ja>Toto-tarou |
|
(同じ利用者による、間の2版が非表示) |
1行目: |
1行目: |
| + | [[ファイル:Brisbane.jpg|サムネイル|左]] |
| {{世界の市 | | {{世界の市 |
| |正式名称=ブリスベン | | |正式名称=ブリスベン |
4行目: |
5行目: |
| |画像サイズ指定 =280px | | |画像サイズ指定 =280px |
| |画像の見出し = | | |画像の見出し = |
− | |市旗 = Flag of Brisbane.svg | + | |市旗 = |
− | |市章 = Escudo de Brisbane.png
| |
| |位置図 =Brisbane locator-MJC.png | | |位置図 =Brisbane locator-MJC.png |
| |位置図サイズ指定 = | | |位置図サイズ指定 = |
44行目: |
44行目: |
| |備考 = | | |備考 = |
| }} | | }} |
− | '''ブリスベン'''({{lang-en-short|Brisbane}})は、[[オーストラリア|オーストラリア連邦]][[クイーンズランド州]]南東部([[サウス・イースト・クイーンズランド]]地域)に位置する[[州都]]。 | + | '''ブリスベン'''({{lang-en-short|Brisbane}}) |
| | | |
− | [[シドニー]]、[[メルボルン]]に次ぐオーストラリア第三の都市であり、オセアニア有数の[[世界都市]]。[[オーストラリア英語]]での発音は{{Audio-IPA|En-au-Brisbane.oga|ˈbrɪzbən}}(ブリ'''ズ'''ベン)であるが<ref>{{cite book | title = Macquarie ABC Dictionary | publisher = The Macquarie Library Pty Ltd | year = 2003 | page = 121 | isbn = 0 876429 37 2}}</ref>、ここでは[[日本]]の[[外務省]]の表記にならった。
| + | オーストラリア,クイーンズランド州の州都。同州南東部,モアトン湾に注ぐブリズベン川の両岸に位置し,北のレッドクリフ,西のイプスウィッチを含む。同州の人口の 40%以上を占める。 1824年の流刑植民地開設が起源で,34年に当時のニューサウスウェールズ植民地総督にちなんで命名された。 59年にニューサウスウェールズ植民地から分離独立して新しいクイーンズランド植民地ができた際にその首都となった。モアトン地方やダーリングダウンズ地方を後背地とした農牧業の集散地で,同州の政治,経済,文化の中心地。中心部には州議会議事堂 (1869) ,諸行政官庁,市庁舎 (1929) ,博物館 (1855) ,美術館 (95) ,教会,クイーンズランド大学 (1909) などがある。中心部から下流にはブリズベン港および工業地域があり,石油精製,肥料,造船,自動車,セメントなどの工場がある。西のイプスウィッチには炭田があり工業都市となっている。北のレッドクリフは住宅・保養都市。 |
− | | |
− | == 歴史 ==
| |
− | : ''主要記事:[[:en:History of Brisbane|History of Brisbane]]''
| |
− | [[ファイル:ANZAC Square Brisbane.jpg|thumb|right|250px|1920年代のブリスベン市内]]
| |
− | | |
− | 現在ブリスベンとして知られている地域はヨーロッパ人が来るまで[[トレス海峡]]から移ってきた[[原住民]]である[[アボリジニー]]の{{仮リンク|ターバル|en|Turrbal}}(Turrbal) と呼ばれる部族の人々が暮らしていた。彼らはこの地を '''"Mian-jin"'''(棘のような形をした土地)と呼んでいた。
| |
− | | |
− | [[1823年]]、ジョン・オクスレイ率いる[[探検]]隊が[[モートン湾]]と[[ブリスベン川]]周辺の[[航海]]を行った。ブリスベン川では現在の市中心部から約20km上流にある現在のグーナ地区(Goodna)にまで川を溯っている。
| |
− | | |
− | [[1824年]]、[[ニューサウスウェールズ]][[植民地]]政府は現在のレッドクリフ地区(Redcliffe)のモートン湾に面する海岸に[[流刑]]植民地を設立。しかしながらこの流刑地は一年で放棄され、安定した水の供給を求めて南に位置するブリスベン川の半島(現在の市中心部)に流刑地を移動した。
| |
− | | |
− | [[1838年]]、一般のヨーロッパ人の入植が始まる。
| |
− | | |
− | [[1840年]]、ロバート・ディクソンがブリスベン街の第一次開発プランを開始する。
| |
− | | |
− | [[1859年]][[6月]]、クイーンズランド州はNSW州より分割した植民地であると宣言しブリスベンを[[州都]]に決める。しかしながら正式に市として承認されるのは[[1902年]]であった。
| |
− | | |
− | [[1925年]]には20以上の[[地方自治体]]、[[行政区]]が[[合併]]し大ブリスベン市を形成し、ブリスベン市役所が合併した地区の行政を行う。
| |
− | | |
− | [[第二次世界大戦]]中にはブリスベンには[[アメリカ合衆国|アメリカ]]軍が駐屯し[[連合国 (第二次世界大戦)|連合国]]軍の太平洋南西部での活動の中心的な役割を担い、AMPビルディング(現在の[[マッカーサー・セントラル (ブリスベン)|マッカーサーセントラル]])には[[連合国 (第二次世界大戦)|連合国]]太平洋司令官 [[ダグラス・マッカーサー]] により連合国軍太平洋司令部が置かれた。当時およそ100万人のアメリカ軍部隊がオーストラリアに駐屯し、太平洋南西部での行動の拠点となった。
| |
− | | |
− | [[クイーンズランド大学]]の[[セントルシア (クィーンズランド州)|セントルシア]]キャンパスも最後の3年間は兵舎になり、[[サウス・ブリスベン|サウスブリスベン]]のセント・ローレンスカレッジも町の見晴らしが良いことで兵舎になった。その間Greenslopesで授業があった。ニューステッド・ハウスも戦時中にアメリカ軍によって使用されていた。[[1942年]]にオーストラリア兵とアメリカ兵が市内で争ったブリスベン騒乱事件が発生している([[:en:Battle of Brisbane|Battle of Brisbane]])。
| |
− | | |
− | [[1974年]]には市内を流れるブリスベン川が氾濫を起こし川に隣接する地区は甚大な被害を受けた。ブリスベン川は[[1864年]]、[[1893年]]、[[1897年]]にも氾濫を起こしており、74年の氾濫後、市は対策を施しそれ以来現在まで氾濫は起きていない。これらの洪水により被害を受けた[[ブリスベンシティー植物園]]を、マウント・クーサの麓に新たに植物園を建設した。
| |
− | | |
− | [[1982年]]には[[コモンウェルスゲームズ|コモンウェルス・ゲームズ(イギリス連邦競技大会]])が、[[1988年]]には[[国際博覧会]]([[ブリスベン国際レジャー博覧会|World Expo 88]])が開催され成功を収めた。
| |
− | | |
− | [[2011年]]には再び大規模な洪水が起こり、郊外に甚大な被害をもたらした。
| |
− | | |
− | 現在国内外から[[移民]]を受け入れ、オーストラリアで最も人口増加率の高い都市の一つであり急速に発展している。
| |
− | | |
− | === 歴史上の著名なブリスベン出身者 ===
| |
− | * [[ピーター・ドハーティー]]、医学研究者及び[[ノーベル賞]]受賞者
| |
− | * [[ビル・ハイドン]]、元[[:en:Governor-General of Australia|オーストラリア総督]]
| |
− | * [[チャールズ・キングスフォード・スミス]]、飛行士のパイオニア、[[1928年]]に彼の[[飛行機]]「サザンクロス」で初めて[[太平洋]]を横断した。
| |
− | * [[エンマ・ミラー]]、[[労働運動]]家、[[参政権]]運動家のパイオニア
| |
− | * [[ウィリアム・F・ウエップ]], Hon Sir '''William Flood Webb''' KBE: [[オーストラリア高等裁判所]]裁判官、[[極東国際軍事裁判|極東軍事法廷]]裁判長
| |
− | | |
− | == 地理 ==
| |
− | [[ファイル:Brisbane Aerial From Satellite.jpg|thumb|right|ブリスベン大都市圏の[[国際宇宙ステーション]]から撮影された衛星写真]]
| |
− | ブリスベンはオーストラリア、クイーンズランド州の南東部に位置する。市街地はブリスベン川の半島部に位置し、東部のサバーブ(郊外)はモートン湾沿いにまで広がる。
| |
− | また、ブリスベン大都市圏は[[グレートディバイディング山脈]]の東部、モートン湾沿岸の氾濫原に広がる平野にある。この地域には北部の[[カブルチャー]]から南部のビーンレー、南西部の[[イプスウィッチ]]などが含まれる。
| |
− | | |
− | ブリスベンには丘が多く<ref name="thenandnow">{{cite book |title=Brisbane Then and Now|last=Gregory |first=Helen |year=2007 |publisher=Salamander Books |location=Wingfield, South Australia |isbn=9781741730111 |pages=60 }}</ref>、中央業務地区を含む都市域は標高約300mの[[マウント・クーサ|クーサ山]]や、より低いエノゲラ・ヒルのような山を含むタイラー山地の裾野に位置している。
| |
− | | |
− | またブリスベン周辺にはマウント・グラベットやトゥーイーズ山付近などの、標高約170mのピートリー山やハイゲート・ヒル、ステファンズ山、ホワイト・ヒルなど、市内に散在している。
| |
− | | |
