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[[File:シャープペンシルの先(芯を出した様子).png|thumb|シャープペンシルの先(芯を出した様子)]]
'''シャープペンシル'''({{Lang-en-jp|sharp pencil}})とは、細い[[黒鉛]]の芯を繰り出して用いる機械式[[筆記具]]である<ref name="jpo-card-F2">[https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/pdf/card/F2.pdf 意匠分類定義カード(F2)] 特許庁</ref>。略称で「'''シャープ'''」、「'''シャーペン'''」とも呼ばれ、「'''シャープペン'''」の表記も一般に見られる<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%97-4333#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89 シャープ], [https://kotobank.jp/word/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%9A%E3%83%B3-524417#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89 シャーペン], ''デジタル大辞泉'', 小学館.</ref><ref name="zebra2015PrimarySchoolSurvey">[http://www.zebra.co.jp/press/news/2015/1222_2.html 小学生のシャープペン使用実態調査], ゼブラ, 2015年12月21日, 2016年4月9日閲覧.</ref>。
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'''シャープペンシル'''({{Lang-en-jp|sharp pencil}}
  
==概要==
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機械的な操作で芯を軸から出し入れする筆記用具の一種。1838年にアメリカ合衆国のキーランが「エバーシャープ」(常に鋭い)の商標で発売したのが最初といわれる。日本には 1877年に初めて輸入され,1915年には[[シャープ]]の創業者[[早川徳次]]によって,早川式繰出鉛筆が独創された。これが「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」という名前で販売され,人気を博したことで,単にシャープペンシルと呼ばれるようになった。当初は[[鉛筆]]のものと同様の芯が用いられていたが,1960年に結合剤として[[合成樹脂]]を使用した合成樹脂芯が日本で開発されたことにより,細くて強い芯が製造された。芯を送り出す機構によりノック式(ばね押し出し式),回転式,ドロップ式(振り出し式)に大別される。
===名称===
 
「シャープペンシル」の語源は、1837年頃にアメリカで発売された世界最初の実用シャープペンシルの商標 [[:en:Eversharp|Eversharp]] だと言われている<ref name=sakata1988>{{Cite book|和書|title=NHKカタカナ英語うそ・ほんと|author=坂田俊策|publisher=日本放送出版協会|date=1988-05-20|page=45}}</ref>。Eversharpが販売されていたアメリカでは、日本でシャープペンシルという呼称が一般化する以前から「{{lang|en|Eversharp Pencil}}(エバーシャープ・ペンシル)」という呼び名があった。明治時代に日本にシャープペンシルが入り「繰り出し鉛筆」と呼ばれていたものが、大正時代に「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」という商標の商品が発売されて以降、シャープペンシルという呼称が一般化していった。「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」は電機メーカー[[シャープ]]の社名の語源になっている(詳細は[[#歴史|歴史]]節参照)<ref name="sharphistory">[http://www.sharp.co.jp/corporate/info/history/index.html 社史 シャープの歩み]</ref>。
 
 
 
シャープペンシルは[[和製英語]]である<ref name=sakata1988 />。アメリカ合衆国では {{lang|en|mechanical pencil}}、イギリスでは {{lang|en|propelling pencil}} と言い、また {{lang|en|pencil}} を「黒鉛の芯を使う筆記具の総称」と一括りにし、シャープペンシルを {{lang|en|pencil}} と言うこともある。英語でsharp pencilと言うと、とがった鉛筆の意味となる。
 
 
 
===形態===
 
[[鉛筆]]と良く似た[[黒鉛]]主体の芯を用いるが、本体と芯が分離され、更に細い芯が利用され、内部に芯の補充や備蓄が可能であり、鉛筆の代替品として広く用いられる。その構造上、シャープペンシルは単体で芯の繰り出しができ、鉛筆のように芯の先端が極端に丸く(太く)鈍ったり、[[鉛筆削り]]を使う必要がない。一方で[[芯ホルダー]]と呼ばれるものなど、鉛筆に近い(あるいは更に太い)芯径を持つものもあり、これらでは[[芯研器]]も利用される。
 
 
 
== 歴史 ==
 
[[File:Sampson_Mordan_1822_pencil-holders_patent.png|thumb|モーダンのシャープペンシル]]
 
 
 
確認される最古のシャープペンシルは、[[1791年]]に沈没した[[パンドラ (帆走フリゲート)|HMSパンドラ]]から見つかった<ref>National Geographic Magazine, Vol. 168, No. 4 (October 1985), p. 450 (illustrated p. 451)</ref>。実際の発明はこれより前に遡ると考えられる。
 
 
 
[[1822年]]、[[イギリス]]の{{仮リンク|ジョン・アイザック・ホーキンス|en|John Isaac Hawkins}}と{{仮リンク|サンプソン・モーダン|en|Sampson Mordan}}が繰出式のシャープペンシルを発明し、[[特許]]を出願した<ref name="JSPE2015">{{Cite journal|和書|title=未来を描くシャープペンシル|journal=精密工学会誌|volume=81|issue=1|publisher=精密工学会|date=2015|doi=10.2493/jjspe.81.34}}</ref><ref name="KiritaNDHistory" />。サンプソン・モーダン社のシャープペンシルは純銀や金によって作られ軸の後端には宝石や貴石が嵌め込まれそこに封蝋に印をつける為の家紋やイニシャルを彫り込むことができた<ref>http://www.sampsonmordan.com/</ref>。
 
