン終了時点)<ref>[https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/803476/ 阪神・メッセンジャー“無敵レジェンドへ”へ外国人記録すべて抜く!]東スポweb 2017年10月21日</ref><ref>[http://npb.jp/bis/history/ltp_so.html 歴代最高記録 奪三振 【通算記録】]NPB.jp 日本野球機構 2017年12月26日閲覧</ref><ref group="注">外国人枠が設けられていなかった時代を含めた場合、[[ヴィクトル・スタルヒン]]が1960奪三振で歴代1位、郭は2位、メッセンジャーは3位となる。</ref>。
 
 
阪神入団1年目途中で先発転向して以後、7回まで投げても8回からは継投に入ることが多く[[完投]]がなかったが、2011年8月6日の対ヤクルト戦において1失点で来日初の完投勝利を挙げた<ref>[http://www.sanspo.com/baseball/news/110806/bsb1108062109018-n1.htm 阪神・メッセ好投!ヤクルトに連勝で5割復帰] SANSPO.COM 2011年8月6日</ref>。翌年より完投・[[完封]]が増え、{{by|2012年}}から3年連続でリーグ最多完封、{{by|2013年}}から2年連続でリーグ最多完投を記録するなど、先発完投型投手となっている。
 
 
中6日で投げる先発投手の多い日本プロ野球界において、中5日(あるいは中4日)で投げることを苦にしない投手の1人で、球界有数の「超タフネス投手」と称される<ref>[http://www.sanspo.com/baseball/news/20140117/tig14011705040010-n2.html メッセ独占激白!中4日でも5日でも投げるぜ!!] -サンケイスポーツ 2014年1月17日</ref>。阪神への入団後は、前述した2017年8月11日付での出場選手登録抹消まで、故障による戦線離脱を経験していなかった。その2017年も、抹消の原因になった右脚腓骨の骨折当初はシーズン中の復帰が絶望視されていたにもかかわらず、一軍のレギュラーシーズン最終戦やポストシーズンの試合で先発登板を果たしている。
 
 
2014年には全31試合の登板の内、中5日で15回、中4日で6回の登板をこなした<ref>[http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20150302-OHT1T50152.html 【阪神】メッセンジャー、中4、5日“封印”し「GC倒優先ローテ」] -スポーツ報知  2015年3月3日 </ref><ref name="messengerdaily2016">{{Cite web|publisher=デイリースポーツ|url=http://www.daily.co.jp/opinion-d/2016/12/27/0009783381.shtml|title=【野球】阪神・メッセンジャー 5年連続3000球超えの信頼度はピカイチ 球史に残る名助っ人|accessdate=2016-12-27}}</ref>。さらに、2012年から2016年までは、5シーズン連続で「[[投球回]]180以上、総投球数3000以上、[[奪三振]]160以上」を達成。2016年シーズンには、先発で登板した28試合のうち、4試合で総投球数が130球を上回っていた<ref name="messengerdaily2016" />。
 
 
== 人物 ==
 
[[城島健司]]はマリナーズ時代の同僚であり、同時期にマリナーズから阪神へ入団した。メッセンジャーの阪神入団にあたり、先に阪神への入団が決定していた城島は「彼なら絶対できる」と評価していた。
 
 
来日後に[[ラーメン]]が好物となり、遠征先に必ず行きつけの[[ラーメン店]]を作り、先発登板の前日は必ずラーメンを食べている<ref>[http://www.daily.co.jp/tigers/2012/11/30/0005564120.shtml メッセ残留決め手は大好物のラーメン] デイリースポーツ 2012年11月30日</ref>。ラーメン店チェーンの[[天下一品]]では「[[こっさり]]」(「こってり」と「あっさり」のミックス)がお気に入り<ref>[https://web.archive.org/web/20110603061927/http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/npb/news/CK2011053102000051.html 札幌ラーメン ハム食うメッセ] - 中日スポーツ 2011年5月31日</ref>。最も好きなラーメン店は[[吉村家]]<ref>[http://www.sanspo.com/baseball/news/20160131/tig16013105020006-n2.html 虎・メッセ、家系ラーメンで決起集会!助っ人キャプテン任せと系] サンスポ 2016年1月31日</ref>。「もやしを入れるとダシの味が変わってしまう」との理由で「チャーシューだけラーメン」にこだわっていることをテレビ番組で公言したり、甲子園球場内限定で販売するラーメンのプロデュースを手掛けたりするなど、ラーメンに対する熱意も非常に高い<ref>[http://yakyutaro.jp/r.php?hash=avnKe ズズッとすするエルドレッド(広島)。マックオンリーの偏食・クルーンらに見る「助っ人選手と日本食」] 週刊野球太郎 2017-06-13(火)12:00</ref>。2015年シーズンから同球場で販売中のプロデュースメニュー「[http://www.hanshin.co.jp/koshien/shop/gourmet/product/059.html メッセの豚骨醤油ラーメン]」については、(麺以外の料理を含む)阪神選手のプロデュースメニューで、2016年シーズンまでに2シーズン続けてトップの売上を記録<ref>[http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/423690/ 阪神メッセの発奮材料は「新ラーメン」] - 東京スポーツ 2015年7月20日</ref>。「メッセ盛り」と称する大盛りも注文できることが特徴で、期間限定メニューや派生メニューの販売にまで発展している。
 