− | 市街地には多くの小川があり、洪水の危険性を増大させている。ブリスベン市は植民地化以降の1893年と1974年と2011年の3度の大洪水を経験している。特に記録的な洪水となった{{仮リンク|1974年のブリスベン洪水|en|1974 Brisbane Flood}}はサイクロン・ワンダが原因の一つとなっている。1974年のオーストラリアの日(1974年1月26日-27日)の前の約3週間大雨が続き<ref>{{cite book |title=Habitat: Human Settlements in an Urban Age |last=Gunn |first=Angus M. |year=1978 |publisher=Pergamon Press |pages=178 |isbn=0080214878}}</ref>、この結果、オックスレイ、ブリンバ、ロックレア、クーパルー、トゥーオング、ニューファームなどのブリスベンの多くの[[サバーブ]]に洪水による被害を出した。またブリスベン・シティー植物園は水没し、この時にブリスベン川のシティー側にマングローブの新しい群落が形成された<ref>{{cite web|url=http://www.coastal.crc.org.au/pdf/HistoricalCoastlines/App_3_Timeline_BrisbaneRiver.pdf|title=Timeline for Brisbane River|publisher=Coastal CRC|format=[[PDF]]|accessdate=2008-01-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20080216092001/http://www.coastal.crc.org.au/pdf/HistoricalCoastlines/App_3_Timeline_BrisbaneRiver.pdf|archivedate=2008年2月16日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。{{仮リンク|2011年のブリスベン洪水|en|2010–11 Queensland floods}}では、水位は1974年に達しなかったが、郊外を中心に甚大な被害がもたらされた。
| |
− | | |
− | === 都市構造 ===
| |
− | [[ファイル:Brisbane skyline bluesky.jpg|thumb|250px|ブリスベン商業中心地区およびブリスベン・シティ植物園(左)]]
| |
− | [[ファイル:Brisbane form Hamilton 2009.JPG|thumb|250px|ハミルトン地区よりシティを望む]]
| |
− | ブリスベン中央業務地区(CBD)はブリスベン川の半島部に位置する。中心業務地区は約2.2km<sup>2</sup>である。
| |
− | | |
− | 中心街の道路名は[[ハノーヴァー朝]]の王室の名前に由来する。[[ヴィクトリア (イギリス女王)|ビクトリア女王]]に敬意を表し名付けられたクイーン・ストリートは、ブリスベンの伝統的な中心街となっている。またクイーン・ストリートには、[[歩行者専用道路]]となっているクイーン・ストリート・モールがあり、ショッピング街となっている。クイーン・ストリートに平行する道路名は女性王族の名前(アデレード、アリス、アン、シャーロット、エリザベス、マーガレット、メアリー)にちなみ、またこれらに垂直に並ぶ通りは男性王族の名前(アルバート、エドワード、ジョージ、ウィリアム)に由来している。
| |
− | | |
− | シティには1820年代に建設された歴史的な建築物が残っている。ウィッカム公園の[[ウィンドミル (オーストラリア)|オールド・ウィンドミル]]は1824年に受刑者により建てられ<ref name=oldwindmill>Campbell Newman, ''"bmag"'', 3 November 2009</ref><ref>{{cite web|url=http://www.slq.qld.gov.au/oh/treasures/timewalks/bris/1870/windmill|title=TimeWalks Brisbane — Windmill|publisher=[[Queensland Government]]|date=2008-03-24|accessdate=2008-04-10|archiveurl=https://web.archive.org/web/20071219042223/http://www.slq.qld.gov.au/oh/treasures/timewalks/bris/1870/windmill|archivedate=2007年12月19日|deadurldate=2017年9月}}</ref>、ブリスベンに残っている建築物では最も古い物である。オールド・ウィンドミルは穀物をひくために使われ、受刑者の刑罰として手動で製粉していた。また、1934年4月に南半球で最初にテレビの試験放送を行った場所でもある。この実験的なテレビ報道は世界第二次大戦まで続けられた<ref name="oldwindmill"/>。
| |
− | | |
− | 1828年に受刑者により建てられたウィリアム・ストリートのコミッサリー・ストアは、穀物倉庫として一部が使われており、移民者のホステルとしても使用され、また記録保管庫としても使われた。カンガルー・ポイント・クリフの近くのブリスベン・[[凝灰岩|タフ]]およびアルビオン・パーク・レースコースの砂岩で建てられ、現在はブリスベン王立歴史協会の本部となっている。博物館があるほか、小規模の会合、式典などに貸し出されることがある<ref>{{cite book |title=The Origin of Australia's Capital Cities |last=Statham-Drew |first=Pamela|pages=257|publisher=Cambridge University Press |isbn=978-0521408325 |year=1990 }}</ref><ref>{{cite book |title=Australia |last=Pike |first=Jeffrey |publisher=Insight |isbn=978-9812347992 |year=2002}}</ref><ref>{{cite web | url=http://www.queenslandhistory.org.au/comm.html | title=The Commissariat Stores | accessdate=2008-02-24 | archiveurl=https://web.archive.org/web/20080523150756/http://www.queenslandhistory.org.au/comm.html | archivedate=2008年5月23日 | deadurldate=2017年9月 }}</ref>。
| |
− | | |
− | シティの人口密度は1平方キロメートルあたり379.4人であり、これはオーストラリアでは高い方でありシドニーの人口密度に匹敵する。しかしながら多くの西洋の都市と同じようにブリスベンの人口は周辺域へと[[スプロール現象|広がりつつある]]。
| |
− | | |
− | [[ファイル:KurilpaBridgeConstruction2.JPG|thumb|left|ウィリアム・ジョリー橋よりシティの西側を望む]]
| |
− | 初期の法律により居住ブロックの最小規模が定められ、その結果、ブリスベンに建築されたテラスハウスは少数にとどまることとなった。近年ではシティおよびシティ近郊の人口密度はアパートメントの建築により増加しており、その結果、中心業務地区の人口は2004年6月から2009年6月の過去5年間で約2倍となり<ref name="popg">[http://www.abs.gov.au/ausstats/abs@.nsf/Products/3218.0~2008-09~Main+Features~Queensland?OpenDocument#PARALINK5] ''Australian Bureau of Statistics'' - 2010年10月8日閲覧</ref>、シドニーやメルボルンとの差は縮まった<ref>{{cite web|url=http://www.environment.gov.au/soe/2006/publications/drs/indicator/257/index.html |title=Indicator: HS-06 Population density patterns in major cities |publisher=[[Government of Australia]]|work=[[Department of the Environment, Water, Heritage and the Arts (Australia)|Department of the Environment, Water, Heritage and the Arts]]|accessdate=2008-01-12}}</ref>。
| |
− | | |
− | アパートメントのような居住者用アコモデーションはブリスベンでは比較的新しく、1970年以前はニューファームのようなシティ周辺のサバーブを除き、数ブロックが建築されたにすぎない。現在の密集した居住区は、小規模の'''{{仮リンク|クイーンズランダー|en|Queenslander (architecture)}}'''様式と呼ばれる伝統的な住居に由来している。1950年以前の住居は大きなベランダがあり高床式の木造住宅であるクイーンズランダー建築様式で建てられていた。現在は珍しくなっているが、都市郊外でまだ見ることができる。これらクイーンズランダー様式の家は杭('stilt'(竹馬)とも呼ばれる)により高く持ち上げられる。この杭は元々は木材が使用されていたが、近年は鉄筋やコンクリートが使用されることが多い。[[サウス・イースト・クイーンズランド]]地域の材木の値段が比較的安いのは、近年まで多くの住居が、ブロックや石材よりもむしろ、木材で建築されることが多かったためである。
| |
− | | |