 
 
[[1837年]]または[[1838年]]に[[アメリカ合衆国]]のキーランが繰出式のシャープペンシルをエバーシャープの名で発売したといわれている<ref name="JSPE2015" /><ref name="NozawaND" />。{{仮リンク|エバーシャープ|en|Eversharp}}を作ったキーランと呼ばれる著名なアメリカの発明家は後年にもおり、{{仮リンク|チャールズ・ルード・キーラン|en|Charles Rood Keeran}}が[[1910年代]]に同名のブランドでシャープペンシルを発売、0.046[[インチ|in]]径(約1.17[[ミリメートル|mm]])芯のものを開発している<ref name="Kemp2013" /><ref>{{Cite web|url=https://archive.org/details/WahlEversharp|title=Ten Wahl-Eversharp Catalogs (1919-1932)|publisher=Wahl-Eversharp Pen & Pencil Co.|date=1919-1932|accessdate=2017-01-09}}</ref>。
 
 
 
[[ユダヤ系]][[クロアチア人]]の{{仮リンク|スラボリューブ・ペンカーラ|en|Slavoljub Eduard Penkala}}は、[[1906年]]にオートマチックペンシルと名づけたシャープペンシルを発明し<ref>http://www.penkala.com.hr/en/penkala_en.htm</ref>、[[1907年]]には世界初の固体インクの[[万年筆]]を発明した<ref>http://www.croatia.hr/English/Penkala/Inovacije.aspx</ref>ことにより、シャープペンシルの父の一人と考えられている。
 
 
 
日本では、1870年代後半にアメリカ製やドイツ製のシャープペンシルが輸入されるようになり、これを手本としたものが東京の錺(金属細工)職人らによって[[手工業]]で作られ始める<ref name="Hirota2014">{{Cite journal|和書|author=廣田義人|title=日本におけるシャープペンシルの製造と発明・考案(1960年代前半まで)|journal=大阪大学経済学|volume=64|issue=2|publisher=大阪大学経済学会|date=2014|doi=10.18910/57032}}</ref><ref name="KiritaNDHistory">{{Cite web|url=http://www.kirita-pen.jp/linnku/trivia/mechanicalpencilhistory.htm|title=シャープペンの歴史|publisher=桐平工業|accessdate=2017-01-07}}</ref>。1900年代初めには機械が導入され、1920年代には軸が樹脂で作られるようになり、外国にも輸出された。早くは1886年に2件の特許が出願され(特許第299号、特許第433号)、その後数多くの特許が出願されている。当時使われていた機構はドロップ式(芯ホルダー)や押出式、繰出式(スクリュー式)であった。
 
 
 
[[1915年]]、錺職人であった[[早川徳次 (シャープ)|早川徳次]](のちの[[シャープ]]創業者)が、繰出鉛筆の金具を受注したことに始まり、自ら金属製繰出式シャープペンシルを発明、「早川式繰出鉛筆」<ref>{{産業技術史資料データベース|800270031002|シャープペンシル(最も初期の早川式繰出鉛筆)}}</ref>として[[実用新案]]を取得した。これ以前の繰出鉛筆は[[セルロイド]]製であり、壊れやすく実用的ではなかったが、早川式繰出鉛筆は美しく丈夫な金属軸であり、やがて輸出用にも人気を得た。翌[[1916年]]には更に細い芯を使用可能に改良し、福井商店(現[[ライオン事務器]])の福井庄次郎の助言により「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」と命名された。早川式繰出鉛筆は1.15[[ミリメートル|mm]]径の芯が使用できた<ref name="Impress2006">{{Cite web|url=http://k-tai.watch.impress.co.jp/cda/article/todays_goods/27983.html|title=プラチナ萬年筆が完全復刻した1915年式「早川式繰出鉛筆」|work=ケータイWatch|publisher=インプレス|date=2006-03-01|accessdate=2017-01-07}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://prw.kyodonews.jp/opn/release/200912016402/|title=日本最初期型のシャープペンシル「早川式繰出鉛筆」を忠実に複製。限定販売致します。|work=共同通信PRワイヤー|publisher=プラチナ万年筆|date=2009年12月1日|accessdate=2017-01-07}}</ref>ほか、[[1920年]]登録の実用新案(登録実用新案第54357号)では、従来根元まで摩耗した残芯の除去が困難であったのを、道具を使わず容易に取り出せるよう改良した点を[[新規性]]としている<ref name="Hirota2014" />。早川は試作品を含め様々な多機能のものも製作しており、体温計、カレンダー、鋏、方位磁石、時計、ライターなどを組み込んだ<ref>{{Cite web|url=http://www.sharp.co.jp/blog/201401/22/|title=シャープペンシルとシャープ株式会社|work=シャープ広報部ブログ|publisher=シャープ|date=2014-01-22|accessdate=2017-01-07}}</ref>。早川式繰出鉛筆を製造していた早川兄弟商会は[[1923年]]の[[関東大震災]]で工場を焼失し、借金弁済のため筆記具事業を取引先に譲渡して解散、早川は翌[[1924年]]に早川金属工業研究所(現シャープ)を開業して[[家電]]事業へ参入したが、筆記具にちなんだ「シャープ」の名は同社のブランド名や社名として使われるようになった<ref name="sharphistory"/>。
 