 
2015年4月22日には、横浜スタジアムでの対DeNA戦に先発で登板したが、6回7失点という内容で敗戦投手になった。また、3回表無死1塁で迎えた第1打席では、DeNA先発の[[ギジェルモ・モスコーソ]]に対してスイングの気配を見せないまま見逃し三振。4回表1死1塁で迎えた第2打席では、首脳陣から犠打の指示が出ていたにもかかわらず、ボールコースの初球で[[バスター]]を失敗すると3球で見逃し三振に倒れた。打席でのこのような様子が「ナインの士気を下げかねない無気力プレー」と報じられたことから、阪神球団では翌23日に、高野栄一本部長が報道陣にプレーの経緯を説明する事態に至った。メッセンジャー自身は、「第1打席では、モスコーソの[[スライダー (球種)|スライダー]]を待つために、あえて打つ気配を見せなかった。第2打席では、犠打のサインを見逃したため、自分の判断でバスターを試みた」という言い分で、前述の報道を否定している<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1466082.html メッセ無気力騒動は勘違い サイン無視バスター] - 日刊スポーツ 2015年4月24日</ref>。この年のメッセンジャーは、上記の試合を含めて、横浜スタジアムでの公式戦4試合に全て先発で登板。セントラル・リーグの本拠地球場では唯一の未勝利(0勝2敗)で、防御率4.15、3被本塁打を記録するなど、マウンドとの相性の悪さを露呈していた<ref>[http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/04/23/kiji/K20150423010220810.html 打たれて笑顔、打席ではサイン無視?メッセ“イライラ”7回6失点KO] - スポーツニッポン 2015年4月23日</ref>。
 
 
阪神入団9年目の2018年の4月16日に、[[NPB]]の[[フリーエージェント (日本プロ野球)|国内FA権]]を取得。[[2019年]]以降は、権利行使の有無を問わずNPBのいずれかの球団と契約すれば、[[外国人枠 (日本プロ野球)|外国人選手枠]]の対象から外れて日本人選手と同じ扱いを受けることができる([http://hanshintigers.jp/news/topics/info_4891.html 参考])<ref group="注">ソフトバンクへの復帰を経て、2016年からロッテへ移籍したスタンリッジは、ロッテ在籍中の2017年5月に国内FA権を取得。2017年限りでロッテを退団した後に、日本人選手と同等の扱いでNPBの他球団と契約できる状況にあった([http://www.nikkansports.com/baseball/news/1824403.html 参考])が、契約に至らないまま2018年8月1日に現役引退を表明した。これに対して、メッセンジャーは阪神入団1年目の2010年4月23日に、スタンリッジと入れ替わる格好で出場選手登録を抹消。同年7月11日に再び登録されるまで、およそ2ヶ月半にわたって二軍での再調整を余儀なくされたこと([http://www.tigers-fan.net/10/itigun10.htm 参考])が、NPB国内FA権最短取得の障害になっている。上記の登録抹消がグラウンド上での故障以外の理由によることや、前年(2009年)のシーズン中にNPBのどの球団とも契約していなかったことから、メッセンジャーにはNPBの野球協約で定めている「[http://npb.jp/announcement/2016/fa_about.html FA権の取得に関する故障者特例措置]」(通算登録日数に最大で60日の加算を認める措置)が適用されない。</ref>。外国人選手の国内FA権取得はNPB史上9人目で、阪神に在籍中の外国人選手が国内FA権を取得するのは、球団史上初めての事例<ref>[https://www.daily.co.jp/tigers/2018/04/17/0011171024.shtml メッセンジャー、生涯虎宣言 国内FA権取得も「ここでキャリア終えたい」] デイリースポーツ 2018年4月17日</ref>。1球団だけの在籍で国内FA権を取得した外国人選手は、1996年の[[郭泰源]]、2011年の[[許銘傑]](いずれも西武)に次いでNPB史上3人目だが、アジア圏以外の地域出身の選手および、セ・リーグの球団に在籍する外国人選手では初めてである<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/201804170000231.html メッセンジャーで9人目/FA権取得した外国人選手] 日刊スポーツ 2018年4月17日</ref>。
 