− | 現在、ブリスベンには200m以上の高さの建築物は二つある。最も高いのはリパリアン・プラザであり、250mの高さがある。またオーロラ・タワーは207mあり、屋上までの高さでは最も高い(リパリアン・プラザは屋上までの高さは200m)。しかし、現在建築されているソレイユ(屋上までの高さ243m)およびインフィニティ・タワー(屋上までの高さ236m)により超される予定である。
| |
− | | |
− | === 気候 ===
| |
− | [[ファイル:Klimadiagramm-Brisbane-Australien-metrisch-deutsch.png|thumb|200px|ブリスベンの一年間の平均気温と平均降水量のグラフ]]
| |
− | | |
− | ブリスベンは[[ケッペンの気候区分]]の[[温暖湿潤気候]]''Cfa''に属し、夏は湿度が高く暑くなり、冬は乾燥し温暖な気候である<ref>{{cite book | last = Linacre | first = Edward|coauthors = Geerts, Bart | title = Climates and Weather Explained | publisher = Routledge | location = London | year = 1997 | page = 379 | url = http://books.google.com/?id=mkZa1KLHCAQC&lpg=PA379&pg=PA379#v=onepage&q= | isbn = 0-415-12519-7}}</ref>。11月から3月までは雷雨がよくあり、また時折、激しい雨、風が伴うことがある。
| |
− | | |
− | ブリスベンで記録された最高気温は1940年1月26日の43.2℃である。また、2007年7月19日にはブリスベン空港で記録上初めて氷点下になり、-0.1℃を記録した<ref>{{cite web|url=http://www.brisbanetimes.com.au/articles/2007/07/19/1184559902397.html |title=Coldest day on record for Brisbane|publisher=The Brisbane Times|author=Daniel Sankey and Tony Moore|date=2007-07-19|accessdate=2008-01-05}}</ref>。2009年8月24日には、冬としては最も気温の高い35.4℃を記録している。最も降水のあった日は1887年1月21日であり、465mmを記録し、この記録はオーストラリアの州都においても最大の記録である。
| |
− | | |
− | ブリスベンおよび周辺地域では、2001年から2008年までの間、この100年間で最も記録的な干ばつがあり、2007年8月10日にはダム貯水量が16.9%にまで下がった。居住者は法律により、レベル6という高い水の供給制限を受け、庭や屋外での水の使用が制限された。一人あたりの水の使用量は1日あたり140リットル以下に制限され、これは世界の他の欧米諸都市の中で最も低いものであった<ref>{{cite web | title = Brisbane residents best water savers in world: Newman| publisher=ABC News | url=http://www.abc.net.au/news/stories/2007/08/27/2016895.htm | accessdate = 2008-03-19 }}</ref>。2008年のはじめにブリスベンの周辺ダムの貯水量は98%までに回復している<ref>{{cite web |title = SEQWater latest dam levels |url = http://seqwater.com.au/public/dam-levels |accessdate = 2010-10-11 |archiveurl = https://web.archive.org/web/20121014150943/http://www.seqwater.com.au/public/dam-levels |archivedate = 2012年10月14日 |deadurldate = 2017年9月 }}</ref>。水の供給制限は、一日、一人あたり200リットルへと変更されたが、需要量は160リットルを上回ることはまれである。
| |
− | | |
− | ブリスベンにおいては[[砂嵐]]はかなり珍しいが、[[2009年のオーストラリアの砂嵐|2009年9月23日に起こった砂嵐]]においては、他のオーストラリア東部の都市と同様にブリスベンにおいても記録された<ref>{{cite news | last = Cubby | first = Ben | title = Global warning: Sydney dust storm just the beginning | newspaper = Brisbane Times | location = Brisbane | date = 2009-09-23 | url = http://www.brisbanetimes.com.au/opinion/society-and-culture/global-warning-sydney-dust-storm-just-the-beginning-20090923-g1fi.html | accessdate = 2009-09-25}}</ref><ref>[http://www.abc.net.au/news/stories/2009/09/23/2694096.htm Brisbane on alert as dust storms sweep east]</ref>。
| |
− | | |
− | ブリスベンはまたサイクロンの影響を受ける地域でもあるが、ブリスベンにサイクロンが直接上陸することは稀である。2009年3月に熱帯性サイクロンのハーミッシュがブリスベン付近を通過し、ブリスベンの北部の約350kmに渡り傷跡を残したが<ref name="TCR">{{cite web|publisher=Australian Bureau of Meteorology|year=2010|accessdate=2010-08-11|title=Severe Tropical Cyclone Hamish|url=http://www.bom.gov.au/announcements/sevwx/qld/qldtc20090304.shtml}}</ref>、このときの最も大きな被害は[[モートン湾]]で起きた、座礁した船によって引き起こされた{{仮リンク|2009年のサウス・イースト・クイーンズランドにおける燃料漏れ事故|en|2009 southeast Queensland oil_spill|label=燃料漏れ事故}}である<ref name="ES1">{{cite web|author=Staff Writer|publisher=Cable News Network|date=2009-03-11|accessdate=2009-03-11|title=Ship spills chemicals in waters off Australia|url=http://edition.cnn.com/2009/WORLD/asiapcf/03/11/aus.chemicalspill/}}</ref>。
| |
− | | |
− | {| class="wikitable" style="font-size:smaller;text-align:center"
| |
− | |+ ブリスベンの気候([[オーストラリア気象局]]<ref>{{Cite web|url=http://www.bom.gov.au/climate/averages/tables/cw_040913_All.shtml|title=Climate statistics for Australian locations|accessdate=2010-10-11|author=Bureau of Meteorology}}</ref>より)
| |
− | ! style="width:15em" |
| |
− | !! style="width:5em" |1月
| |
− | !! style="width:5em" |2月
| |
− | !! style="width:5em" |3月
| |
− | !! style="width:5em" |4月
| |
− | !! style="width:5em" |5月
| |
− | !! style="width:5em" |6月
| |
− | !! style="width:5em" |7月
| |
− | !! style="width:5em" |8月
| |
− | !! style="width:5em" |9月
| |
− | !! style="width:5em" |10月
| |
− | !! style="width:5em" |11月
| |
− | !! style="width:5em" |12月
| |
− | !! style="width:5em" |年間
| |
− | |-
| |
− | ! |最高気温([[セルシウス度|℃]])
| |
− | | 43.2
| |
− | | 41.7
| |
− | | 37.9
| |
− | | 33.7
| |
− | | 30.7
| |
− | | 29.0
| |
− | | 28.2
| |
− | | 35.4
| |
− | | 35.1
| |
− | | 38.7
| |
− | | 34.0
| |
− | | 40.0
| |
− | | 43.2
| |
− | | |
− | |-
| |
− | ! |平均最高気温(℃)
| |
− | | 30.3
| |
− | | 30.0
| |
− | | 28.9
| |
− | | 27.2
| |
− | | 24.5
| |
− | | 22.0
| |
− | | 21.9
| |
− | | 23.3
| |
− | | 25.8
| |
− | | 27.2
| |
− | | 27.8
| |
− | | 29.4
| |
− | | 26.5
| |
− | | |
− | |-
| |
− | ! |平均最低気温(℃)