 
 
[[1960年]]、大日本文具(現在の[[ぺんてる]])が0.9mm径ポリマー芯と現代的なノック式シャープペンシルを開発、1962年には0.7mmおよび0.5mm芯が、1968年には0.3mm芯が開発された<ref name="JWIMALeadHistory" />。これらの技術革新によって、漢字筆記に適した細芯や本体の低コスト化が実現し、シャープペンシルの一般化が進んだ<ref name="Hirota2014" />{{Sfn|三菱鉛筆 お客様相談室}}{{Sfn|トンボ鉛筆 Q&A}}。[[1980年]]には[[ゼブラ (文具メーカー)|ゼブラ]]が1本100円の製品を初めて発売した<ref>[http://www.zebra.co.jp/cop/history2.html 『ゼブラの歩み 後半』]</ref>。
 
 
 
この一方、万年筆を製造しているメーカーの多くは万年筆とセットで同じデザインで[[ボールペン]]、シャープペンシルを販売しており、低価格と高級品との二極化も進んでいる事実もある。機構やインクの改良により滑らかさが極限まで突き詰められた水性・油性ボールペンと異なり、ある程度の筆圧を掛ける必要のあるシャープペンの場合、重量のある高級品を好むユーザーも多い。
 
 
 
{{clear}}
 
 
 
== 構造 ==
 
 
 
=== ノック式(ラチェット式) ===
 
[[File:Mechpencil05.jpg|thumb|分解したところ]]
 
<!--[[File:Sch%C3%A9ma_porte-mine.svg|thumb|動作機構]]--><!--多くの出典を見る限り、あまり適切でない図であるためコメントアウト-->
 
{{ external media
 
| video1 = [http://www.tombow.com/sp/kids/factory/mechanicalpencil_step02.html トンボKIDS シャープペンシルの芯が出るしくみ](トンボ鉛筆)
 
| video2 = [http://pentel.blog.jp/archives/65094638.html 表現の道具箱 シャープペン博士のディープ講座【Lesson 1】「芯が出てくる仕組み」](ぺんてる/土橋正、2016年9月2日)
 
}}
 
一般的なシャープペンシルには後端に替芯補充口の蓋を兼ねた押す部分(ノックボタン)があり、これを押すことにより、先端より芯が1mm弱程度繰り出される。この蓋を取ると、[[消しゴム]]、さらに芯を入れるパイプ(芯タンク)がある。[[消しゴム]]は芯タンクの栓の役目も兼ねている。
 
 
 
芯タンクと連なる内部機構の先端には、芯を固定するためのチャックと、チャックの開閉タイミングをコントロールするためのチャックリングがあり、外装先端の口金内部にはチャック開放時に芯を止めるための[[パッキン]](芯戻り止め)が付いている。これらがノック動作中に連動することで芯を繰り出すことができる。<ref>[http://www.jwima.org/sharp-pencil/03-1sharp-pencil/03-1sharp-pencil.html 一般的なシャープペンシルのしくみ]. 日本筆記具工業会. 2016年8月16日閲覧.</ref><ref>[http://www.pilot.co.jp/support/sharppen/1120630707626.html よくある質問: 一般的なシャープペンシルの仕組みを教えてください。]. パイロットコーポレーション. 2016年8月16日閲覧.</ref><ref name="MitsubishiMechanism">[http://www.mpuni.co.jp/customer/ans_25.html お客様相談室: ペンの構造を知りたい]. 三菱鉛筆. 2016年8月16日閲覧.</ref><ref>[http://www.tombow.com/sp/kids/factory/mechanicalpencil.html トンボKIDS: シャープペンシル工場]. トンボ鉛筆. 2016年8月16日閲覧.</ref>
 
 
 
# ノックを押すと、内部機構が前進する。チャックに固定された芯も前進する。
 
# 一定距離まで進むと、チャックリングが外れ、チャックが開放される。芯は芯戻り止めで保持される。
 
# ノックを離すと、[[ばね]]で内部機構が後退する。
 
# 一定距離まで戻ると、チャックリングが嵌り、チャックが閉鎖して、芯が固定される。
 
 
 