 
NPBのオールスターゲームとは、2018年にセ・リーグの監督推薦選手として出場権を得るまで縁がなかった。メッセンジャー自身はかねてから出場を熱望していたため、監督推薦選手の発表会見では、「過去にもオールスターゲームへの出場に値する成績を残したことがあったと思うので、9年かかったことは少し残念」というコメントを残している<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/201807030000417.html 阪神メッセンジャー待望球宴「9年かかって残念」?] - 日刊スポーツ 2018年7月3日</ref>。実際には、京セラドーム大阪で7月13日に催された第1戦で、2回裏から2番手投手として初登板。公式戦を含めても2010年以来の救援登板ながら、ストレートだけで29球を投げ込んだ末に、2イニングを無失点に抑えている<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/201807130000823.html 初の球宴メッセンジャー、全て直球勝負で2回無失点] 日刊スポーツ 2018年7月13日</ref>。
 
 
オフシーズンにはアメリカの自宅で過ごすが、2016年まで住んでいた[[ケンタッキー州]]の自宅では、自主トレーニング用のマウンドや馬小屋を自作していた<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20110130-730785.html 阪神メッセ、マウンド&馬小屋製作トレ]日刊スポーツ 2011年1月30日</ref>。阪神入団後の2016年に購入した[[テネシー州]]の自宅でも、庭に生えている木を[[チェーンソー]]で切り倒した後に鉈で割って薪に使うなど<ref>[https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201711020002-spnavi 阪神・メッセンジャーのオフの過ごし方「開幕投手は僕しかいない気持ちで」 - スポーツナビ]</ref>、独自のトレーニングを継続している。
 
 
阪神で外国人投手としての先輩にあたる[[ジーン・バッキー]]とは、直接会ったことがないにもかかわらず、阪神入団後の2013年にSNSでメッセージを送り合ったことをきっかけに親交を深めている<ref>[http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20171014-21 阪神 メッセンジャーとバッキーの友情物語]週刊ベースボールONLINE 2017年10月14日</ref><ref>[https://full-count.jp/2018/07/04/post147096/ 元阪神バッキー、100勝超え狙う後輩メッセンジャーを米紙に語る 「生きているうちに」]FullCount 2018年7月4日</ref>。『[[ニューヨーク・タイムズ]]』では、バッキーへのインタビューを基に、2人の親交を物語る特集記事を2018年7月2日付の紙面に掲載した<ref>[https://www.nytimes.com/2018/07/02/sports/baseball/randy-messenger-hanshin-tigers.html A 50-Year-Old Japanese Baseball Record Unites Two American Pitchers] - NewYork Times 2018年7月2日</ref>。
 
 
== 詳細情報 ==
 
=== 年度別投手成績 ===
 
{|{{投手成績}}
 
|-
 
|style="text-align:center;"|{{by2|2005}}
 
|rowspan="3" style="text-align:center;white-space:nowrap;"|[[マイアミ・マーリンズ|FLA]]
 
|29||0||0||0||0||0||0||0||2||----||178||37.0||39||5||30||7||0||29||1||0||22||22||5.35||1.86
 
|-
 
|style="text-align:center;"|{{by2|2006}}
 
|59||0||0||0||0||2||7||0||9||.222||275||60.1||72||8||24||2||1||45||3||0||42||38||5.67||1.59
 
|-
 
|rowspan="2" style="text-align:center;"|{{by2|2007}}
 
|23||0||0||0||0||1||1||0||6||.500||103||23.2||27||0||9||2||0||12||0||0||7||7||2.66||1.52
 
|-
 
|rowspan="2" style="text-align:center;white-space:nowrap;"|[[サンフランシスコ・ジャイアンツ|SF]]
 
|37||0||0||0||0||1||3||1||5||.250||188||40.2||58||4||12||3||1||22||1||0||23||23||5.09||1.72
 
|-style="background-color:#f2f2f2;"
 