| |
− | | 21.4
| |
− | | 21.3
| |
− | | 19.8
| |
− | | 17.3
| |
− | | 13.6
| |
− | | 11.6
| |
− | | 9.8
| |
− | | 10.5
| |
− | | 13.7
| |
− | | 16.3
| |
− | | 18.5
| |
− | | 20.4
| |
− | | 16.2
| |
− | | |
− | |-
| |
− | ! |最低気温(℃)
| |
− | | 17.0
| |
− | | 16.5
| |
− | | 12.2
| |
− | | 10.0
| |
− | | 5.0
| |
− | | 5.0
| |
− | | 3.0
| |
− | | 4.1
| |
− | | 7.0
| |
− | | 10.6
| |
− | | 10.8
| |
− | | 14.0
| |
− | | 3.0
| |
− | | |
− | |-
| |
− | ! |降水量([[ミリメートル|mm]])
| |
− | | 95.9
| |
− | | 127.7
| |
− | | 89.3
| |
− | | 56.3
| |
− | | 63.6
| |
− | | 59.6
| |
− | | 23.0
| |
− | | 35.6
| |
− | | 26.3
| |
− | | 61.3
| |
− | | 116.2
| |
− | | 128.4
| |
− | | 883.3
| |
− | | |
− | |-
| |
− | ! |降水日数(日)
| |
− | | 11.7
| |
− | | 11.8
| |
− | | 12.5
| |
− | | 11.8
| |
− | | 9.5
| |
− | | 9.1
| |
− | | 6.0
| |
− | | 5.6
| |
− | | 7.4
| |
− | | 9.1
| |
− | | 12.5
| |
− | | 12.9
| |
− | | 119.9
| |
− | |}
| |
− | | |
− | == 行政 ==
| |
− | * ブリスベン市の人口:1,052,458人 (2009年) <ref name=pop>{{Cite web|url=http://www.abs.gov.au/ausstats/abs@.nsf/Products/3218.0~2008-09~Main+Features~Main+Features?OpenDocument#PARALINK11|title=Regional Population Growth, Australia, 2008-09|accessdate=2010-10-19|author=Australian Bureau of Statistics}}</ref>
| |
− | * ブリスベン大都市圏(6つの隣接自治体 (LGA)を含む)人口:2,004,262 人(2009年)<ref name=pop/>
| |
− | | |
− | [[ファイル:Brisbane Town Hall.jpg|thumb|right|ブリスベン・シティー・ホール]]
| |
− | | |
− | 他のオーストラリアの州都とは違い、ブリスベン大都市圏の大部分はブリスベン市議会のもとで統治されている。1925年にブリスベン市議会が創設されて以来、ブリスベンの都市域は市の境界を超え広がり続けた<ref>{{cite web|url=http://www.netcat.com.au/NETCAT/STANDARD/PC_4.html|title=Brisbane City Council|publisher=NetCat|accessdate=2007-12-28|archiveurl=https://web.archive.org/web/20070829023716/http://www.netcat.com.au/NETCAT/STANDARD/PC_4.html|archivedate=2007年8月29日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。1925年以前はブリスベン地方自治議会([[:en:Brisbane City Council|Brisbane City Council]])により、現在のブリスベンのインナーサバーブ<!--- 現在のCBDおよびその周辺のサバーブ --->が統治されていた。
| |
− | | |
− | ブリスベン市は人口および予算の面でオーストラリアで最も大きな自治体である<ref name=pop/><!--- 参考文献(name=pop)は人口に対し --->。1925年に20の小さな自治体が合併し、現在の市の面積は1376平方キロメートルとなった。市の2010年度年間予算は約3億[[オーストラリアドル|豪ドル]]であり、資産は約216億豪ドルである<ref>{{cite web|url=http://www.brisbane.qld.gov.au/about-council/news-publications/council-budget-2010-2011/index.htm|title= Council budget 2010-2011|publisher=[[Brisbane City Council]]|accessdate=2010-10-19}}</ref>。
| |
− | | |
− | ブリスベン大都市圏は南部の{{仮リンク|ローガン (クイーンズランド州)|en|Logan City|label=ローガン市}}、北の{{仮リンク|モートンベイ|en|Moreton Bay Region|label=モートンベイ市}}、南西の[[イプスウィッチ (クイーンズランド州)|イプスウィッチ市]]、東の{{仮リンク|レッドランド|en|Redland City|label=レッドランド市}}、{{仮リンク|シーニック・リム|en|Scenic Rim Region|label=シーニック・リム市}}などを含む。
| |
− | | |
− | 2017年4月現在、[[ブリスベン市長]]は[[グラハム・カーク]]。
| |
− | | |
− | == 経済 ==
| |
− | [[ファイル:Brisbane skyline bluesky.jpg|thumb|left|300px|州都として州政の中心都市であるブリスベンは、クイーンズランド州経済の中心地でもある。]]
| |
− | | |
− | ブリスベンの経済は主に[[第二次産業|第二次]]、[[第三次産業]]の発展が顕著に見られる。
| |
− | | |
− | 第二次産業では[[精油]]、[[船内荷役]]、[[製紙]]、[[金属加工術]]、[[クイーンズランド鉄道]]の鉄道工場などがあり、これらはブリスベン川の下流域や新しく建設された都市周辺部の工業地帯に建設される傾向がある。第三次産業では、一般的に市中心部の[[中心商業地区|CBD]](Central Business District=中心商業地区)に建設された高層商業ビルや、近年作られた近接郊外の商業団地で[[情報技術|IT]]、[[金融]]サービス、[[高等教育]]、[[公共機関]]などが発展している。[[観光業]]はブリスベンへの観光だけではなく、クイーンズランド州の玄関口としても機能しブリスベンの重要な産業である。
| |
− | | |
− | 伝統的にブリスベンは、[[シドニー]]や[[メルボルン]]に本拠地を構える大企業の支社・支店が集中する[[支店経済都市]]のような性質を持っている。多様化を図るために[[1990年代]]後半から[[2000年代]]前半に州政府は、“スマートステイト”キャンペーンを展開しクイーンズランド(特にブリスベン)にあるの幾つかの[[生命工学]]([[バイオテクノロジー]])とブリスベンの大学のリサーチ施設に投資した。
| |
− | | |
− | ==人口構成==
| |
− | {| class="infobox" align=right
| |
− | |colspan="2"|'''主な出身国別の人口構成'''<ref name="pop-detail">{{Census 2006 AUS | id = 31 | name = Brisbane (Major Statistical Region) | accessdate=27 December 2009}}refer "Basic Community Profile - Brisbane" sheet B10</ref>
| |
− | |-
| |
− | ! 出身国 || 人口 (2006)
| |
− | |-
| |
− | |[[イギリス]] ||95,315
| |
− | |-
| |
− | |[[ニュージーランド]] ||73,128
| |
− | |-
| |
− | |[[南アフリカ]] ||12,824
| |
− | |-
| |
− | |[[ベトナム]] ||11,857
| |
− | |-
| |
− | |[[中華人民共和国]] ||11,418
| |
− | |-
| |
− | |[[フィリピン]] ||9,871
| |
− | |-
| |
− | |[[ドイツ]] ||8,645
| |
− | |-
| |
− | |[[インド]] ||7,544
| |
− | |-
| |
− | |[[オランダ]] ||7,014
| |
− | |-
| |
− | |[[フィジー]] ||6,791
| |
− | |-
| |
− | |[[パプアニューギニア]] ||6,706
| |
− | |-
| |
− | |[[イタリア]] ||6,704
| |
− | |-
| |
− | |[[マレーシア]] ||6,686
| |
− | |-
| |
− | |[[アメリカ合衆国]] ||6,057
| |
− | |-
| |
− | |[[香港]] ||6,036
| |
− | |-
| |
− | |[[大韓民国]] ||4,841
| |
− | <!-- This was chosen as an arbitrary cut-off point in this table due to its displayed length but data to 3,000 has been included for reference purposes.
