「イーリオネー」の版間の差分

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イーリオネー古希: Ἰλιόνη, Īlionē)は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してイリオネとも表記される。トロイアの王プリアモスヘカベーの娘で、トラーキアのケルソネーソスの王ポリュメーストールの妻となり、デーイピュロスを生んだ。

ヒュギーヌスによると、イーリオネーはプリアモスから生まれたばかりの末の弟ポリュドーロスを預けられた。そこでイーリオネーはトロイアが滅亡してもポリュドーロスが生き延びられるように、デーイピュロスとを入れ替え、ポリュドーロスを我が子として育てた。後にトロイア戦争でトロイアが滅亡したとき、ギリシア軍はポリュメーストールに莫大な報酬と引き換えにポリュドーロスを殺すことを求め、ポリュメーストールは自分の子デーイピュロスをポリュドーロスと思って殺した。その後、ポリュドーロスが成長すると真実を話し、ポリュメーストールを殺すことを勧めた[1]

脚注

  1. ヒュギーヌス、109。

参考文献