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− | {{出典の明記|date=2014年3月25日 (火) 16:13 (UTC)}}
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− | '''呉音'''(ごおん)とは、日本[[漢字]]音([[音読み]])の一つ。当時の[[南北朝時代 (中国)#南朝|南朝]](日本では[[大和時代]])の首都 [[南京|建康(南京)]]付近の漢字音をいう。[[中国語]]の[[中古音]]の特徴を伝えている。
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− | 一般に、呉音は仏教用語をはじめ歴史の古い言葉に使われる。
| + | '''呉音'''(ごおん) |
− | 慣用的に呉音ばかり使う字(未〔ミ〕、領〔リョウ〕等)、[[漢音]]ばかり使う字(健〔ケン〕、軽〔ケイ〕等)も少なくないが、基本的には両者は使用される熟語により使い分ける等の方法により混用されている。
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− | == 総説 ==
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− | === 特徴 ===
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− | 呉音は雑多なものを含んでいると考えられ、漢音ほどの整った体系を備えていないが、以下のような特徴がある。
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− | * 頭子音の[[清濁]]の対立構造を反映し、清音と濁音を区別している。
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− | * 頭子音([[声母]])の[[鼻音]] {{ipa|n}}, {{ipa|m}} については、[[漢音]]が[[ダ行]]、[[バ行]]で伝えられたものが多いのに対し、[[ナ行]]、[[マ行]]のまま伝えられている。
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− | * 末子音([[韻尾]])、とくに {{ipa|ŋ}} を表す規則が一定していない。呉音でも -ウ や -イ が添えられることが多いが、公(ク)のように省略されているものもある。双六(ス'''ゴ'''ロク)のようにガ行音を充てたものもいくらか見受けられる<ref>日本固有の地名や人名にも同様の字音を当てているものが見られる。'''相'''模('''サガ'''ミ)、'''相'''良('''サガ'''ラ)、愛'''宕'''(ア'''タゴ''')、'''鳳'''至('''フゲ'''シ)など。</ref>。
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− | * {{ipa|t}} の末子音を持つ入声には -チ が使われることが多い。漢音では -ツ が使われるところである。
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− | * [[切韻]]の音韻体系のうち、[[等呼]]の違いを一等韻にはア段音を使い、二等韻にはエ段音を使うことで区別している。[[漢音]]では両者ともア段音として区別していない。
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− | === 歴史 ===
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− | 漢音を学び持ち帰る以前にすでに日本に定着していた漢字音であり、いつから導入されたものかは明確ではない。雑多なものを含むため、様々な経路での導入が想定される。[[仏教]]用語などの呉音は[[百済]]経由で伝わったとされるものがあり、対馬音や百済音といった別名に表れている(「呼称について」に後述)。
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− | 呉音は[[仏教]]用語や[[律令]]用語でよく使われ、漢音導入後も駆逐されず、現在にいたるまで漢音と併用して使われている。『[[古事記]]』の[[万葉仮名]]には呉音が使われている。
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− | === 呼称について ===
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− | 呉音しか読音がない時代には名称などなく、後に漢音が導入されて以降につけられた名称([[レトロニム]])である。かなり定着していたことから古くは'''和音'''(やまとごえ・わおん)と呼ばれ、[[平安時代]]中期以降、呉音と呼ばれるようになったが、これらの語は漢音の普及を推進する側からの蔑称であったらしい。中国の唐代、首都長安ではその地域の音を秦音と呼び、それ以外の地域の音、特に長江以南の音、首都建康(南京)ではその地域の音を「呉音」とか「呉楚之音」と呼んでいた。
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− | また'''対馬音'''(つしまごえ・つしまおん)・'''百済音'''(くだらごえ・くだらおん)という名称もあるが、[[欽明天皇]]の時、[[百済]]の尼僧、[[法明]]が[[対馬]]に来て呉音で[[維摩経]]を読んで[[仏教]]を伝えたという伝承によるものである。
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− | === 音のあいまいさについて ===
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− | 常用字でない漢字音について、漢音はその認定が中国の[[韻書]]などの[[反切]]資料を中心に行われるのに対して、呉音は日本に古くから伝わる仏典資料や律令などの歴史的史料が中心になるため、その認定が難しい部分があり、各漢和字典ごとに異なっている場合が多い。
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− | == 例 ==
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− | 漢音と呉音の異なる字のうち、ほんの一例を以下に掲載する。対応が把握しやすいように[[字音仮名遣い]]を使って表示した。
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− | 前述のとおり、呉音にはあいまいな部分もあり、以下の例も、これが絶対というものではない。
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− | “分類”は厳密さに欠けるものではあるが、参考までに添えた。
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− | 「'''漢音 / 呉音'''」の形で示している。
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− | '''*''' は「いろいろ」というほどの意味。
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− | === 頭子音のみ異なる例 ===
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− | {| class="wikitable" style="text-align:center;"
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− | ! 分類
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− | ! colspan="6" | 清音 / 濁音
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− | ! colspan="5" | 濁音 / 鼻音
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− | ! colspan="7" | zi- / ni- <small style="font-weight:normal;">および zy- / ny-</small>
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− | |-
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− | !例字!!神!!大!!土!!地!!分!!仏
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− | !男!!女!!万!!美!!無
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− | !二児!!人刃!!日!!如!!若
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− | |-
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− | |漢音||しん||たい||と||ち ti||ふん||ふつ
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− | |だん||ぢょ dyo||ばん||び||ぶ
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− | |じ||じん||じつ||じょ zyo||じゃく
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− | |-
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− | |呉音||じん||だい||ど||ぢ di||ぶん||ぶつ
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− | |なん||にょ||まん||み||む
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− | |に||にん||にち||にょ||にゃく
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− | |-
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− | | 備考
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− | | colspan="6" |<small></small>
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− | | colspan="2" |<small>d- / n-</small>
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− | | colspan="3" |<small>b- / m-</small>
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− | | colspan="7" |<small>[[普通話]] r-, er に相当</small>
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− | |}
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− | === 母音の異なる例 ===
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− | 頭子音も同時に異なるものも含む。
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− | {| class="wikitable" style="text-align:center;"
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− | ! 分類
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− | ! colspan="12" | * / -e
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− | ! colspan="4" | -ei / -ai
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− | ! colspan="8" | * / -u
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− | |-
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− | !例字
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− | !衣!!気!!戯!!愛!!解!!会絵回!!快怪!!外!!仮家!!下夏!!化!!花
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− | !西斉!!体帝!!米!!礼
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− | !素!!図!!怒!!公工口!!豆頭!!右有!!九久!!留流
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− | |-
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− | |漢音
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− | |い||き||ぎ||あい||かい||colspan="2"|くゎい kwai||ぐゎい||colspan="2"|か||colspan="2"|くゎ
