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テンプレート:台湾行政区 新北市(しんほくし[1]/シンペイし、英語:New Taipei City、台湾語:シンパッチー)は、中華民国北部に位置する台湾最大の行政区。中華民国の首都である台北市の衛星都市である。元々は台湾省の県である台北県だったため、市域は台北市と台北市の外港である基隆市の近郊を取り囲む形となっている。2007年10月以降、財政上「準直轄市」扱いされていたが、2010年12月25日付けで直轄市に昇格し、新北市(新しい台北市の略)と改称された。
Contents
歴史
古くは主にケタガラン族が居住していた地域で、鶏籠(基隆)或いは淡水と呼ばれていた。1875年、沈葆楨により台北府設置の請願がなされ、以来台北と称される。
- 1662年(永暦15年) - 鄭成功に台湾では一府二県が設けられ、現在の新北市周辺には天興県が設置。
- 1685年(康熙23年) - 諸羅県の管轄となり、台湾府に属するようになった。
- 1723年(雍正元年) - 大甲渓以北を淡水庁への管轄とする。
- 1875年(光緒元年) - 沈葆楨により台北府設置が請願される。
- 1879年(光緒5年) - 台北府を設置、艋舺、大稲埕、なと台北中心部を統治。新竹、淡水、宜蘭県、基隆庁、南雅庁を管轄。
- 1888年(光緒13年) - 台湾省を設置。
- 1896年(明治29年) - 日本による用地開始。北部は台北県が設置され基隆、宜蘭、新竹の3庁を管轄。
- 1898年(明治31年) - 台北県より新竹及び宜蘭県を分割。
- 1902年(明治35年) - 台北県が解体され、台北、基隆、深坑、桃園、新竹の5庁を設置。
- 1920年(大正9年) - 庁が廃止され州を設置。台北州が成立。
- 1945年(昭和20年・民国34年) - 日本の降伏。中華民国による台湾領有。台北州から台北市及び基隆市を分離させ、宜蘭市、淡水、文山、新荘、羅東、基隆、宜蘭、七星、蘇澳、海山の9区を統括する台北県誕生。
- 1947年(民国36年) - 七堵郷を基隆市に編入。
- 1950年(民国39年) - 宜蘭市、羅東区、宜蘭区、蘇澳区を分割し、宜蘭県を設置。
- 1968年(民国57年) - 景美鎮、南港鎮、木柵郷、内湖郷、士林鎮、北投鎮を台北市に編入。
- 2010年(民国99年) - 直轄市に昇格して新北市と改称、旧県内の市郷鎮は区に移行。
地理
新北市は台湾西北部に位置しており、中心地点は石碇区石碇である。東側は宜蘭県、南は桃園市に接しており、市域の中に台北市及び基隆市が位置している。
市内の地勢は起伏に富んでおり、蘭陽渓の支流が市内を流れている外、河川系は淡水河流域に限定されている。淡水河の支流には基隆河、新店渓、景美渓、北勢渓、南勢渓、塭子渓、三峽渓、大漢渓などがあり、豊かな流域土壌を形成している。
ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候 (Cfa) に属し、平均最低気温は1月には13.9℃まで下がる。なお平均最高気温は7月の34.3℃である。
New Taipei City (1981–2010)の気候資料 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | 19.1(66.4) | 19.6(67.3) | 22.1(71.8) | 25.7(78.3) | 29.2(84.6) | 32.0(89.6) | 34.3(93.7) | 33.8(92.8) | 31.1(88) | 27.5(81.5) | 24.2(75.6) | 20.7(69.3) | 26.6(79.9) |