一般的なノックボタンは後端にあり、筆記時には持ち替えて操作するが、持ち替えずに操作できるよう改良したものもある。軸の側面にノックボタンがあるサイドノック式や、振ることでノック同様の操作ができる[[#振り子式|振り子式]]、軸を握り浅く曲げることでノック同様の操作ができる[[#中折れ式(ボディノック式)|中折れ式(ボディノック式)]]などがある。<!--{{独自研究範囲|過去には[[三菱鉛筆]]の製図用シャープペンシルのハイエンド機種、Hi-Uniシリーズ(現在は廃番)の上位モデルが、FF-maticと呼ばれるグリップの下の指先に当たる部分でノックできる方式を採用していたが構造上故障が多く、現在この機構を搭載したシャープペンシルは生産されていない。|date=2015年8月}}--><!--出典の提示が長期間ないためコメントアウト-->
 
 
 
=== 回転式(スクリュー式・繰り出し式)===
 
軸の後端などにあるノブを回転操作して芯を繰り出す。芯を後部から押し出す構造を持った単動式や、芯の固定部を設けて出し入れできる複動式がある。1960年代以前に主流であった方式<ref name="Hirota2014" />。[[ヤード・オ・レッド]]のように伝統を受け継ぐかたちでこの機構を使い続けている会社もある。この機構の場合、部品の一部を交換すれば同じペンで太さの異なる芯を使用することが可能である。
 
 
 
複動式である早川式繰出鉛筆の内部構造を例に取ると、螺旋状のスリットを持つ案内筒と、軸方向にスリットを持つ回転筒が組み合わされており、ノブで回転筒を回転させると、両スリットが重なって見える穴が前後に移動する構造になっている。この穴に芯の固定部の突起が嵌められているため、芯が前後に繰り出される<ref name="Hirota2014" />。
 
 
 
=== 芯ホルダー(ドロップ式) ===
 
ノックボタンで芯を固定するチャックが開放され、手動で芯の露出長さを調整するもの。多くは太芯用(2.0mmなど)であり、よく製図に用いられる。芯の先端は[[芯研器]]で形を整えて使用する<ref name="JWIMA_syurui" /><ref name="NozawaND">野沢松男. [https://kotobank.jp/word/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%AB-173339#E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E5.85.A8.E6.9B.B8.28.E3.83.8B.E3.83.83.E3.83.9D.E3.83.8B.E3.82.AB.29 シャープペンシル]. ''日本大百科全書(ニッポニカ)''. 小学館. 2016年8月16日閲覧.</ref><ref name="MitsubishiMechanism" /><ref>[http://zokeifile.musabi.ac.jp/%E8%8A%AF%E7%A0%94%E5%99%A8/ 芯研器]. ''造形ファイル''. 武蔵野美術大学. 2016年8月16日閲覧.</ref>。
 
 
 
{{Main|芯ホルダー}}
 
 
 
{{clear}}
 
 
 
== 芯 ==
 
[[画像:Pentel-pencil-lead.png|thumb|シャープペンシルの芯]]
 
 
 
=== 芯の硬さ ===
 
[[鉛筆の芯の硬さ|芯の硬さ]]は鉛筆と同様に、ヨーロッパや日本ではHやBなど、北米では数字で表される。
 
 
 
ヨーロッパ式は日本では[[日本工業規格]] (JIS) で定められており、'''6B、5B、4B、3B、2B、B、HB、F、H、2H、3H、4H、5H、6H、7H、8H、9H'''に準拠するものであるが、メーカーによってはHBのラインナップを拡充し、Bに近い'''ソフトHB'''、Fに近い'''ハードHB'''といった硬さの商品を発売している。
 
 
 
なお鉛筆の硬度幅もJIS規格上は同等(6Bから9H)<ref>{{Cite web|url=http://www.pencil.or.jp/pencils_jis/jis_1.html|title=鉛筆・色鉛筆のJISについて|publisher=日本鉛筆工業協同組合|accessdate=2017-01-07}}</ref>であるが、鉛筆では規格を超えて10Bから10Hまで一般に市販されている<ref>{{Cite web|url=http://www.mpuni.co.jp/museum/qa/mistery06.html|title=えんぴつなんでもQ&A えんぴつのナゾを解く えんぴつの硬度(こうど)は何種類あるの?|publisher=三菱鉛筆|accessdate=2017-01-07}}</ref>。
 
 
 
=== 芯の太さ ===
 
直径はそのシャープペンシル本体に合ったものを使用しなければならない。芯の直径は[[JIS]]では'''0.3mm(0.35mm)、0.5mm、0.7mm、0.9mm(1.0mm)、2.0mm'''が定義されており、これらは[[製図]]にも適する公比√2の[[等比数列]](ISO 128-20およびJIS Z 8312に定義の線幅)に近く構成されている。その他には'''0.2mm、0.4mm、0.6mm、0.92mm、1.1mm、1.18mm、1.3mm、1.4mm'''等がある。'''0.1mm'''は、ぺんてるが参考出品をしたことがある<ref>http://www.nichima.co.jp/news/entry/1747.html</ref><ref>http://www.boo3.net/orenz01/</ref>。
 
 
 