| |
− | |-
| |
− | |[[Ireland]] ||4,348
| |
− | |-
| |
− | |[[Canada]] ||3,637
| |
− | |-
| |
− | |[[Sri Lanka]] ||3,604
| |
− | |-
| |
− | |[[Singapore]] ||3,318
| |
− | |-
| |
− | |[[Japan]] ||3,300
| |
− | |-
| |
− | |[[Indonesia]] ||3,216
| |
− | |-
| |
− | |[[Poland]] ||3,061 -->
| |
− | |}
| |
− | {| class="wikitable" style="float:right; clear:left; margin:10px; text-size:60%; text-align:right;"
| |
− | |-
| |
− | !align=center colspan=3| '''ブリスベンの人口'''
| |
− | |-
| |
− | |1859 || 6,000 ||<!--- LGAと思われる --->
| |
− | |-
| |
− | |1942 || 750,000 ||<!--- LGAと思われる --->
| |
− | |-
| |
− | |2006 || 1,763,131<ref name="abs2006pop">{{Census 2006 AUS|id=305|name=2006 Census QuickStats: Brisbane (Statistical Division)|accessdate=2008-03-21|quick=on}}</ref> ||
| |
− | |-
| |
− | |2026 || 2,908,000<ref name="PopulationGrowth">{{Cite web|url=http://www.abs.gov.au/AUSSTATS/abs@.nsf/mf/3222.0|title=3222.0 - Population Projections, Australia, 2006 to 2101|work=3222.0 - Population Projections, Australia, 2006 to 2101|publisher=[[オーストラリア統計局]]|date=04-23-2009|accessdate=2010-10-23}}</ref> || 計画
| |
− | |-
| |
− | |2056 || 4,955,100<ref name="PopulationGrowth" /> || 計画
| |
− | |}
| |
− | <!--- ブリスベン大都市圏の人口構成 --->
| |
− | イプスウィッチ、モートンベイ、ローガン、レッドランドなどを含むブリスベン大都市圏は人口統計学的に一つの[[コナベーション]]とされる。2006年の国勢調査ではブリスベン大都市圏には1,763,131人が居住していることが記録された<ref name="abs2006pop" />。ブリスベン大都市圏はオーストラリアで3番目に大きい都市圏である<ref name="abs2006pop" />。
| |
− | | |
− | オーストラリアの首都圏においては最も高い人口増加率を示し、2001年から2006年の人口増加率は年間平均2.2%であった<ref>{{cite web|url=http://www.abs.gov.au/AUSSTATS/abs@.nsf/Latestproducts/3218.0Main%20Features31996%20to%202006?opendocument&tabname=Summary&prodno=3218.0&issue=1996%20to%202006&num=&view=#CAPITAL%20CITY%20GROWTH | title=3218.0 - Regional Population Growth, Australia, 1996 to 2006 |accessdate=2008-03-03| publisher=オーストラリア統計局}}</ref>。[[人口ピラミッド|年齢の中央値]]は35歳である<ref name="abs">{{Census 2006 AUS|id=305|name=Brisbane (Statistical Division)|accessdate=2008-01-21|map=yes}}</ref>。
| |
− | | |
− | 2006年の調査ではブリスベンの人口のうちオーストラリア先住民は1.7%、21.7%は海外生まれであり、国外生まれでは、ニュージーランド、南アフリカ、イギリスで生まれた者が多かった<ref name="abs" />。また、約16.1%の家庭が英語以外の言語を話し、うち[[北京語]]が1.1%、[[ベトナム語]]が0.9%、[[広東語]]が0.9%、[[イタリア語]]が0.6%、[[サモア語]]が0.5%である<ref name="abs" />。
| |
− | | |
− | === ブリスベン市の人口構成 ===<!--- イプスウィッチ、モートンベイ、ローガン、レッドランドを含まない --->
| |
− | 2006年の国勢調査ではブリスベン市の人口は956,130人であった。このうちオーストラリア市民権所持者は806,379人(84.3%、オーストラリア平均86.1%)、海外生まれは229,173人(24%、同23.8%)<!--- のちに市民権を取った者も含む --->、オーストラリア先住民は12,938人(1.4%、同2.3%)であった<ref name=BNE_Profile>{{Cite web|url=http://profile.id.com.au/Default.aspx?id=327|title=Brisbane City Community Profile|accessdate=2010-10-23|author=オーストラリア統計局}}</ref>。また海外生まれのうち、英語圏出身者は97,168人(10.2%)、英語圏以外の出身者は132,005人(13.8%)であった。
| |
− | | |
− | 1987年までブリスベン南部の[[サバーブ]]のワコール(Wacol)にワコール移民局があったため、ブリスベン南部に海外生まれ人口が多い地域が集中した<ref name=BNE_Census>{{Cite web|url=http://www.ausstats.abs.gov.au/Ausstats/subscriber.nsf/0/1DE1CF6BBB83B252CA25740E00799D92/$File/20303_2006.pdf|title=Brisbane Social Atlas|accessdate=2010-10-23|author=オーストラリア統計局}}</ref>。2001年から2006年の間にブリスベン市の人口は89,801人増加し、うち海外生まれの人口は31,431人であり、かつ英語圏以外の出身者が21,984人を占める<ref name=BNE_Profile />。
| |
− | | |
− | ブリスベン南部のサバーブである{{仮リンク|サニーバンク (クイーンズランド州)|en|Sunnybank, Queensland|label=サニーバンク}}は東アジア出身者の多いサバーブの一つであり、41.5%が海外生まれである<ref name=BNE_Profile /><ref name=ourBNE>{{Cite web|url=http://www.ourbrisbane.com/real-estate/suburb-profiles/sunnybank|title=Sunnybank|accessdate=2010-10-23|author=OurBrisbane}}</ref>。英語圏出身者別(7.6%)ではニュージーランド(3.5%)、イギリス(3.4%)、英語圏以外(33.9%)では中国本土(8.6%)、台湾(7.3%)、香港(2.3%)であった<ref name=BNE_Profile />。ブリスベンはオーストラリア国内で最も台湾系移民が多い地域である。中華街のある[[フォーティテュード・ヴァリー]]における中国本土出身者の割合は1.6%であり、ブリスベンにおける中国本土出身者(1.0%)に比べるとわずかに多いが、サニーバンクに比べると少ない<ref name=BNE_Profile />。サニーバンクには中国系レストランも多くあり<ref name=ourBNE />、そのためサニーバンクとその周辺は‘本当の中華街’、‘台湾街’などと言われることがある。また、ベトナム人は南部のイナラ(14.3%/海外出身者33.8%)やダラ(15.2%/同40.8%)周辺に多い<ref name=BNE_Profile />。
| |
− | | |
− | インナーサバーブ南部は、[[ギリシア人]]や[[イタリア人]]を中心に[[南ヨーロッパ]]出身者が多い。シティー周辺には[[セルビア人]]、[[ボスニア人]]、[[クロアチア人]]、[[インド系移民と在外インド人|インド人]]、パキスタン人、南アフリカ人、フィジー人などが多い。
| |
− | | |
− | == 文化 ==
| |
− | === 観光 ===
| |
− | [[ファイル:Brisbane map of city cbd.PNG|thumb|right|200px|ブリスベン中心部の地図]]
| |