!style="text-align:center;"|'07計
 
|60||0||0||0||0||2||4||1||11||.333||291||64.1||85||4||21||5||1||34||1||0||30||30||4.20||1.65
 
|-
 
|style="text-align:center;"|{{by2|2008}}
 
|rowspan="2" style="text-align:center;white-space:nowrap;"|[[シアトル・マリナーズ|SEA]]
 
|13||0||0||0||0||0||0||1||2||----||57||12.2||16||1||5||1||1||7||0||0||5||5||3.55||1.66
 
|-
 
|style="text-align:center;"|{{by2|2009}}
 
|12||0||0||0||0||0||1||0||1||.000||43||10.1||13||3||0||0||0||5||1||0||5||5||4.35||1.26
 
|-
 
|style="text-align:center;"|{{by2|2010}}
 
|rowspan="8" style="text-align:center;white-space:nowrap;"|[[阪神タイガース|阪神]]
 
|26||14||0||0||0||5||6||0||1||.455||350||80.1||88||10||31||4||1||48||3||0||49||44||4.93||1.48
 
|-
 
|style="text-align:center;"|{{by2|2011}}
 
|25||25||1||0||0||12||7||0||0||.632||616||150.0||129||6||45||3||3||122||4||0||50||48||2.88||1.16
 
|-
 
|style="text-align:center;"|{{by2|2012}}
 
|30||'''29'''||3||'''2'''||0||10||11||0||0||.476||801||196.2||165||7||65||5||4||166||5||0||65||55||2.52||1.17
 
|-
 
|style="text-align:center;"|{{by2|2013}}
 
|30||'''29'''||'''6'''||'''3'''||'''3'''||12||8||0||0||.600||'''811'''||'''196.1'''||174||13||56||0||4||'''183'''||5||1||68||63||2.89||1.17
 
|-
 
|style="text-align:center;"|{{by2|2014}}
 
|31||'''31'''||'''3'''||'''3'''||0||'''13'''||10||0||0||.565||'''872'''||'''208.1'''||'''188'''||14||'''69'''||0||8||'''226'''||8||0||81||74||3.20||1.23
 
|-
 
|style="text-align:center;"|{{by2|2015}}
 
|29||'''29'''||0||0||0||9||12||0||0||.429||799||193.2||163||10||60||0||4||194||5||0||68||64||2.97||1.15
 
|-
 
|style="text-align:center;"|{{by2|2016}}
 
|28||'''28'''||2||1||0||12||11||0||0||.522||'''791'''||'''185.1'''||'''178'''||11||60||2||1||177||4||0||73||62||3.01||1.28
 
|-
 
|style="text-align:center;"|{{by2|2017}}
 
|22||22||1||1||0||11||5||0||0||.688||594||143.0||134||5||44||0||1||155||2||0||42||38||2.39||1.24
 
|-
 
!colspan="2"|[[メジャーリーグベースボール|MLB]]:5年
 
|173||0||0||0||0||4||12||2||25||.250||844||184.2||225||21||80||15||3||120||6||0||104||100||4.87||1.65
 
|-
 
!colspan="2"|[[日本プロ野球|NPB]]:8年
 
|221||207||16||10||3||84||70||0||1||.545||5634||1353.2||1219||76||430||14||26||1271||36||1||496||448||2.98||1.22
 
|}
 
* 2017年度シーズン終了時
 
* 各年度の'''太字'''はリーグ最高
 
 
=== タイトル ===
 
; NPB
 
* [[最多奪三振 (日本プロ野球)|最多奪三振]]:2回(2013年、2014年)
 
* [[最多勝利]]:1回(2014年)
 
 
=== 表彰 ===
 
; NPB
 
* [[月間MVP (日本プロ野球)|月間MVP]]:3回(投手部門:2013年7月、2017年3月・4月、2018年3月・4月)
 
* [[日本選手権シリーズ|日本シリーズ]]敢闘選手賞:1回(2014年)
 
 
=== 記録 ===
 
; NPB投手記録
 
* 初登板:2010年3月26日、対[[横浜DeNAベイスターズ|横浜ベイスターズ]]1回戦([[大阪ドーム|京セラドーム大阪]])、8回表に4番手で救援登板、1回無失点
 
* 初ホールド:2010年3月30日、対[[広島東洋カープ]]1回戦([[MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島]])、8回裏に2番手で救援登板、1回無失点
 