日本では0.5mmが、アメリカでは0.5mmや0.7mmが一般的に使われる<ref name="Impress2006" /><ref name="Kemp2013">{{Cite web|first=Bill|last=Kemp|url=http://www.pantagraph.com/news/local/inventor-never-got-rewards-of-pencil-business/article_1941d5f0-ec13-11e2-83ac-001a4bcf887a.html|title=Inventor never got rewards of pencil business|work=pantagraph.com|publisher=Lee Enterprises|date=2013-07-14|accessdate=2017-01-09}}</ref>。
 
 
 
=== 芯の長さ ===
 
多くの場合、芯の長さは'''60mm'''である。また、太い芯の場合は'''90mm'''、'''110mm'''、'''130mm'''などがあるが、粘土芯だと'''30mm'''しか実用化されていない。
 
 
 
芯の長さは60mm、残芯は15mmと見積もったとする。残芯を除外した場合1mm出して5[[メートル|m]]書けるとすると、芯1本で約225m筆記できる<ref>[http://www.jwima.org/sharp-pencil/s04-1sharp-pencil/s04-1sharp-pencil.html シャープ芯のあれこれ(Q & A) - 日本筆記具工業会]</ref>。ただし残芯も含めると240mになる<ref>[https://www.tombow.com/sp/kids/mechanicalpencil/tips.html シャープペンシルの豆知識]</ref>。
 
 
 
=== 芯の組成 ===
 
材料を成型して焼く[[焼成]]芯と、材料を油成分などで固める非焼成芯がある。
 
 
 
==== 粘土芯 ====
 
[[粘土]]芯は焼成芯の一種で、鉛筆の芯と同じ組成である。顔料の黒鉛に結合剤の粘土、水を混合してよく練り約1000℃程で焼いた後油に浸して作る。硬度は、粘土と黒鉛の割合で調整する。
 
 
 
柔らかくて折れやすいため直径は最低でも1mmは必要で長さは最大でも30mm程度のものまでしか実用化されず、現在ではより細くて折れにくいポリマー芯が主に使われている{{Sfn|トンボ鉛筆 Q&A}}。
 
 
 
==== ポリマー芯 ====
 
[[重合体|ポリマー]]芯([[高分子|ハイポリマー]]芯)は焼成芯の一種で、結合剤として粘土の替わりに[[プラスチック]]のような[[重合体|高分子有機化合物]](ポリマー)を使用し、黒鉛とよく練り合わせて約1000℃程で焼き、油に浸して作る<ref name="JSPE2015" />。1960年に大日本文具(現[[ぺんてる]])によって実用化され、1mm未満の直径も同年に同社によって最初に0.9mmの直径の芯が実用化された<ref name="JWIMALeadHistory">[http://www.jwima.org/sharp-pencil/s01-1sharp-pencil/s01-1sharp-pencil.html 『日本筆記具工業会 *シャープ芯の歴史*』] 2015年8月31日閲覧</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.opi-net.com/opiken/200707_03.asp|title=オピ研 vol.77:ぺんてる(3)~「初めて」がたくさん!|work=オピネット|publisher=マーケティング・コミュニケーションズ|date=2007-08-08|accessdate=2017-01-07}}</ref>。
 
 
 
焼成中に有機物の結合剤が分解して炭化するため、焼き上がった芯全体が炭素の塊となる。なめらかで強度が高く色が濃いという理想的な特徴を持つ。この強度の向上により細い芯を作ることが出来るようになり、2015年現在、0.2mmのものまで実用化されている<ref>[http://www.pentel.co.jp/products/automaticpencils/orenz/ 『ぺんてる オレンズ』 ]2015年8月31日閲覧</ref><ref name="JSPE2015" />。
 
 
 
==== 色芯 ====
 
[[色鉛筆]]のように、色の着いた芯もある。顔料を[[蝋|ワックス]]などの油成分で固めた非焼成芯と、鉱物を焼き固めて作った白い芯にインクを染み込ませて作る焼成芯の2種類がある。{{独自研究範囲|後者は日本のパイロット社によって発明された。|date=2015年8月}}
 
 
 
== 製図用シャープペンシル ==
 
[[File:製図用シャープペンシル.png|thumb|製図用シャープペンシル]]
 
製図用シャープペンシルは、線を精密に引く[[製図]]の技能作業に特化している。[[ISO]]や[[JIS]]では製図用シャープペンシルが規格として定められている。
 
 
 
ガイドパイプ(ペンの先端部の金属、スリーブとも)が長いのが特長で、JISでは最小3mmとし外径公差も定められている。これにより並行定規などに当てやすいため、快適に正確な線を書くことができる。また線引き向けに先端を把持しなくとも安定するように先端重心に設計されるほか<ref>[http://www.jwima.org/sharp-pencil/04-1sharp-pencil/04-1sharp-pencil.html シャープペンシルのあれこれ(Q&A)], 日本筆記具工業会, 2015年12月21日閲覧.</ref>、[[ローレット]]加工のグリップもオーソドックスな特徴とされる<ref>{{Cite web|url=http://www.mpuni.co.jp/news/pressrelease/detail/20130326153251.html|title=製図系シャープ『SHIFT(シフト)』|publisher=三菱鉛筆|date=2008-11-19|accessdate=2017-02-08}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.tombow.com/press/160725/|title=精密に書く、緻密に消すシャープペンシル「MONO graph zero 0.5/0.3」発売|publisher=トンボ鉛筆|date=2016-07-15|accessdate=2017-02-08}}</ref>。
 