− | シティーの旅行者に人気があるのは、2000年から2001年にかけ改修した[[ローマストリート公園]]、(植民地時代からある植物園である)[[ブリスベンシティー植物園]]、[[1988年]][[世界万博]]の開催地であったサウス・ブリスベンにある[[サウスバンク公園]]などである。旅行者も市民も同様に、美しい[[ブーゲンビリア]]の並ぶリバーサイドウオークウェイを季節を問わず歩き、音楽やアートフェスティバルに集う。
| |
− | | |
− | 主要なショッピングエリアはCBD(シティー)にある{{仮リンク|クイーン・ストリート・モール|en|Queen Street Mall, Brisbane}}や、[[フォーティテュード・ヴァリー]]にある中華街などがあげられる。ブリスベン川沿いには[[カンガルーポイント]]では[[ロッククライミング]]やカヤッキングなどが楽しめる。また、[[マウント・クーサ]]にはシティーを見渡せるサミット展望台、マウント・クーサ植物園、セント・トーマス・ブリスベン・プラネタリウムがある。
| |
− | | |
− | 世界で最も大きく古い[[コアラ]]の保護区である[[ローンパイン・コアラ・サンクチュアリ]]もブリスベン市内の観光地として人気がある。
| |
− | | |
− | キャッスルメイン・パーキンス[[XXXX]][[ビール]] のミルトンの醸造所は月曜日から金曜日、ツアーがある。
| |
− | | |
− | === 歴史的建造物 ===
| |
− | [[ファイル:Story Bridge Panorama.jpg|thumb|right|350px|[[ストーリーブリッジ]]]]
| |
− | ブリスベンには多くの歴史的、近代的建造物が建築されている。
| |
− | | |
− | ;[[ストーリーブリッジ]]
| |
− | :フォーティテュード・ヴァリーと[[カンガルー・ポイント]]を結ぶ[[カンチレバー]]ブリッジ。[[シドニー]]の[[ハーバーブリッジ]]のように、大恐慌のときに[[公共事業]]で建設された。夜はライトアップされ、毎年行われるブリスベンリバー・フェスティバルの会場の一つでもある。アーチ上部を上るブリッジ・クライムの観光アトラクションが用意されている。
| |
− | ;[[ブリスベン・シティーホール]]
| |
− | :時計塔のあるシティーホールは[[1971年]]にシドニーの[[シドニー・オペラハウス]]ができるまで、オーストラリアで一番高い費用がかかった建物だった。[[1930年]]完成<ref>{{Cite book|和書 |year = 2017 |title = ゴールドコースト・ブリスベン ケアンズ・グレートバリアリーフ ことりっぷ 海外版 |publisher = [[昭文社]] |page = 46 |isbn = 978-4-398-15522-1}}</ref>。今でも市役所の本部が置かれ、ブリスベンの歴史博物館や美術館などがあり、昼間は時計台を一般に開放している。時計台に上るためのエレベーターは手動であり、オペレーターが操作をする。時計台には鐘が設置されており、15分おきに鐘が鳴らされる。2010年から2012年までの間は改修工事のために閉館されており、市役所の本部は一時的に移動されている。
| |
− | ;[[クイーンズランド議事堂]]
| |
− | :ジョージストリート、ブリスベンのクイーンズランド州立議会の地区にある。植民地時代の[[1880年代]]に建てられた。
| |
− | ;旧行政府
| |
− | :[[1820年代]]後半から[[1830年代]]前半にかけて建設された。最初のクイーンズランド[[総督]]である[[サー・ジョージ・ファーガソン]]の住居で、今は[[クイーンズランド工科大学]]の敷地内にある。
| |
− | ;ザ・マンションズ
| |
− | :植民地時代の[[1889年]]に建てられた。クイーンズランド最初の女性医師の家で、クイーンズランド議事堂と同じ年代の古さであり、近くに建っている。
| |
− | ;[[ウィンドミル]]
| |
− | :[[1820年代]]に[[コムギ]]を挽くために[[受刑者]]によって建てられた
| |
− | ;総郵便局ビル
| |
− | :[[1800年代]]建設
| |
− | ;トレジャリー・カジノ(旧財務省ビル)
| |
− | :ジョージストリート行政地区のトップの[[砂岩]]の建物
| |
− | ;ステート・ロー・ビル(州法務省ビル)
| |
− | :その[[ポストモダン]]なデザインでゴッサムタワー、あるいは特徴的なトップのためにバットマンビルディングと地域の人々に呼ばれる。コンラッド&ガーゲットの地元の建築家のデザインによって改修された。
| |
− | ;[[ブリスベン法廷総合地区|法廷総合地区]]
| |
− | :ステートロービルの近くで、クイーンズランド最高裁判所とクイーンズランド地方裁判所がある。
| |
− | ;ニューステッドハウス
| |
− | :[[ブリスベン川]]のブレックファスト・クリーク沿いに、クイーンズランド最初の総督のために建てられた。その後は、優雅な私邸として軍のキャプテン、[[奴隷貿易]]者、[[オペラ歌手]]、新聞富豪が住んだ。現在は公開されている。
| |
− | ;ブリスベン・エキシビジョン地区
| |
− | :RNA (Royal National Agricultural and Industrial Association of Queensland)の運営で、毎年60万人以上が訪れる“[[エッカ]]”が催される。
| |
− | ;[[AMPプレイス]]
| |
− | :ブリスベンの最初の‘本当の’高層ビル、130mで[[1978年]]に建てられた。
| |
− | ;リパリアン・プラザ
| |
− | :屋上まで 200m のブリスベンの現在一番高い建物で、250m の尖塔を内包する。53階建ての複合用途のビルは、[[ハリー・セイドラー]]のデザインで[[2005年]]に完成した。
| |
− | ;セントラルプラザI&II
| |
− | :[[1988年]]に建設され日本人建築家[[黒川紀章]]による設計。
| |
− | ;リバーサイド・センター
| |
− | :[[1986年]]に[[ハリー・セイドラー]]によるデザイン。
| |
− | ;ザ・スカイニードル
| |
− | :[[1988年]]に世界万博のために建設され、88mの高さでスペシャルイベントの間には光が空に向かって放射され、60km以上遠くからでも視認できる。
| |
− | | |
− | === 博物館・美術館 ===
| |
− | * [http://www.maritimemuseum.com.au/ クイーンズランド海洋博物館](英語)
| |
− | * [http://www.qm.qld.gov.au/ クイーンズランド博物館](英語) - 博物館は以前催し物ホール<!---何処?--->にあった。現在はサウスバンクのクイーンズランド文化センターに移動し、催し物ホールはクイーンズランドユースオーケストラのホームになっている。
| |
− | * [http://www.qag.qld.gov.au/ クイーンズランド美術館](英語)
| |
− | | |
− | === メディア ===
| |
− | 7つのテレビジョン放送局サービス:
| |
− | {{Col-begin}}
| |
− | {{Col-2}}
| |
− | * [[オーストラリア放送協会|ABC]]
| |
− | * [[Seven Network|Seven]]
| |
− | * [[Nine Network|Nine]]
| |
− | {{Col-2}}
| |
− | * [[Network Ten|Ten]]
| |
− | * [[スペシャル・ブロードキャスティング・サービス|SBS]]
| |
− | * [[:en:Briz 31|Briz 31]] コミュニティー・テレビジョン放送局
| |
− | {{Col-end}}
| |
− | | |
− | === スポーツ ===
| |
− | ブリスベンに本拠を置くスポーツチーム:
| |
− | {{Col-begin}}
| |
− | {{Col-2}}
| |
− | * [[ブリスベン・バレッツ]]([[バスケットボール]])
| |
− | * クイーンズランド・ブルズ([[クリケット]])
| |
− | * クイーンズランド・レッズ([[ラグビーユニオン|ラグビー・ユニオン]])
| |
− | * ブリスベン・ブロンコス([[ラグビーリーグ|ラグビー・リーグ]])
| |
− | {{Col-2}}
| |
− | * ブリスベン・ライオンズ([[オージーフットボール|AFL]])
| |
− | * [[ブリスベン・ロアーFC]]([[Aリーグ]], [[サッカー]],[[サンコープ・スタジアム]])
| |
− | *: (このチームはもともとクイーンズランド・ライオンズとして知られていたが、AFLチームであるブリスベン・ライオンズと混同されるため2005年度にチーム名を変更した)
| |
− | * クイーンズランド・ファイアーバーズ([[ネットボール]])
| |
− | | |
− | {{Col-end}}
| |
− | | |
− | == 教育 ==
| |
− | === 単科及び総合大学 ===
| |
− | [[ファイル:University of Queensland.jpg|thumb|right|200px|クイーンズランド大学は州で最も長い歴史を持つ大学である。写真はセントルシアキャンパス]]