* 初奪三振:2010年4月8日、対[[読売ジャイアンツ]]3回戦([[阪神甲子園球場]])、9回表に[[高橋由伸]]から空振り三振
 
* 初先発・初勝利:2010年7月11日、対横浜ベイスターズ10回戦(阪神甲子園球場)、6回2失点
 
* 初完投勝利:2011年8月6日、対[[東京ヤクルトスワローズ]]7回戦(京セラドーム大阪)、9回1失点
 
* 初完封勝利:2012年4月17日、対東京ヤクルトスワローズ3回戦([[神戸総合運動公園野球場|ほっともっとフィールド神戸]])、9奪三振1四球
 
 
; NPBその他の記録
 
* シーズン奪三振:226 ※2リーグ制以降の外国人選手では最多
 
* [[オールスターゲーム (日本プロ野球)|オールスターゲーム]]出場:1回 (2018年)
 
 
; NPB打撃記録
 
* 初安打:2010年7月28日、対横浜ベイスターズ12回戦(阪神甲子園球場)、3回裏に[[清水直行]]から二塁内野安打
 
* 初打点:2011年6月25日、対読売ジャイアンツ8回戦(阪神甲子園球場)、2回裏に[[内海哲也]]から中前適時打
 
* 初盗塁:2016年3月25日、対中日ドラゴンズ1回戦(京セラドーム大阪)、5回裏に二盗(投手:[[大野雄大]]、捕手:[[桂依央利]])
 
* 初本塁打:2017年7月23日、対東京ヤクルトスワローズ15回戦([[明治神宮野球場]])、3回表に[[小川泰弘]]から右越ソロ
 
 
; MLB、NPBにまたがった記録
 
* 日米通算1000投球回:2014年9月20日、対[[中日ドラゴンズ]]23回戦(阪神甲子園球場)、3回表に[[高橋周平]]を空振り三振に打ち取って達成
 
 
; NPB節目の記録
 
* 1000投球回:2015年9月10日、対読売ジャイアンツ22回戦(阪神甲子園球場)、1回表二死目、[[片岡易之|片岡治大]]を右飛に打ち取って達成 ※史上342人目
 
* 1000奪三振:2016年5月29日、対読売ジャイアンツ10回戦([[東京ドーム]])、8回裏に[[亀井善行]]を空振り三振に打ち取って達成 ※史上145人目(NPBの外国人投手では史上4人目)
 
 
=== 背番号 ===
 
* '''23'''  (2005年 - 2007年)
 
* '''26'''  (2008年 - 2009年)
 
* '''54'''  (2010年 - )
 
 
=== 登場曲 ===
 
* 『Blind』 - [[コーン (バンド)|korn]](2010年 - 2011年)
 
* 『Nevadian』 - Shorty T da Gator(2012年 - )
 
 
== 関連情報 ==
 
=== 著書 ===
 
* 『ランディ・メッセンジャー すべてはタイガースのために』([[洋泉社]]、2018年7月、ISBN 9784800315120)
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
 
 
=== 注釈 ===
 
=== 注釈 ===
 
{{Reflist|group="注"}}
 
{{Reflist|group="注"}}
 
=== 出典 ===
 
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
+
{{Reflist}}
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[北米・欧州出身の日本プロ野球外国人選手一覧#アメリカ合衆国]]
 
* [[阪神タイガースの選手一覧]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
{{MLBstats |mlb= 434591|espn= 6330 |br= m/messera01|fangraphs= 2658|cube= Randy-Messenger |brm= messen001ran}}
 
{{NPB|93195131|R.メッセンジャー}}
 
* [http://hanshintigers.jp/data/player/2018/54.html ランディ・メッセンジャー] - 阪神タイガース公式サイト
 
 
 
{{阪神タイガース}}
 
{{Navboxes|title=業績
 
|list1=
 
{{日本シリーズ敢闘賞}}
 
{{セントラル・リーグ最多勝投手}}
 
{{セントラル・リーグ最多奪三振}}
 
{{阪神タイガース開幕投手|阪神タイガース}}
 
{{日本シリーズ第1戦先発投手 (セ・リーグ)}}
 
}}
 
  
 
{{デフォルトソート:めつせんしや らんてい}}
 
{{デフォルトソート:めつせんしや らんてい}}

2018/8/7/ (火) 22:50時点における最新版

ランドール・ジェローム・メッセンジャーRandall Jerome "Randy" Messenger, 1981年8月13日 - )は、阪神タイガースに所属するアメリカ合衆国ネバダ州出身のプロ野球選手投手)。右投右打。スポーツ新聞などの見出しでは「メッセ」と略されることもある。

阪神には2010年シーズンから在籍。9シーズンに及ぶ在籍は、球団の歴代外国人選手として史上最長記録である(2018年シーズン開始時点)[1]

脚注

注釈

出典