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− | |せい||てい||べい||れい
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− | |そ||と||ど||こう||とう||いう||きう||りう
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− | |-
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− | |呉音
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− | |え||け||げ||え||げ||ゑ we||け||げ||け||げ||け||げ
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− | |さい||たい||まい||らい
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− | |す||づ du||ぬ||く||づ||う||く||る
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− | |-
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− | | 備考
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− | | colspan="12" |<small>[[五音|牙音・喉音]]系、すなわちアワ行・カ行・ガ行が中心</small>
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− | | colspan="4" |<small>普通話 -i</small>
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− | | colspan="8" |<small></small>
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− | |}
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− | {| class="wikitable" style="text-align:center;"
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− | ! 分類
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− | ! colspan="5" | -i- / -o-
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− | ! colspan="4" | -e- / -o-
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− | ! colspan="2" | -a- / -o-
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− | ! colspan="3" | -a- / -ya-
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− | ! colspan="4" | -yoku / -iki
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− | |-
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− | !例字
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− | !音隠!!今金!!品!!乙!!乞
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− | !遠園!!建!!言厳!!越
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− | !叛!!発
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− | !行!!客!!白
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− | !色拭!!食!!直!!力
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− | |-
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− | |漢音
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− | |いん||きん||ひん||いつ||きつ
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− | |ゑん wen||けん||げん||ゑつ
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− | |はん||はつ
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− | |かう||かく||はく
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− | |colspan="2"|しょく||ちょく||りょく
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− | |-
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− | |呉音
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− | |おん||こん||ほん||おつ||こつ
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− | |をん won||こん||ごん||をち
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− | |ほん||ほつ
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− | |ぎゃう<ref>「行」字は[[音読み#多音字|多音字]]である。意味の違いで「がう」の読み方を挙げる字典がある。詳しくは[[行部#部首字|こちら]]を参照してください。</ref>||きゃく||びゃく
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− | |しき||じき||ぢき diki||りき
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− | |-
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− | | 備考
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− | | colspan="9" |<small>牙音・喉音系が中心</small>
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− | | colspan="2" |<small></small>
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− | | colspan="3" |<small></small>
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− | | colspan="4" |<small>[[入声]]のみ</small>
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− | |}
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− | {| class="wikitable" style="text-align:center;"
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− | ! 分類
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− | ! colspan="14" | -e- / -ya-
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− | ! colspan="4" | その他
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− | |-
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− | !例字
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− | !京経!!形!!正生性声省精!!成静!!丁挺!!定!!兵!!平病!!名命明!!霊
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− | !役!!石赤!!寂!!暦
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− | !牛!!月!!殺!!文聞
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− | |-
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− | |漢音
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− | |colspan="2"|けい||colspan="2"|せい||colspan="2"|てい||colspan="2"|へい||めい||れい
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− | |えき||colspan="2"|せき||れき
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− | |ぎう||げつ||さつ||ぶん
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− | |-
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− | |呉音
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− | |きゃう||ぎゃう||しゃう||じゃう||ちゃう||ぢゃう||ひゃう||びゃう||みゃう||りゃう
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− | |やく||しゃく||じゃく||りゃく
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− | |ご||ぐゎつ||せつ||もん
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− | |-
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− | | 備考
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− | | colspan="10" |<small>普通話 -ing に相当<ref>ただし「せい/しゃう/じゃう」の一部は普通話の zheng, cheng, sheng に相当している。これは中国語側の変化によるもの。</ref></small>
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− | | colspan="4" |<small></small>
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− | | colspan="4" |<small></small>
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− | |}
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− | == 脚注 ==
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− | {{脚注ヘルプ}}
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− | {{reflist}}
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− | == 関連項目 ==
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− | * [[音読み]]
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− | * [[六朝]]
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| + | 日本の[[漢字音]]の一種。[[漢音]]以前に日本に伝えられた字音で,中国語の揚子江下流方面の南方方言からであろうと推定されている。仏教経典の読み方に多く用いられた。おもな特徴は,(1) 子音の清濁を区別している (刀=タウ,陶=ダウ,漢音ではともにタウ) ,(2) 鼻音/m/,/n/をそれぞれマ行,ナ行で取入れている (馬=マ,男=ナン,漢音ではバ,ダン) ことなど。 |
| + | |
| + | {{テンプレート:20180815sk}} |
| {{DEFAULTSORT:こおん}} | | {{DEFAULTSORT:こおん}} |
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| [[Category:前近代の日本の中国系文化]] | | [[Category:前近代の日本の中国系文化]] |