 
 
初めて開発したのは[[ドイツ]]の[[ロットリング]]社で、その後各メーカーが製造に乗り出す{{要出典|date=2017年2月}}。[[CAD]]を使った製図が普及して以降は、高品質な製品を求める一般消費者向けに販売されるようにもなっている<ref>{{Cite web|author=行正和義|url=http://ascii.jp/elem/000/001/199/1199430/|title=トンボ鉛筆、極細2.3mm消しゴム搭載の製図用シャープペンシル「MONO graph zero」|work=ASCII.jp|date=2016-07-25|accessdate=2017-02-08}}</ref>。このほか[[芯ホルダー]]も製図用途に使われる。
 
 
 
== 特殊な機構のシャープペンシル ==
 
=== 振り子式 ===
 
振るだけで芯が出てくる機能のついたシャープペンシル。[[パイロットコーポレーション|PILOT]]の[[ドクターグリップ]]や、[[2020シリーズ|2020(フレフレ)シリーズ]]、ゼブラのフリシャオートマチック、[[三菱鉛筆]]の[[ユニ アルファゲル]] シャカシャカなどがある。内部に重量のある金属パイプが仕込まれており、ペンを振ることによってこれを上下させ金属パイプの反動で繰り出し機構を作動させる。金属パイプの分、そうでない種類より重く握りが太目のものが多い。芯を出すのに持ち替える必要がないため、安定したリズムでの筆記が可能。一般のものと比較して価格に大差がないため日本国内では広く普及している。内部の錘は、金属の板を巻いた形状の物や、針金をコイルスプリング状に巻いたものなどが多い。元々は比較的高価であったが、最近は普及したことにより[[100円ショップ]]などでも売られている。
 
 
 
=== 中折れ式(ボディノック式) ===
 
軸を握り、中程を浅く折り曲げる動作でノックが働き、芯が繰り出される。先軸と後軸に分割された構造を持ち、先軸側は芯タンクなどになっており、後軸側はノック棒が当たるすり鉢形状の部品が組み込まれており、継目付近は可動性を持たせてある。折り曲げる動作をすると、ノック棒がすり鉢形状の厚い周縁部に押されて動作する<ref>[http://www.tombow.com/press/110307/ 軸を曲げるとしんが出るボディノック・シャープペンシル「OLNO(オルノ)」発売。], トンボ鉛筆, 2011年3月7日, 2016年4月7日閲覧.</ref>。ボディノックのアイデアは昭和40年代には既に公知技術となっていた。製品には[[ロットリング]]の900や[[コクヨ]]のミストラル、[[トンボ鉛筆]]のオルノなどがある。
 
 
 
=== 書きながら芯が出る ===
 
OHTOの {{lang|en|auto sharp}}(オート・シャープ)シリーズなどが該当。書きながら芯が出るためノンストップで筆記ができ、使うときにもノックする必要がないため一部の人に人気がある。
 
 
 
ドイツの[[ファーバーカステル]]が発売したアルファマチックによって実現した構造で、その後、パイロットのオートマチックペンシルなどさまざまなモデルが発売されていた。
 
また最近では、ぺんてるのorenzneroが[[YouTube]]にて紹介され人気を博している。
 
 
 
=== ダブルノック式 ===
 
ペン先の出し入れを深いノック動作で行い、芯繰り出しを浅いノック動作で行う方式<ref name="JWIMA_syurui">[http://www.jwima.org/sharp-pencil/02-1sharp-pencil/02-1sharp-pencil.html シャープペンシルの種類], 日本筆記具工業会, 2016年4月6日閲覧.</ref>。保管・携帯時のペン先・衣服などの破損や怪我を防ぐ。
 
 
 
=== パイプスライド式 ===
 
ペン先のガイドパイプをスライドして口金内部に格納できる方式<ref name="JWIMA_syurui" />。ペン先を押し戻しながらノックするなどして格納でき、保管・携帯時のペン先・衣服などの破損や怪我を防ぐほか、筆記面にガイドパイプが触れればスライドするため、芯をほとんど露出させずに筆記でき、芯折れを防ぐ<ref>[http://www.pilot.co.jp/support/sharppen/1122817754124.html シャープペン 取扱説明書], パイロットコーポレーション, 2016年4月6日閲覧.</ref>。
 
 
 