| |
− | 多くの[[高等教育]]施設がブリスベン、または隣接地域内にキャンパスを置いている:
| |
− | | |
− | * [[クイーンズランド大学]] (UQ)
| |
− | * [[グリフィス大学]] (GRIFFITH)
| |
− | * [[クイーンズランド工科大学]] (QUT)
| |
− | * [[ボンド大学]] (Bond)
| |
− | * [[サザンクイーンズランド大学]] (USQ)
| |
− | * [[セントラルクイーンズランド大学]] (CQU)
| |
− | * [[サンシャインコースト大学]] (USC)
| |
− | * [[オーストラリアカトリック大学]] (ACU)
| |
− | * [[ニューサウスウェールズ大学]] (UNSW)
| |
− | * Brisbane College of Theology
| |
− | | |
− | ''参照:[[オーストラリアの大学一覧]]
| |
− | | |
− | === [[TAFE|TAFE(テイフ)]] ===
| |
− | {{Col-begin}}
| |
− | {{Col-2}}
| |
− | * [http://www.bremer.tafe.net/ Bremer Institute of TAFE]
| |
− | * [http://www.bn.tafe.qld.gov.au/ ブリスベンノース TAFE]
| |
− | * [http://www.logan.tafe.net/ ローガンTAFE]
| |
− | * [http://www.moreton.tafe.net/ モートンTAFE]
| |
− | {{Col-2}}
| |
− | * [http://www.oli.tafe.net/ Open Learning Institute of TAFE]
| |
− | * [http://www.goldcoast-tafe.com.au/ Gold coast Institute of TAFE]
| |
− | * [http://www.southbank.tafe.net/ サウスバンクTAFE]
| |
− | * [http://www.yeronga.tafe.net/ Yeronga Institute of TAFE]
| |
− | * [http://www.tafe.qld.gov.au/ クイーンズランドTAFE]
| |
− | {{Col-end}}
| |
− | | |
− | == 交通 ==
| |
− | {{main|ブリスベンの交通}}
| |
− | [[ファイル:CityCat.jpg|thumb|right|[[ブリスベン川]]を運行する[[シティキャット]]]]
| |
− | ブリスベンは市内の交通網がよく発展しているとともに、州内各地、オーストラリア各州、海外などへの交通の拠点ともなっている。しかし、公共交通機関は住民の移動手段としてはまだ不十分であり、個人所有の車による移動が大部分を占める<ref>{{cite web|url=http://www.abs.gov.au/Ausstats/abs@.nsf/94713ad445ff1425ca25682000192af2/d81efef6e2252cf4ca256f7200833049!OpenDocument |title=Year Book Australia, 2005|publisher=ABS|accessdate=2008-02-19}}</ref>。
| |
− | | |
− | ブリスベン市内にはバス、鉄道およびフェリーの公共交通機関がある。バスは公営および民営の会社により運営されており、また、電車やフェリーはブリスベン市により運営されている。ブリスベン中央商業地区は[[セントラル駅 (ブリスベン)|セントラル駅]]、ローマ・ストリート駅、クイーン・ストリート・バス駅などがハブ駅となり多くの公共交通機関の中心地となっている。ブリスベンの[[シティーキャット]]は上流のクイーンズランド大学から下流のアポロ・ロードまでを結ぶフェリーサービスであり、住人はもとより観光客にもよく使われる交通機関である。また、より近距離のフェリーサービスであるシティーフェリーも運航されている。
| |
− | | |
− | [[ファイル:QRPassenger Suburban Multiple Unit 265.JPG|thumb|left|[[ナンボー]]駅に停車する電車]]
| |
− | [[シティートレイン]]は特にシティーの西、北、東方面をカバーする鉄道路線であり、10路線が運営されている。エアトレインはシティと[[ブリスベン空港]]をつなぐ民営の路線であり、官民共同で運営されている。2000年以降、バスの運行を円滑にするために、サウスイーストバスウェイやノーザンバスウェイのような[[バス専用道路]]を発展させてきた。このバス専用道路のため近年ではバスが渋滞に巻き込まれることは少なくなった。トランスリンクが発行するチケットや<!--- スマートカードの一種である --->[[ゴーカード]]は異なる公共交通機関の間で相互利用が可能である。
| |
− | | |
− | [[ファイル:Brisbane Transit Centre.jpg|thumb|right|200px|ローマ・ストリート駅にあるトランジット・センター。州外へ向かう長距離列車や長距離バスの発着所である。]]
| |
− | [[クイーンズランド鉄道]](QR)の一機関である[[トラベルトレイン]]は、州内各方面への[[長距離列車]]を運行している。{{仮リンク|レール・コーポレーション・ニューサウスウェールズ|en|Rail Corporation New South Wales|label=レールコープ}}の機関である[[カントリーリンク]]は、シドニーへの長距離列車を運行している。これらはローマストリート駅に発着する。
| |
− | | |
− | ブリスベン川は、道路交通網の妨げとなっている。その結果、ブリスベン川を横切る[[ブリスベンの橋|10箇所の橋]](歩行者専用などは除く)が作られた。これはブリスベン市内の公共交通網の必要性を強めた。また、3カ所の鉄道橋および2カ所の歩行者専用橋がある。また、グリーン・ブリッジという別名でも知られる{{仮リンク|エレナー・ショネル・ブリッジ|en|Eleanor Schonell Bridge}}は、クイーンズランド大学とダットン公園を結ぶバス、歩行者および自転車専用の橋である。{{仮リンク|トランスアペックス計画|en|TransApex}}により、複数のトンネルや橋の建設が計画されている。
| |
− | | |
− | ブリスベン市議会によりシティーサイクルと呼ばれる自転車の貸し出しシステムが整備されており、2011年までに市内に150カ所のシティーサイクル駅が整備され、最大2000台の自転車が市民の足として提供される予定である<ref name=CityCycle>{{Cite web|url=http://www.brisbane.qld.gov.au/traffic-transport/cycling/citycycle/index.htm|title=CityCycle|accessdate=2010-10-23|author=Brisbane City Council}}</ref>。
| |
− | ブリスベン川沿いには[[歩行者]]および[[サイクリング|サイクリスト]]向けに、リバーウォークとよばれる歩道が整備されている<ref>{{cite web|url=http://www.brisbane.qld.gov.au/BCC:STANDARD::pc=PC_1217|title=About RiverWalk|publisher=Brisbane City Council|accessdate=2008-01-05|archiveurl=https://web.archive.org/web/20080522142648/http://www.brisbane.qld.gov.au/BCC%3ASTANDARD%3A%3Apc%3DPC_1217|archivedate=2008年5月22日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。
| |
− | | |
− | [[ファイル:HoughtonHighwayEveningPeak.JPG|thumb|オーストラリア最長の橋であるホートン・ハイウェイ]]
| |
− | ブリスベンにはいくつかのフリーウェイが整備されている。{{仮リンク|パシフィック・モータウェイ|en|Pacific Motorway}}は南部の[[ゴールドコースト (クイーンズランド州)|ゴールドコースト]]とシティーを結ぶ路線である。また、{{仮リンク|イプスウィッチ・モーターウェイ|en|Ipswich Motorway}}はブリスベン南部のサバーブと[[イプスウィッチ (クイーンズランド州)|イプスウィッチ]]を結ぶ路線であり、ウェスタン・フリーウェイおよびセンテナリ・フリーウェイがブリスベン市内からイプスウィッチ・モーターウェイへと接続している。一方、北部へは{{仮リンク|ブルース・ハイウェイ|en|Bruce Highway}}が主要道路となっている。ブルース・ハイウェイはケアンズまで約1700kmあるフリーウェイであり、大部分がクイーンズランド州の沿岸地帯を通っている。
| |
− | | |