日平均気温 °C (°F) | 16.1(61) | 16.5(61.7) | 18.5(65.3) | 21.9(71.4) | 25.2(77.4) | 27.7(81.9) | 29.6(85.3) | 29.2(84.6) | 27.4(81.3) | 24.5(76.1) | 21.5(70.7) | 17.9(64.2) | 23(73.4) |
平均最低気温 °C (°F) | 13.9(57) | 14.2(57.6) | 15.8(60.4) | 19(66) | 22.3(72.1) | 24.6(76.3) | 26.3(79.3) | 26.1(79) | 24.8(76.6) | 22.3(72.1) | 19.3(66.7) | 15.6(60.1) | 20.4(68.7) |
雨量 mm (inches) | 83.2(3.276) | 170.3(6.705) | 180.4(7.102) | 177.8(7) | 234.5(9.232) | 325.9(12.831) | 245.1(9.65) | 322.1(12.681) | 360.5(14.193) | 148.9(5.862) | 83.1(3.272) | 73.3(2.886) | 2,405.1(94.689) |
% 湿度 | 78.5 | 80.6 | 79.5 | 77.8 | 76.6 | 77.3 | 73 | 74.1 | 75.8 | 75.3 | 75.4 | 75.4 | 76.6 |
平均降雨日数 (≥ 0.1 mm) | 14.1 | 14.6 | 15.5 | 14.9 | 14.8 | 15.5 | 12.3 | 14 | 13.8 | 11.9 | 12.4 | 11.7 | 165.5 |
日照時間 | 80.6 | 71.3 | 89.6 | 92.6 | 113.7 | 121.7 | 179 | 188.9 | 153.7 | 124 | 99.4 | 90.7 | 1,405.2 |
出典: 中央気象局[2] |
行政区画
- 板橋区 三重区 永和区 中和区 新荘区 新店区
- 土城区 蘆洲区 汐止区 樹林区 鶯歌区 三峽区
- 淡水区 瑞芳区 五股区 泰山区 林口区 深坑区
- 石碇区 坪林区 三芝区 石門区 八里区 平渓区
- 双渓区 貢寮区 金山区 万里区 烏来区
交通
鉄道
線区名 | 駅数 | 駅名称 |
---|---|---|
縦貫線 | 9 | 五堵駅 汐止駅 汐科駅 板橋駅 浮洲駅 樹林駅 南樹林駅 山佳駅 鶯歌駅 |
宜蘭線 | 8 | 四脚亭駅 瑞芳駅 猴硐駅 三貂嶺駅 牡丹駅 双渓駅 貢寮駅 福隆駅 |
平渓線 | 7 | 三貂嶺駅 大華駅 十分駅 望古駅 嶺脚駅 平渓駅 菁桐駅 |
深澳線 | 2 | 瑞芳駅 八斗子駅 |
台湾高速鉄道(台湾新幹線, THSR)
線区名 | 駅数 | 駅名称 |
---|---|---|
台湾高速鉄道 | 1 | 板橋駅 |
捷運(MRT)
線区名 | 駅数 | 駅名称 |
---|---|---|
淡水線 | 3 | 淡水駅 紅樹林駅 竹囲駅 |
板橋線 | 4 | 江子翠駅 新埔駅 板橋駅 府中駅 |
土城線 | 4 | 亜東病院駅 海山駅 土城駅 永寧駅 頂埔駅 |
新店線 | 4 | 大坪林駅 七張駅 新店区公所駅 新店駅 |
小碧潭支線 | 1 | 小碧潭駅 |
中和線 | 4 | 頂渓駅 永安市場駅 景安駅 南勢角駅 |
蘆洲線 | 5 | 蘆洲駅、三民高中駅、徐匯中学駅、三和国中駅、三重国小駅 |
新荘線 | 8 | 台北橋駅 菜寮駅 三重駅 先嗇宮駅 頭前庄駅 新荘駅 輔大駅 丹鳳駅 迴龍駅 |
20px桃園捷運機場線 | 6 | 三重駅 新北産業園区駅 新荘副都心駅 泰山駅 泰山貴和駅 林口駅 |
高速道路
区間名 | 通称 | IC数 | インターチェンジ名称 |
---|---|---|---|
国道一号 | 中山高速道路 | 52 | 五堵IC 汐止交IC 三重IC 五股IC 汐止JCT |