=== 残芯が少ない ===
 
残芯が少なく、資源を有効活用できるシャープペンシル。従来、芯を固定するチャックとペン先との間には距離があり、10[[ミリメートル|mm]]程度まで摩耗した芯は固定できず使用不能な残芯になる<ref name="JPAA2013" />。残芯を減らす仕組みには、ペン先端にチャックを備えたものや、チャックとペン先の距離を縮めたり、後続芯と密着させるようにしたものなどがある<ref>{{Cite web|url=http://www.pilot.co.jp/support/sharppen/1297051959338.html|title=よくある質問 特徴のあるシャープペンシルを教えて下さい。|publisher=パイロットコーポレーション|accessdate=2017-01-08}}</ref><ref name="JPAA2013" />。先端チャック式は原理的に最後の1mmまで使いきれるが、その他は3.5mmや0.5mmなど製品によって公称残芯に違いがある。昭和50年代に発売された[[パイロットコーポレーション|PILOT]]のトップチャックや、その後継モデルであるクラッチポイント、[[プラチナ萬年筆|プラチナ]]のゼロシンなどがある。
 
 
 
低価格化も進み、[[2001年]]にはぺんてるの「.eシャープ」で100円製品での残芯3.5mmが初めて実現された<ref name="JPAA2013">{{Cite book|和書|url=http://www.jpaa.or.jp/activity/publication/attorney/pdf/patentattorney072.pdf|format=PDF|title=パテント・アトーニー|volume=72|publisher=日本弁理士会|date=2013}}</ref>。「.eシャープ」では芯を送り出すチャックとペン先のスライダー部分を密着連動させる構造を初めて実用化している。残芯0.5mmの100円製品も登場している<ref>{{Cite web|url=http://www.platinum-pen.co.jp/sharp_07.html|title=プラチナシャープペン 価格帯 100~200円 MGMQ-100|publisher=プラチナ万年筆|accessdate=2017-01-07}}</ref>。
 
 
 
=== クッション機構 ===
 
強い筆圧がかかると芯の固定機構がバネ様にスライドして圧力を和らげ、芯折れを防ぐ<ref name="JWIMA_syurui" />。メーカーによってはセーフティスライド機構などとも呼ばれる。パイプスライド式と併用し、クッション動作を芯の露出に利用するものもある(プラチナ万年筆のポイントプッシュ機能など)。
 
 
 
=== 芯が回転する ===
 
[[三菱鉛筆]]の「[[クルトガ]]」が該当。仕組みとしては、芯が紙に当たる度にシャープメカについたギアが回転し、芯を均等に減らす仕組み。ペン先が回転することにより、「字が太らない」シャープペンシルを開発したのだった。偏減りなどをなくすことが目的で、開発した三菱鉛筆は「中高生をターゲットとした」と語っている。<ref>[http://www.mpuni.co.jp/jinji/job/story2/ 『クルトガ開発秘話 Phase1 Story 03』 ]2015年8月31日閲覧</ref>
 
 
 
=== 繰出式の消しゴム ===
 
シャープペンシル後端の消しゴムは、従来は小さなものが嵌められているだけであるが、回転繰出式のホルダー消しゴムと同様に、より大型の消しゴムを内蔵して、任意の長さに繰り出せるようにした製品がある。ぺんてる「タフ」、トンボ鉛筆「モノグラフ」など。
 
 
 
=== 芯が折れない ===
 
[[2009年]]に「芯が折れないシャープペンシルの第1号」としてプラチナ万年筆より「オ・レーヌ」が発売された。その後、発売順にぺんてるの「オレンズ」、ゼブラの「デルガード」、パイロットの「モーグルエアー」などが該当する。
 
<!-- === サイドノック式 ===
 
=== 釣瓶式 ===
 
=== 指先ノック式 ===
 
=== スライドノック式 ===
 
=== パイプロック機構 === --><!--本文がないためコメントアウト-->
 
 
 
== 特殊な軸のシャープペンシル ==
 
<!--シャープペンシルとしての機構は普通なもの-->
 
=== マルチ機能ペンシル ===
 
[[File:多機能ペンの内部.png|thumb|マルチ機能ペンシルの内部]]
 
多機能ペン、マルチペンとも呼ばれる。国内における先駆けは1977年に発売された「[[シャーボ]]」であり、「右へ回すとシャープペンシル、左へ回すとボールペン。1本で2本分」のキャッチコピーで話題となった。その後有用性が認められ、各社から次々と多機能ペンが登場するきっかけとなった。仕組みとしてはツイスト式、レバー式、振り子式があり、低価格帯製品では製造コストが低く操作も簡単なレバー式、高級モデルでは振り子式やツイスト式が主流となっている。
 
 
 
=== 人間工学に基づく ===
 
人間工学に基づき開発されたシャープペンシル。太軸にして持ちやすくしたり、重心バランスを最適化したりグリップを柔らかくしたりして疲れにくいように設計されている。[[パイロットコーポレーション|PILOT]]の「[[ドクターグリップ]]」やユニ「[[ユニ アルファゲル]]」、ゼブラ「[[ニュースパイラルシリーズ]]」やぺんてる「[[エルゴノミックス]]」などがある。関節症等を患っている人を始め汎用的な筆記用具として中高生に好まれる傾向がある。
 
 
 
=== 木製軸 ===
 
木製軸を採用するシャープペンシルを販売しているメーカーもある。木はプラスチックに比べ加工に多少手間がかかるため、一部を除き中級から高級ラインにしか採用されない。[[三菱鉛筆]]のピュアモルトシリーズ、[[カランダッシュ]]のメットウッド、[[パイロットコーポレーション]]のカスタムカエデなど。
 