− | {{仮リンク|ゲートウェイ・モーターウェイ|en|Gateway Motorway}}はブリスベン市街地を避け、ゴールドコーストから{{仮リンク|サー・レオ・ヒールシャー・ブリッジ|en|Sir Leo Hielscher Bridges}}を経由して[[サンシャイン・コースト]]へと抜けるルートであり、有料道路である。ブリスベン港モータウェイはゲートウェイ・モーターウェイと[[ブリスベン港]]を結ぶ道路であり、またインナーシティ・バイパスとリバーサイド高速道路は、市内の混雑を防ぐための環状線として機能している<ref>{{cite web|url=http://www.gatewayupgradeproject.com.au/asp/index.asp?sid=5&page=upgradeIntro|title=The upgrade|publisher=Gateway Upgrade Project|accessdate=2008-01-05|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110706104158/http://www.gatewayupgradeproject.com.au/asp/index.asp?sid=5&page=upgradeIntro|archivedate=2011年7月6日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。
| |
− | | |
− | ブリスベンの急激な人口増加はサウス・イースト・クイーンズランドの交通システムの懸念材料となっている。州政府およびブリスベン市議会は{{仮リンク|サウス・イースト・クイーンズランド・インフラストラクチャー計画|en|South East Queensland Infrastructure Plan and Program}}のような交通網整備プロジェクトに資金を供給しながら、[[インフラストラクチャー]]計画を発展させてきた。特にトンネルやバイパス、公共交通機関の改善などをはじめ、既存の道路網の改善および拡張に力を注いできた。
| |
− | | |
− | [[ファイル:Etihad B777-300ER Brisbane.jpg|thumb|left|ブリスベン空港の国際線ターミナル]]
| |
− | [[ブリスベン空港]]はブリスベンの主要な空港であり、オーストラリア国内では[[シドニー空港]]、[[メルボルン空港 (オーストラリア)|メルボルン空港]]に次ぎ3番目に利用者の多い(2008年から2009年までの利用者数は1850万人)空港である。街の中心地の北東部に位置しており、市内から空港へはエアトレインと呼ばれる鉄道で接続されている。またブリスベン南部のサバーブであるアーチャーフィールドに、アーチャーフィールド空港があり[[ゼネラル・アビエーション]]空港として機能している。他に小規模の空港がカブルチャーとレッドクリフに存在する。
| |
− | | |
− | [[ファイル:King George Square Busway Station.jpg|thumb|center|600px|キング・ジョージ・スクエア・バスウェイ駅(地下)]]
| |
− | | |
− | == ブリスベンの関連項目 ==
| |
− | * [[ブリスベンの人々]]
| |
− | * [[ブリスベンの地名|ブリスベンの地名(サバーブ)]]
| |
− | * [[ブリスベンの鉄道駅一覧|ブリスベンの鉄道駅]]
| |
− | * [[ブリスベンの橋]] : ブリスベンの橋 - 歩道橋、鉄道橋を含む
| |
− | * [[ブリスベンの交通]] : バス、鉄道、[[シティ・キャット|シティ・キャット(フェリーサービス)]]
| |
− | | |
− | == ブリスベン近郊 ==
| |
− | * [[ゴールドコースト (クイーンズランド州)|ゴールドコースト]]:ブリスベンの南東約70 [[キロメートル]](km)にある。ここはおおよそ約40 km のビーチ、複数の[[テーマパーク]]、[[運河]]と[[山地]]を擁する主要な[[観光地]]である。
| |
− | * [[サンシャイン・コースト]]:後背地の[[亜熱帯]]地域の砂浜に面したコミュニティー。
| |
− | * [[トゥーンバ]]:内陸部に位置する庭園都市であり[[大分水嶺山脈]]の[[海抜]]700 [[メートル]] にある。
| |
− | * [[イプスウィッチ (クイーンズランド州)|イプスイッチ]] :ブリスベンの南西おおよそ40 km に位置する[[衛星都市]]であり、町の北にある[[クイーンズランド鉄道]]の工場でよく知られる。
| |
− | * [[モートン島]]:ブリスベン東約40kmのモートン湾沖にある島。島の約98%が[[国立公園]]
| |
− | | |
− | == 姉妹都市 ==
| |
− | {{Col-begin}}
| |
− | {{Col-2}}
| |
− | * {{flagicon|JPN}} [[神戸市]]([[日本]]、[[1985年]]7月)
| |
− | * {{flagicon|NZL}} [[オークランド (ニュージーランド)|オークランド]]([[ニュージーランド]]、[[1988年]]8月)
| |
− | * {{flagicon|CHN}} [[深セン市|深圳]]([[中華人民共和国]]、[[1992年]]6月)
| |
− | * {{flagicon|INA}} [[セマラン]]([[インドネシア]]、[[1993年]]1月)
| |
− | {{Col-2}}
| |
− | * {{flagicon|ROC}} [[高雄市|高雄]]([[台湾]]、[[1997年]]9月)
| |
− | * {{flagicon|KOR}} [[大田広域市]]([[大韓民国]]、[[2002年]]6月17日)
| |
− | * {{flagicon|CHN}} [[重慶市]](中華人民共和国、[[2005年]])
| |
− | * {{flagicon|FRA}} [[ニース]]([[フランス|フランス共和国]])
| |
− | {{Col-end}}
| |
− | ブリスベンの姉妹都市の公式な一覧:[https://www.brisbane.qld.gov.au/about-council/governance-strategy/business-brisbane/growing-brisbanes-economy/international-business/brisbane-sister-cities List of Sister Cities(英語)]
| |
− | <!--
| |
− | | |
− | == 関連項目 ==
| |
− | -->
| |
− | | |
− | == 参考文献 ==
| |
− | {{Reflist}}
| |
| | | |
| == 外部リンク == | | == 外部リンク == |
− | {{Commons&cat|Brisbane|Brisbane}}
| |
− | {{osm box|n|1546628274}}
| |
− | {{wikivoyage|Brisbane|ブリスベン}}
| |
| '''公式''' | | '''公式''' |
| * [http://www.brisbane.qld.gov.au/ ブリスベン市公式サイト] {{en icon}} | | * [http://www.brisbane.qld.gov.au/ ブリスベン市公式サイト] {{en icon}} |
546行目: |
60行目: |
| *[http://school.australia.jp/about/travel/weather/brisbane.php ブリスベンの気候と服装|オーストラリア政府観光局 教育旅行公式サイト]{{ja icon}} | | *[http://school.australia.jp/about/travel/weather/brisbane.php ブリスベンの気候と服装|オーストラリア政府観光局 教育旅行公式サイト]{{ja icon}} |
| *[http://school.australia.jp/about/transportation/brisbane.php ブリスベンの交通機関と地図|オーストラリア政府観光局 教育旅行公式サイト]{{ja icon}} | | *[http://school.australia.jp/about/transportation/brisbane.php ブリスベンの交通機関と地図|オーストラリア政府観光局 教育旅行公式サイト]{{ja icon}} |
− | {{コモンウェルスゲームズ開催都市}}
| |
− | {{Authority control}}
| |
| | | |
| {{Coord|27|28|4|S|153|1|40|E|region:AU-QLD_scale:100000_type:city|display=title}} | | {{Coord|27|28|4|S|153|1|40|E|region:AU-QLD_scale:100000_type:city|display=title}} |
| + | {{テンプレート:20180815sk}} |
| | | |
| {{DEFAULTSORT:ふりすへん}} | | {{DEFAULTSORT:ふりすへん}} |
| [[Category:ブリスベン|*]] | | [[Category:ブリスベン|*]] |
| [[Category:クイーンズランド州の都市]] | | [[Category:クイーンズランド州の都市]] |