国道三号 | フォルモサ高速道路 | 55 | 汐止JCT 新台五路IC 新店IC 安坑IC 中和IC 土城IC 三鶯IC 鶯歌JCT |
国道五号 | 北宜高速道路 | 5 | 石碇IC 坪林IC(2006年6月14日に新規開通分未記載) |
市長
"「新北市長」"
官選県長
代 | 氏名 | 任期 |
---|---|---|
代理 | 連震東 | 1945年11月5日 - 1946年2月16日 |
初代 | 陸桂祥 | 1946年2月16日 - 1947年6月5日 |
二代 | 梅達夫 | 1947年6月5日 - 1951年1月31日 |
代理 | 項際科 | 1951年2月1日 - 1951年4月30日 |
民選県長
代 | 氏名 | 任期 | 政党 |
---|---|---|---|
初代 | 梅達夫 | 1951年5月1日-1954年6月2日 | 中国国民党 |
二代 | 戴徳発 | 1954年6月2日-1957年6月2日 | 中国国民党 |
三代 | 戴徳発 | 1957年6月2日-1960年6月2日 | 中国国民党 |
四代 | 謝文程 | 1960年6月2日-1963年10月31日 | 中国国民党 |
五代 | 蘇清波 | 1964年6月2日-1968年6月2日 | 中国国民党 |
六代 | 蘇清波 | 1968年6月2日-1973年2月1日 | 中国国民党 |
七代 | 邵恩新 | 1973年2月1日-1977年12月20日 | 中国国民党 |
八代 | 邵恩新 | 1977年12月20日-1981年9月14日 | 中国国民党 |
代理県長 | 武增文 | 1981年9月14日-1981年12月20日 | 中国国民党 |
九代 | 林豊正 | 1981年12月20日-1985年12月20日 | 中国国民党 |
十代 | 林豊正 | 1985年12月20日-1989年12月20日 | 中国国民党 |
十一代 | 尤清 | 1989年12月20日-1993年12月20日 | 民主進歩党 |
十二代 | 尤清 | 1993年12月20日-1997年12月20日 | 民主進歩党 |
十三代 | 蘇貞昌 | 1997年12月20日-2001年12月20日 | 民主進歩党 |
十四代 | 蘇貞昌 | 2001年12月20日-2004年5月20日 | 民主進歩党 |
代理県長 | 林錫耀 | 2004年5月20日-2005年12月20日 | 民主進歩党 |
十五代 | 周錫瑋 | 2005年12月20日-2010年12月25日 | 中国国民党 |
民選市長
代 | 氏名 | 任期 | 政党 |
---|---|---|---|
初代 | 朱立倫 | 2010年12月25日-2014年12月25日 | 中国国民党 |
二代 | 朱立倫 | 2014年12月25日-現職 | 中国国民党 |
教育
高中、高専以下の教育機関は下部行政組織を参照の事
大学
技術学院
軍警察関係学校
土特
観光地
- 深坑
- 淡水
- 九份
- 金瓜石
- 十分瀑布
- 烏来(ウーライ)温泉
- 八里
- 汐止区
- 東北角海岸国家風景区
- 満月円森林遊楽区
- 内洞森林遊楽区
- 碧潭風景区
- 福隆海水浴場
- 鶯歌陶瓷博物館
- 坪林茶葉博物館
- 十三行博物館
- 一滴水紀念館 - 作家水上勉の父水上覚治が建てた日本の古民家を移築した施設。
- 猴硐(Houtong)猫村[3] - 約100人の住民より多い200匹以上の猫が暮らす。猫カフェもあり、内外の猫愛好者が訪れる[4]。
脚注
- ↑ 台湾と姉妹提携する日本の自治体、日本李登輝友の会。
- ↑ “Climate”. 中央気象局. . Oct 2015閲覧.
- ↑ 猴硐猫村TAIPEI NAVI(2017年12月23日閲覧)
- ↑ 【グローバルウオッチ】台湾「猫の天国」観光地化で変質『日本経済新聞』夕刊2017年12月12日
関連項目
外部リンク
- 新北市政府公式サイト (中国語)