 
 
=== F3(エフスリー)構造 ===
 
ぺんてる社のP115、SMASH等のシャープペンシルに採用されている特殊なグリップ。
 
 
 
== 日本の学校での利用 ==
 
2015年の[[ゼブラ (文具メーカー)|ゼブラ]]の調査によれば、約半数の小学生がシャープペンシルを日常使用するが、学校での使用は8.6%に留まる<ref name="zebra2015PrimarySchoolSurvey" />。学校での使用禁止もしばしばあり、その理由としては、筆記具の扱いに慣れていない児童が芯を折ってしまう<ref name="zebra2015PrimarySchoolSurvey" />ほか、折れた芯が飛ぶと危険<ref name="oshiki">押木秀樹, [http://www.shosha.kokugo.juen.ac.jp/oshiki/essay/97kaiten.htm 筆記具の回転と接地面の形状], ''[http://www.shosha.kokugo.juen.ac.jp/oshiki/graphono/index.html 手書き文字の科学]'', 上越教育大学押木研究室ウェブサイト.</ref>とする意見もある。またかつての理由としてはその高価さも挙げられる<ref name="oshiki" />。
 
 
 
また[[鉛筆]]の方が筆記具の扱いの習得に良いとする意見もある<ref name="oshiki"/>。上越教育大学書写書道研究室教授の押木秀樹によれば、鉛筆やチョークといった筆記具では、適切な接地面を得るには先端形状の変化に応じて軸の回転動作をする必要があるが、その習得にはシャープペンシルより芯の太い鉛筆のほうが意識しやすく適するとされる<ref name="oshiki"/>。
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
 
 
{{Reflist|2}}
 
{{Reflist|2}}
 
== 参考文献 ==
 
* [http://www.jwima.org/sharp-pencil/00-1sharp-pencil/00-1sharp-pencil.html 日本筆記具工業会 お役立ち情報 シャープペンシル編]
 
* {{Cite web|url=http://www.pilot.co.jp/support/sharppen/index.html|title=よくある質問 シャープペンシル|publisher=パイロットコーポレーション|accessdate=2017-01-07}}
 
* {{Cite web|url=http://www.mpuni.co.jp/customer/|title=お客様相談室 シャープ関連|publisher=三菱鉛筆|ref={{SfnRef|三菱鉛筆 お客様相談室}}|accessdate=2017-01-07}}
 
* {{Cite web|url=http://www.tombow.com/tombow-qa/mamechishiki/|title=トンボQ&A 文具のまめちしき|publisher=トンボ鉛筆|ref={{SfnRef|トンボ鉛筆 Q&A}}|accessdate=2017-01-07}}
 
<!--以下は本文と関連が不明なためコメントアウト--><!--*[http://www.craypas.com サクラクレパス公式サイト]
 
*[http://www.zebra.co.jp/index.html ゼブラ公式サイト]
 
*[http://www.platinum-pen.co.jp/all_product_top.html プラチナ万年筆公式サイト]
 
*[http://www.uchida-draft.com/web_catalog/ ウチダ製図器公式サイト]
 
*[http://www.sailor.co.jp/lineup セーラー万年筆公式サイト]
 
*[http://www.pentel.co.jp ぺんてる公式サイト]
 
*[http://www.ohto.co.jp OHTO公式サイト]
 
*[http://www.staedtler.jp/?_ga=1.41997733.1417975781.1483718412 ステッドラー日本公式サイト]-->
 
  
 
==関連項目==
 
==関連項目==
{{Commons|Mechanical Pencil}}
 
 
*[[鉛筆]]
 
*[[鉛筆]]
  
== 外部リンク ==
+
{{テンプレート:20180815sk}}
* [http://www.jwima.org/sharp-pencil/00-1sharp-pencil/00-1sharp-pencil.html 日本筆記具工業会 お役立ち情報 シャープペンシル編]
 
  
 
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2018/9/22/ (土) 22:48時点における版

ファイル:Sharp pencil.jpg
シャープペンシル
ファイル:シャープペンシルの先(芯を出した様子).png
シャープペンシルの先(芯を出した様子)

シャープペンシル和製英語: sharp pencil

機械的な操作で芯を軸から出し入れする筆記用具の一種。1838年にアメリカ合衆国のキーランが「エバーシャープ」(常に鋭い)の商標で発売したのが最初といわれる。日本には 1877年に初めて輸入され,1915年にはシャープの創業者早川徳次によって,早川式繰出鉛筆が独創された。これが「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」という名前で販売され,人気を博したことで,単にシャープペンシルと呼ばれるようになった。当初は鉛筆のものと同様の芯が用いられていたが,1960年に結合剤として合成樹脂を使用した合成樹脂芯が日本で開発されたことにより,細くて強い芯が製造された。芯を送り出す機構によりノック式(ばね押し出し式),回転式,ドロップ式(振り出し式)に大別される。

脚注

関連項目



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